(2017/5/3追記)
コンディショナーの処方について見落としがあったので、途中に追記しました。
化粧品犬です。
今回から、2017/4/29に発売開始されたばかりの、花王さんのメリットピュアンの解析を始めます。
今回はシリーズ全体についての、ちょっと緩い雑談として書いていきます。
そう書かざるを得ない、理由があるのですよ(^_^;)
一昨年のメリットピュアンはメリットピュアン(2015)、今年の物はメリットピュアン(2017)と呼ぶことにします。
(2017.5.27追記)今回のメリットピュアン(2017)についての全エントリーはこちらです。
花王 メリットピュアン(2017) の解析1 シリーズ概要編
花王 メリットピュアン(2017) の解析2 シャンプー・コンディショナー製品概要編
花王 メリットピュアン(2017) の解析3 シャンプー解析編
花王 メリットピュアン(2017) の解析4 コンディショナー解析編
ピュアン自体は一昨年に新規に発売されていて(2015/3/14発売)、今年のは満を持してのリニューアルになりますね。
化粧品犬も、過去にエントリーも書いています。懐かしいなー。
花王 メリット ピュアン モイスチャー 地肌クレンジング シャンプーの解析 前編2015.7.17
花王 メリット ピュアン モイスチャー 地肌クレンジング シャンプーの解析 後編2015.7.18
花王 メリット ピュアン モイスチャー 地肌クレンジング コンディショナーの解析2015.7.20
メリットピュアン(2015)は2シリ−ズから成っていたのですが、今年のメリットピュアン(2017)は3シリ−ズから成っています。
以下にシリ−ズ概要を示します。
こんな感じです。
@cosmeの評価では、さすがに発売して間もないので口コミは少ないですが、注目人数は結構多い。早くからマーケティング活動をしていた成果ですね。
3種類並べると、とても華やかになるボトルです。
しかしメリットのイメージは、あまりないですね。
ちなみにメリットピュアン(2015)はこんな感じでした。
通常のメリットのイメージを残したボトルでしたね。
写真はメリットピュアン モイスチャー 地肌クレンジング シャンプー/コンディショナーです。
量的には470mlだったので、今年のものより量は多かったです。
値段も900円ぐらいとやや高かったです。
このメリットピュアン(2015)は、医薬部外品であるメリットに処方自体は似ていながら、化粧品として作られていた事が面白い点でした。
花王さんとしても、メリットに医薬部外品である必要があるのか?とか、医薬部外品で無くしたらどうなるのか(特に売上とか)?とかその時メリットのコンセプトはどう変わるべきか?とかを検討する、良い機会だったのだと思います。
幸いメリットピュアン(2015)は、好評だったようです。@cosmeでは、発売して2年でクチコミ 556件 注目人数 463人なので結構な成績です(2017/4/29閲覧)。
それを受けての、2年経って(たぶん)万全の態勢での、新しいメリットピュアン(2017)の登場ですよ。
これは期待大です。
で、さっそく発売された物を買ったのですが。
処方を見て見ると・・・あれ?あまり変わっていない。。。
メリットピュアン(2017)は、2015と較べてとても良く似た処方でした(^_^;)
もう、間違い探しレベルです。
しかもメリットピュアン(2017)はシリ−ズ3種類あるわけですがその3種類自体もほとんど差が無いです。
正確に書くと、コンディショナーは、香料が違うだけで3種類とも同じ処方です(裏面表記上ですが)。
シャンプーもほぼ同様ですが、上記した表中で3番目に上げたメリットピュアンスウィート&チャーミング シャンプーのみ、PPG-7と言う保湿剤が追加されています。あとの2製品は同じ処方ですね(^_^;)
PPG-7は花王の製品にはよく配合されている汎用の保湿剤なので、むしろなんで1製品だけ差別化したのか、そっちの方が疑問です。
花王さんは2年も何をやっていたのでしょうか。
(2017/5/3追記)
5/1に上記エントリーを上げたのですが、続編を書いていて自分の間違いに気づきました。
シャンプーについては上記の通り。「2年間何をやってたの」状態ですが、コンディショナーについてはピュアン(2015)から大きく変わってました。
そもそも[花王さんは昔から、コンディショナーに3級アミンという素材を使ってきたのです。
これでいい使用感のコンディショナーを作るのは難しいのですが、花王さんは頑張って使いこなしてきた感じで、いつも普通のコンディショナーに仕上げられてきたと思います。
2016年は少しずつ、普通のコンディショナー原料(四級カチオンと言います)を併用したり、同時に何種類か出す製品では、実験的にコンディショナー原料の四級カチオンを主剤にしてみたりしていたようです。
花王 アジエンス(2016)ふんわり弾力タイプの解析3 コンディショナー処方解析編
それがとうとう勝負に出たのか(^_^;)、このピュアン(2017)のコンディショナーでは、ピュアン(2015)コンディショナーでは3級アミンだったものを、四級カチオン主剤に切り替えています。(3級アミンも少量だけ、併用しています)
まあ四級カチオンは普通のコンディショナー原料なので、変わった原料を使いつつ高度なノウハウで普通っぽく見せていた製品を、普通の原料使って普通のコンディショナーを作るようになっただけ・・ではあります。
おかげで変化を見落としました(^_^;)
でも従来の習慣を変えたわけで、内部的には、けっこう大変だったんじゃ無いかと思います。
たぶん化粧品犬ブログぐらいしか、指摘するところも無いし(^_^;)
四級カチオンに変えることで相性が良い原料も増える思うので、これからの花王さんのコンディショナーに期待です。
ここに追記して訂正させていただきます。
まあしかし、ピュアン(2017)のコンディショナーは3種類あるのですが、3種類全て同じ処方であることには変わりありませんので(^_^;)
メイン原料の切り替えは大変なのですが、今回の製品の使用感は平凡だし、、、2年かけて、これだけ?と言う感はあります。
ので、エントリー全体は訂正しません(^_^;)
(追記終わり)
ブランドサイトを見たら分かりました。
マーケティング戦略を練っていたんですね!
出た結論が「赤毛のピュアン」らしいです。
「赤毛のピュアン」とは、おそらく赤毛のアンをもじったキャラクターなんでしょう。赤毛じゃ、ないんですけど(^_^;)
このキャラを立てていくようです。
本当に、、、頭が痛いです(^_^;)
ブランドサイトを見ると、赤毛のピュアンについてこう書いてあります。
ピュアン
何事にも一生懸命だけど、ちょっとドジな女の子。理想の自分を目指してクレンズライフを始めたばかり。
大丈夫か、花王・・。
さらに、友達のティナとか、アパートの大家のマギーとか、ボーイフレンドのジャックなんかが設定されてます(^_^;)
友達はダイアナだったり、ボーイフレンドがギルバートだったりしたら完全にアンなんですが、アパートの大家というあたり、さりげなく魔女の宅急便あたりを混ぜている感もあります(^_^;)
そしてこれ、ピュアンのクレンズライフは毎週更新されていきます」らしいです(^_^;)
いやあ、花王さん・・頭の悪い広告代理店に引っかかっているようですね(^_^;)
そういえば去年出たアジエンスとかも酷かったな(^_^;)
たしかにピュアンのように、「クレンジング」とか、「余計な物を入れない」とかを大きく言っていくと、製品開発の方向を縛ってしまうんですよね。
それに対する回答が、「赤毛のピュアン」とか「クレンズライフ」という意味の分からない造語な訳ですね。
赤毛とクレンジングになんの関係があるのかとか、真面目に考えてしまったりするのですが、これは真面目に考える方が負けなのかもしれません。
さーて、これで赤毛のピュアンについての文句は書いたので、次回から真面目に製品解析に入っていきます。
メリットピュアン(2017)は、3品どれもほぼ同じなので、メリット ピュアン ナチュラル&スロー クレンズケアシャンプー/コンディショナーを取り上げて行く予定です。