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郵便・切手から 時代を読み解く

切手コレクター必見! 経済評論家にして郵便・切手評論家でもある池田健三郎が、辛口トークと共に「ゆうびん」や「切手」を通じて時代を読み解きます。
単なる「切手あつめ」や「郵便物コレクション」とは次元の違う、奥深き大人のライフワークの醍醐味をお伝えします。

国際切手展に出品した後は、いつも自分でプライベートな「作品集」をつくって、改めて審査員の指摘事項を確認し、次なる改善に向けた対策を練ることにしています。

 

これを展覧会終了後にできるだけ早く実施しないと、いつの間にか忙しさに紛れて後回しになってしまい、忘れがちになるので、さっそく画像データをプリントアウトし、オフィスの近くのキンコーズに赴いて製本してきました。

 

表紙をつけます。

 

一応、奥付も。左下にシリアルナンバーをいれてみました。

 

タイトル頁

 

フレームの様子もこうして記録に残します。

 

後で記憶を辿りやすいように、説明の頁も設けました。

 

こうしておいて、書斎の書架に差し込んでおくと、隙間時間にいつでも取り出して検討することができるので便利です。

 

いまやコピー代も安くなり製本費用もさほど掛からないのでお勧めの手法でございます。

 

全部で5冊つくって、2-3冊は自分用、残りは交換用など(他の展示者の方でご自身の作品集と交換してもよいという方はお申し出ください)にしようと思っています。

 

スタンペディア社の機関紙「フィラテリストマガジン」39号が刊行され、「郵趣界重大ニュース」のトップにJPS(公益財団法人日本郵趣協会)の経営刷新が採り上げられていました。この点に関し、以下に私見を述べます。

 

記事によると、JPS創業者にして初代理事長である水原明窓氏の長男、落合宙一氏が理事を退任した由。

 

これは、役員候補として提案された落合氏を評議員会が不適任であるとして否認したことによるものか、はたまた本人の自己都合による退任なのかは判然としませんが、いずれにせよ過去15年に亘って私が指摘していた、公益財団法人としてのガバナンス/コンプライアンス上の懸念事項に関係していた人物が役員から外れたことは事実です。

 

今回の刷新は、会員組織であるJPSの経営正常化に向けた第一歩として、まずもって前向きに評価できることであるといえましょう。

 

そもそも郵趣団体としての公益法人であるJPSは、従来からわたくしが指摘しているように、会員ひとりひとりの会費拠出と有償ボランティア・ベースでの付加価値創造がなければ活動が成立しえない組織であることから、世襲とか家元制度のような血縁をベースにした経営が馴染むはずがありません。

 

以上から新たに選任された役員の皆様には、ぜひ頑張っていただきたいと、正会員のひとりとしてエールを贈ります。

 

私が指摘した上記の「懸念事項」というのは、主なものだけでも以下の3点があり、いずれも厳格な内部審査手続と詳細な説明がない限り、利益相反行為に関連する可能性が拭い切れない事項となります。

 

1.JPSのただ一人の業務執行理事(専務理事として事務局を統括)と、JPSが入居するビルを所有する株式会社郵趣会館のオーナー兼代表取締役が同一人物であるという事実があり、事務局スペースの賃貸借契約が理事会のチェックを受けることなく(少なくとも私が理事に就いている間は、一度も当該契約の是非について理事会で議論されたことはない)、思いのままに運用されかねない(とみられても致し方ない)状況が長年維持されてきたこと。

 

2.機関誌「郵趣」の編集はJPSのただ一人の業務執行理事がオーナー兼代表取締役を務める株式会社日本郵趣出版に随意契約で委託されています。この業務委託契約に関しても、これまで理事会のチェックを受けることなく(少なくとも私が理事についている間は、一度も当該契約の是非について理事会で議論されたことはない)、思いのままに運用されかねない(とみられても致し方ない)状況が長年維持されてきたこと。

 

3.機関誌「郵趣」は、定額の制作費をJPSから株式会社日本郵趣出版に支払うこととなるが、問題となるのは「郵趣」に掲載されている広告料。この広告料は日本郵趣出版が自由に決定し、広告収入を全額自社の売上とする仕組みときいており、JPSの機関誌でありながら、広告掲載に対しJPSは一切裁量権を持たないことが問題(結果として、広告の運用及び料金設定が不透明となっている)。その結果、例えば本来もっとも高額な広告料が発生するはずの1ページ全面広告に、特定企業の安価な切手の販売広告が掲載され続ける、といった合理性を欠く事態が生じている。公益財団法人は、そもそも郵趣界はもとより社会全体の利益のために存在するにもかかわらず、特定企業を優遇する運用は会員延いては世間の理解を得られ難いものと思われる。

 

これらは、上場企業の場合、関連当事者取引といって、不要な取引を強要されたり取引条件がゆがめられたりする懸念があり、株主の本来利益の流出などの観点から注意する必要性が高い取引といえるため、当該取引の事業上の合理性(事業上の必要性)やその条件の妥当性などが担保されることが求められており、事実上の「禁じ手」とされています(例外を認める場合には極めて厳格な手続きを要する)。株主のいない公益財団法人だから構わない、ということにはならないのです。

 

さて、今回の人事刷新によりどの程度、JPSのガバナンス体制が改善されるのかは未だ詳細情報がないため判断できませんが、JPSはこれを契機に公益財団法人にふさわしいガバナンス/コンプライアンスの体制を再構築してくれるものと期待します。

 

正会員のひとりとして、誰の目にも明らかであろう具体策を1つ提案するとすれば、会員数の減少に歯止めがかからない中にあって、単年度収支の改善(すなわち支出の削減)が急務であることは論を俟たないため、まずは会費収入減少にも耐えられるよう、株式会社郵趣会館との次期賃貸借契約の更新は控えるべきでしょう。

 

現在の豪奢なオフィスから賃料の安い物件に事務局を移転させ、JAPEXなどの公益事業の充実や地方イベントの拡充等に振り向ける財源を確保しつつ、将来の会員数が5千人→4千人→3千人と減少していった場合でも組織が持続可能であるよう、手を打つことが肝要です。目白駅至近の現オフィスはたしかに快適ですが、持続可能性を犠牲にしてまで入居し続けるべき物件ではありません。他に安くて十分なスペックを持つオフィスはいくらでもあるのです。

 

理事会が契約締結を事務局任せにせず、目白移転後の今日までの賃貸借契約の推移をしっかり検証し、今後のあり方を真剣に検討するならば、自ずとそうした結論に辿り着くものと推定します。

 

というわけで今後は、時計の針を逆回しすることなく改革を進め、透明性の高い経営を行って、会員から集めた浄財を適切に活用していただきたいものです。山田廉一理事長の強力なリーダーシップと、理事各位の強い当事者意識に裏付けられた行動に期待しております。

昨日から今日にかけてTAIPEI2023の出品作品及び賞状・メダル類の返却準備作業を行いました。

 

 

基本的には出品者から送られた封筒・箱にそのまま収納して、送り返します。

 

文献出品者にはレターパックプラスで賞状・メダル・ブルテンを送ります。

 

これで発送準備は整い、先ほど郵便局の集荷がありましたので発送しました。

 

これでコミッショナー業務はすべて完遂となりました。

 

4年ぶりの海外出張となったTAIPEI2023では多くの気づきを得ました。あらためてお世話になった皆様に感謝いたします。

 

 

 

【追記】

今後、コミッショナーを担当される方の参考のために、コミッショナー活動収支の概算メモ(備忘用)を以下に掲出しておきます(厳密なものではありません、あくまで非公式な概算メモです)

 

 

(注記)

・今回はフレーム作品が4作品と少ないため、収入は展覧会としてはかなり少な目です。作品数が多ければ出品アクセプト料と運搬料が増えるので、計算上の収支は改善します。

・ビジネスクラスはスーツケース2個まで追加料金なしで持ち込めますので、出品者負担が軽減され喜ばれます。

・今回は賞状・メダル・ブルテン類を会期終了後に送付する、現地→日本のEMS送料が無料(台湾郵政の好意により無償)であったため、通常は数万円かかるであろう送料が無料となりましたが、いつでも無料というわけではありません。

・現地での費用は含みません(4つ星級のオフィシャルホテル6泊[朝食付]は現地組織委員会負担により無償)。
・8月11日夜のウェルカム・レセプションと、8月14日夜のパルマレス(受賞祝賀会)は現地組織委員会の招待により無償。

 

これまでの活動記録をお読みいただければわかる通り、コミッショナー業務は特別な知識やノウハウが求められるものではありません。どの展覧会であれ、会期中にやるべき業務は決まっており、その流れに沿っていれば誰でも問題なく対応可能な業務です。

 

ただし、多くの希少コレクションを無事に現地に運び、展示したうえでこれを撤収して帰国しなければなりませんので、精神的負担があることは否定できませんし、加えて物理的にかなりの重量の荷物を運搬するので、できるだけ若い方が担当された方が肉体的に無理が少ないと思います。私は前回ニューヨーク展コミッショナーを担当しましたが、これは2016年のことで(当時47歳)、当時に比べ、7年の時を経て明らかに体力の衰えを感じた次第です。

 

なお、近年のコミッショナー業務の変化点を1つ挙げると、従来は現地到着後にビンルームに行き、展示作品のインベントリーを1リーフずつ行った後に展示作業チームに引き渡すことをしていましたが、最近は、そもそもビンルームがなく、コミッショナーは直接フレームの前に行って自国の作品を自分で並べる(撤収はその逆)という仕組みに変更されつつあるようです。つまりは、椅子に座ってインベントリーをすることはやめて、自分で展示・撤去を行うという省力化へのシフトなので、尚更、若いコミッショナーのほうがスタミナ切れせず効率的に作業できる可能性が高いと感じました。

 

上記の通り、作品数が一定以上になると収支がプラスになることや、現地での宿泊費がかからないことから、コミッショナー業務に魅力を感じていただける部分もないわけではないかもしれませんが、日本全体でみると、結局、一定集団のメンバー間で担当を繰り回している形になっていることから、新たな人材(とくに若い方)の参入の必要性を強く感じています。65歳以上の方に遠隔地のコミッショナーをお願いしなくてもよい状況を早期に実現したいところですね。

 

また、近年、コミッショナー派遣に関するルールが整備され、制度運用の透明化・明確化が進むのはよいことですが、ルールメイキングに従事する人は、必ず自身がコミッショナー経験を踏み現場を知ったうえで行うべきであると感じた次第です(机の上で簡単に制度設計できるようなものではありません)。

 

台北のコミッショナールームから差し出したEMS(送料は台湾郵政が負担してくれました)が届きました。

 

 

中1日での到着は早いですね。

 

さっそく中身のTAIPEI2023 メダル、賞状、カタログ、授賞リストを取り出して出品者ごとに分別。

 

あとはこれを個別に封入して発送準備です。

 

 

 

 

朝6時に起床し、6時40分に組織委員会差し回しのワゴン車にてオフィシャルホテルを発ち、台北松山空港からJAL96便で羽田に到着、無事に帰朝しました。

 

羽田到着後は、別送品の申告手続きを。機内で配布される税関申告書を2部記入し、入国審査を経て預け荷物をピックアップした後に、税関に提出しました。ここで、「EMSでの別送品があります」と申告すると、係官がスタンプを押捺し1部を返却してくれますのでこれを控えに持っておきます。

 

 

あとは、明日以降、別送品のEMSの到着を待ち、メダル、賞状、ブルテン等を作品とともに出品者に返却する段取りです。日本コミッショナーとしてのミッション完遂まであと少し。最後まで堅確に進めていきます。

 

 

8月15日(火)はTAIPEI2023の会期5日目、会期の最終日となりました。

 

例によって7時に起床し、朝食を済ませてシャトルバスで会場(世界貿易センター)へ。

 

台北は今日も快晴で、気温36℃。暑いです。

 

会場入り後は9時15分にロールコール(出席確認)があり、まずは審査員から出品者のフィードバック(クリティーク)の連絡です。10時からフレーム前で順次行うということで、コミッショナーも展示場へ。

フィードバックの様子。

 

フィードバック終了後はランチを軽く済ませて再び会場に戻ると、2Fのコミッショナー室で撤収の準備です。

 

今回は台湾郵政が主催ということで、郵政からEMSの箱がコミッショナーに1個ずつ提供され、これにメダル、カタログ、特別賞などを入れて、各国に無料で送り戻してくれる由。すばらしいホスピタリティだと拍手が起こりました。

 

EMSの箱に出品者に送るカタログやメダルを収納。

 

続いて16時の閉場前からディスマウント(フレームからリーフの取り外し)作業が始まります。明日を待たずに本日のフライトで帰国するコミッショナーも少なくないため、彼らを優先して作業が進行します。

 

日本の作品は、なんと台湾の重鎮、マイケルHO氏が自ら手際よくやってくださいました。感謝。

 

1人の出品者が自身の作品をここで受取り、残り3作品を鞄に詰めて早速ホテルに戻りました。復路もコミッショナーは作品を「預け荷物」にはせず、キャビンに持ち込みますのでセキュリティは格段に上がります。

 

以上がTAIPEI2023会期5日目の活動でした。これにて会期は無事に終了、明日はいよいよ早朝から出国です。

 

8月14日(月)はTAIPEI2023の会期4日目、会期も今日を入れてあと2日となりました。

 

例によって7時に起床し、朝食を済ませてシャトルバスで会場(世界貿易センター)へ。

 

会場入り後は9時15分にロールコール(出席確認)があり、2Fのコミッショナー室での全体会議。今日はまず審査結果表を国ごとに交付し、その後、撤収に関する説明や事務連絡がありました。

 

審査結果は既報の通りですが、日本からの出品作品はGメダル1点、LVメダル1点、Vメダル2点となりました。文献はGメダル1件、LVメダル1件、Sメダル1件という成績でした。

 

順に、伊藤文久氏の作品、大場光博氏の作品、池田の作品、須谷伸宏氏の作品。

 

その後は15日朝の審査員フィードバック(クリティーク)の連絡などがあり散会。

 

ランチタイムの後はようやく会場に掲出された授賞結果を見ながら作品の参観です。

 

夜は恒例のパルマレス(授賞祝賀会)がホテル・グランドハイアット台北にて18時から21時まで盛大に開催されました。当初、パルマレス出席を希望する出品者や参観者は2650台湾ドルのチケット購入が必要との情報がありましたが、当日朝のコミッショナー会議で、コミッショナーとその配偶者、出品者は無料と告知されました。

大金銀賞の授賞の模様です。

 

以上がTAIPEI2023会期3日目の活動でした。明日はいよいよ最終日です。

 

【速報】

標題の結果(日本からのエントリー分のみ)をお知らせいたします。

速報ベースゆえ、確報は主催者の正式発表をお待ち願います。

 

(出品者名、TITLE、メダル、スコアの順です)
大場光博    Early Mail and The Foreign Post Offices in China, 1745-1898 G  91
池田健三郎    The Development of Japanese Express Delivery under the Old Postal Law 1933-1937 LV  85
伊藤文久    Hungarian Inflation 1920-1926  V  81
須谷伸宏    Commemorative Postal Cards of Japan 1936-1962  V  83
公益財団法人日本郵趣協会    Japanese Stamp Specialized Catalogue vol.1, vol.2  G+SP  91
山崎太郎    Modern-est Stamps   S  70
正田幸弘    Brazil Classic Philately  LV  86

以上

 

(注)

LG=大金賞

G=金賞

LV=大金銀賞

V=金銀賞

LS=大銀賞

S=銀賞

SB=銀銅賞

B=銅賞

 

8月13日(日)はTAIPEI2023の会期3日目でした。ちょうど5日間の会期の中日となります。

 

例によって7時に起床し、朝食を済ませてシャトルバスで会場(世界貿易センター)へ。今日も審査員とコミッショナーは別々のバスで移動です。

 

会場入り後は9時15分にロールコール(出席確認)があり、2Fのコミッショナー室での全体会議でスケジュール説明や事務連絡がありました。

コミッショナー室の入り口と内部。お菓子やコーヒーも常備されています。

 

英領ギアナの1セントが展示されている1F 展示場「珍郵」コーナーは、きょうも朝から長蛇の列。

 

今日のわたくしの大事なミッションは、昨日、組織委員会によって取り外し(偽物の疑いのあるマテリアルをエキスパート・チームが精査し、記録する)が行われたリーフのフレームへの再収納作業への立ち合いです。

 

最低7名の要員(コミッショナー含む)がフレームの着脱作業を行いますので、なかなか手間がかかる仕事です。出品者としては、やはり自分の作品が摘発対象となり、このような【取り外し→再収納と鑑定証の取得勧告】の措置を受けるのは、まったく気分の良いものではありません。それゆえ、こうした事態はできる限り未然に防ぎたいものです。

 

この作業を終えれば14時30分までランチタイム+自由時間です。

 

きょうは会場近くの小籠包店に赴いて、安くて美味しい小籠包と焼売をいただきました。

 

14時30分には再びコミッショナー室に集合。台湾郵政の幹部から、コミッショナーへのメダル及び感謝状の贈呈が個別にありました。

 

余りの暑さにジャケットなしのTシャツで失礼いたしました。感謝状は切手シートになっています。

 

以上がTAIPEI2023会期3日目の活動でした。

 

夜は、日本からのコレクターと広東料理を堪能。

その後、部屋に戻り、いつも通りスコッチを飲みながらこのブログを書いています。明日はいよいよ審査結果の発表です。

 

8月12日(土)はTAIPEI2023の会期2日目でした。

 

7時に起床し、朝食を済ませてシャトルバスで会場(世界貿易センター)へ。今日は移動人数が多いので、審査員とコミッショナーは別々のバスで移動です。

 

会場入り後は9時15分にロールコール(出席確認)があり、2Fのコミッショナー室での全体会議でスケジュール説明や事務連絡がありました。

 

英領ギアナの1セントが展示されている1F 展示場「珍郵」コーナーは、朝から長蛇の列。

 

一般的に国際展の会期2日目においてコミッショナーは、エキスパート・チームによる展示品取り外し(偽物の疑いのあるマテリアルを精査し、記録する)への立ち合いという重要な任務を担いますが、今回も例外なくそうでした。

エキスパート・チームの3名からコミッショナーへの申し渡しの様子。今回は4か国(4作品)が該当。該当なしの国のコミッショナーは「今日は任務終了」となり大喜び。

 

その後、「該当品あり」の国のコミッショナーは、エキスパート・チームと共に階下の展示場に降りて該当作品を巡回し、各々フレームの封印を解除してリーフを取り出し、「組織委員会が暫時持ち出し中」の紙を掲出するという作業への立ち合いを行います。

 

指摘されたマテリアルを含むリーフの取り外し作業。

 

正午前に結果が出るまで、コミッショナー室で待機するのですが、その間、韓国のコミッショナー 李さん夫妻としばし雑談、有益な情報を得ました。

 

来年夏に韓国で開催予定の世界切手展PHILAKOREA2024は、当初、ソウル郊外のKINTEXで開催予定とされていたところ、最終的にトンデムン(東大門)のDDP(東大門デザインプラザ)で開催されることになった由。出品・参加ご予定の方はご注目ください(あくまで伝聞情報ゆえ、確定情報は正式な主催者発表をお待ちください)。

 

さて、エキスパート・チームによる精査終了後は、再び展示場に戻って、リーフの再収納を行いましたが、今回は「さらなる疑問品がでた」ということで、追加の取り外し作業も並行して実施。

 

13時からは日本からの出品者と参観者と連れ立って、会場隣のグランドハイアット内のレストランで昼食。再び会場に戻ります。

 

その後は、日本からの特別賞と文献作品の展示状況を確認しました。

今回は「ジャパンといえば漆芸だろう」ということで、最高峰の輪島塗の作家物「棗」を提供。恭しく最上段に飾られました。特別賞は、軽くて小さく、かつ価値の高い品物が好まれ、重厚長大でチープなものは敬遠されるのは当然のことです。自国に持ち帰るのはコミッショナーである場合が殆どですから、迷惑をかけないような賞品選定は重要ですね。

 

日本からの文献作品の出品物も無事に3件とも揃って展示されていました。

 

以上がTAIPEI2023会期2日目の活動でした。

夜は、若手コレクターとカジュアルな「町中華」のようなお店で食事をして、ホテルに帰還。何だかんだと本日もあわただしく過ごしましたが、部屋に戻りスコッチを飲みながらこのブログを書いています。