JAPEX2026での入手品のなかで最も嬉しかったのがこれです。
桜はがき15銭に1次新昭和1円青富士を加貼した、速達はがきです。
差立て局は大阪の東淀川下新庄局で日付は昭和22年1月30日。2.1ゼネストの2日前です。到着印は三重・佐那具局で翌1月31日となっています。
2.1ゼネストについてはネット上にも詳しい解説がいくらでもあるため、ここでは詳述しませんが、2月1日の実施を睨んで、直前の郵便物には画像のような付箋がつけられました。
スト自体は昭和22年1月31日午後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)のダグラス・マッカーサー元帥が、日本経済の疲弊と社会的混乱を理由にストの全面禁止命令を発令し、日本共産党の指示や共同闘争委員会の決定により、実行直前の2月1日未明(1月31日夜〜2月1日)にスト中止が宣言されています。
この付箋は、局により仕様は区々であるものの、記載されている要旨はいずれも「ストになれば郵便電信等(郵便局が扱う業務)はすべて停止する」旨、同一です。
この付箋付きカバー/葉書それ自体は、特別に稀少性が高いという程ではなく、時間をかけて探せば入手可能なものですが、時を経て付箋がこのように完全な状態で残っているものは本当に少ないです。さらに速達便となるとその難易度は並大抵のものではありません。データが判読可能な速達使用例は、これまでに本例を含め3通程度を確認しているにすぎません。
2023年末頃に、この付箋がついた「速達カバー」を入手していたのですが、これでカバーと葉書が2通揃いましたので、2.1ゼネストの付箋つき速達の使用例として2点並べて1リーフ完成させられます。
というわけで、カバーと葉書が揃うまでは長い道のりでしたが、ようやくここまで来て、嬉しく思っています。こういう機会に恵まれることも、郵便史コレクション形成上の醍醐味の一つだと思います。

























