今回は花王さんのメリット ピュアン モイスチャー 地肌クレンジング シャンプーの後編です。
前編はこちら。
前編では化粧品犬がこのシャンプーをどう扱いか悩んでいたところ。
小学校6年生の娘が「このシャンプーは、ツヤが出るから好き」と言い出したので、自分が今一つこのシャンプーを評価できてない事に気付いた話を書きました。
前編で載せ忘れた、メリットピュアン後の娘の写真をUPしておきます。
しかもププールの授業があったあと、アイスで買収して髪をブラッシングしてもらってから撮影しました。
本人曰く、「プールに入ってあとでもツヤが出るシャンプーは、なかなか無い」そうです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150718/01/kesyouhinken/38/9f/j/t02200293_0400053313369022022.jpg?caw=800)
確かに、プール後と考えれば。なかなかかも。
学校行く前はもっとつやがあったそうです。
さてこの後編では、処方内容について考察して行きます。
まず例によって処方を整理します。
今回はせっかくの機会なので、本家メリットと並べて解析してみます。
メリットは医薬部外品なので、同じ原料でも名前が違っている時があるのですが(法律で決まっているのです)
共通成分には○印をつけたので、それを参考にしてください。
また、今回は例えばエタノールの量など、配合量かなり異なり、表中の共通成分の位置が離れている時がありますが。
その時は両方に○印を付けています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150718/01/kesyouhinken/c7/06/j/o0500059513369022023.jpg?caw=800)
まず洗浄剤から見ていきましょう。
ピュアンはラウレス硫酸アンモニウムとラウラミドプロピルベタインですね。
ラウレス硫酸アンモニウムは、本家メリットの解析でも書きましたが、ラウレス硫酸ナトリウムの刺激性を改善した物です。
そもそもラウレス硫酸系を使わなければ良いのではと言う話ではありますが(^_^;)
まあ、よりベターな選択ではあります。
本家メリットを見てもらうと分かりますが、これが医薬部外品になると同じ原料であっても、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.O.)液と言う名称に変わります。分かりにくいですが、これは管理している法律が違うので、やむなしなんですよ(^_^;)
ラウラミドプロピルベタイン はよく使われているコカミドプロピルベタインと殆ど同じ成分です。安さとそこそこの安全性が取り柄の洗浄剤です。
ラウリルヒドロキシスルタインもラウラミドプロピルベタインと良く似た安さとそこそこの安全性が取り柄の洗浄剤ですね。
あまり知られていませんが、花王さんは化粧品の原料自体を作っている会社でもあるので。
このラウレス硫酸アンモニウム、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタインは三つとも原料会社としての花王さんが作っている成分ですね。自社商品を利用しているわけです。
次にコンディショニング剤にいきます。これはシンプルに、よく使われているポリクオタニウム-10のみ。
本家メリットは2品使用していたので、なぜか本家よりもシンプルになっています(^_^;)
ここはシンプルにしなくても良かった思いますけど。
防腐剤は安息香酸のみ。
良いですね。まあ、そこにはこのあと保湿剤のところで出てくる、ある成分が関与しているのかもしれませんが(^_^;)
さて、問題の増粘剤・保湿剤・香料類等のパートに来ました。
何が問題かと言いますと。
エタノールがとても多い!
ということです。なにしろ水の次にエタノールですよ(^_^;)
全体の順序を見直しても、水、ラウレス硫酸アンモニウム、エタノール、ラウラミドプロピルベタイン・・・
なので、処方全体でも第三位の配合量です。
ラウラミドプロピルベタインは3~5%配合することが多いので、エタノールはおそらく5~7%はいっているんじゃないかな?と思います。
そりゃー、防腐剤も安息香酸ナトリウムだけで充分でしょ(^_^;)
このエタノールが、うちの娘(小学6年)の頭皮の皮脂分を、有効に洗浄していることは確かでしょうね(^_^;)
次のラウレス-16は花王のシャンプーに良く配合されているノニオンで、増泡・増粘効果を高める効果がある物です。
イソデシルグリセリルエーテルとラウレス-3も同じような効果です。
PPG-3カプリリルエーテルは、花王さん自身の新規化粧品原料なのですが。
これをいち早く自社で製品化した例ですね。
その効果は、「髪にまとまりとツヤを与え、シリコーン様の感触を実現する新規コンディショニング剤」とのことです。
製品紹介ページ
あとこの商品はモイスチャーとのことで、唐突ですが差別化のため、ヒアルロン酸Naと、エキス2種が入っています。 キウイエキス とザクロエキスですね。
また商品説明やプレスリリースには全く書いて無いのですが、抗炎症成分のグリチルリチン酸2Kも医薬部外品でも無いのに配合されてました。最初のうちは医薬部外品にする企画だったみたいですね。
最後の方にベンジルアルコールが入ってますが、これも結構防腐性のある成分です。
海外ではそれなりに使われているようですね。
以上ですね。
全体としてみると。やはり処方内容のポイントはエタノールの配合量↑ですね。爆笑できます(^_^;)
そりゃ、「毛穴の老廃物(古くなった角質、酸化した皮脂、汗)を、するん!とオフ」できるでしょうよ(^_^;)
しかし、まあそれはおっさんの感想であって。
娘のアツい支持を受けているのも事実。
これが花王さんのすごさなのでしょうか(^_^;)
本項は以上です。