こんにちは、薬剤科です
皆さんは薬局やドラックストアで
痛み止めの入った貼付剤を処方されたり、
購入した経験はありますか
同じ痛み止めの成分が入っている貼付剤でも
「テープ」と「パップ」があって迷ったことはないでしょうか。
この2種類は同じ貼付剤ですが
それぞれに特徴や注意点があります。
簡単に紹介したいと思います
左:パップ剤 右:テープ剤
テープ剤
・比較的薄くて伸縮性がある
・粘着性が高く剝がれにくい
・肌色のものが多く目立ちにくい
・匂いが少ないものが多い
テープ剤は剥がれにくいことが大きな特徴です
ひじやひざ等の関節に使用することが勧められます。
また、目立ちにくいので衣服で隠せない部位に貼るのも良いでしょう
匂いが少ないので食品関係や接客‣サービス業の方にもお勧めです。
しかしながら、剥がれにくいので剥がす際に
皮膚に痛みを伴うことや皮膚を傷つけてしまう可能性があります。
かぶれや皮膚の剥離の原因となるので
周囲から少しずつ剥がす、水で濡らして優しく剥がす
などの対応が必要です。
テープ剤(ふくらはぎに貼付)
パップ剤
・いわゆる“湿布”と言われるもの
・不識布に水分を含む膏体の層があるため、比較的厚みがある
・粘着性が低く剥がしやすい
・白色のものが多く目立ちやすい
・膏体に冷感や温感を感じる成分、
清涼感を感じる成分や匂いを含んでいるものが多い
パップ剤は多くの人が考える湿布のイメージに該当するものです
厚みがあり剝がれやすいので腰や肩や大腿部など
動きが少ない部位に使用することが勧められます。
剥がれやすいため皮膚が弱い方に勧められます
また、清涼感を感じるものが多いので
すぐに効果を実感したい方にも勧められます
しかしながら、白色で厚みがあるものが多いので
目立ちやすいことや匂いがするものが多いです
ライフスタイル合わせて使用する必要があります。
パップ剤(ふくらはぎに貼付)
薬の成分は貼付剤の膏体から
皮膚へ浸透して効果を発揮します
そのためテープ剤、パップ剤いずれにせよ
皮膚表面にぴったりとムラがないよう貼り付けることが重要です
テープ剤とパップ剤の特徴を
それぞれ紹介しましたが、どちらも特徴や注意点があります
使用する方に適した方を選ぶことで
より治療効果も高まると思います
薬局やドラックストアで貼付剤を
手にする際に参考になれば幸いです
(薬剤科)