全国小中学校作文コンクール。
受賞作品が新聞に毎年掲載されるのですが
私、結構好きでいつも楽しみにしているんです。
この作文を読んだ時期は
感覚過敏で偏食の娘が
「給食が嫌だ、食べられるまで座って
最後まで食べなくていけないんだよ。
学校に行きたくない」
と言って
母子ともに悩んでいた時期だったので
つい感情移入してしまいました。
第70回に文部科学大臣賞・低学年の部を
受賞した作品は
小学校1年生の感覚過敏を
持った女の子の作文で
2020年に開催した青谷先生の講座でも
取り上げてくださいました。
気になる子を育てているママ必見!青谷典子先生講演会を開催します。
文末に全文もあるので、
そちらだとより詳細に
彼女の気持ちがわかります。
まず、作文を書いた彼女自身が
「自分は発達障害で、
こんなことが苦手だ」とわかっていて
まだ1年生と小さいのにもかかわらず、
自分のことをとても客観的にみていて
「どんなふうに嫌で、どんな気分になる」と
言語化できてるところが
すごいなあー、と感じます。
何回も言うけど
まだ小学1年生ですよ。
大人でも自分の状況や気持ちを
言語化することって
とても難しいことが多いし、
人によっては辛い作業である人もいます。
冷たいような言い方だけど感覚過敏て、
本人にしか辛さや不快な気持ちって
実際のところわからないんですよ。
うどんも素うどんしか食べません
私たち大人ができることは、
偏食や過敏を治すことじゃないんですよね。
わからないからこそ、
その子の「嫌だ、不快だ」という気持ちを
「嫌なんだね」受け入れて
気持に寄り添ってあげる
ことなんじゃないかな。
治そうとすればするほど
頑なに食べなくなる気がするー。
子どもの気持ちを受けいれることに
どんな意味があるのか。
通級の先生におすすめされた本。
次女も感覚過敏なところがあり、
聴覚の過敏だと花火の音、
セミの鳴き声、黒板に書く時のチョークの音、
お友達のキーと叫ぶ声などが苦手です。
口腔内の過敏は一度、
1年生の時
担任にも相談してみましたが
「娘さんだけ食べなくていいよ
という指導はできない」
とのお答え。
小心者の私は
「これ以上言うとモンペになるのか?
娘の対応がさらに厳しくなったら?」
と考えてしまい
「で す よ ねーーーーーー」
としか返せませんでした(泣)
はっきり意見を言ってあげられなくてごめん!
ベテラン先生の圧に負けてごめん!
しばらく自己嫌悪でした。
この文中のお母さんは
発達障害だということ
彼女に幼稚園の時にすでに説明していて
家族で彼女の発達障害と
向き合っているんですが、
これってなかなかできないことです。
(ちなみに彼女のお姉さんも以前、
妹のことを作文に書いて受賞しています。)
親って(とくに父親)は
なかなか向き合えないことが多いんですよ。
あとは小中高と優秀で
頑張り屋さんの方もその傾向にあります。
頑張れば、なんとかなってきたから。
私だってイライラして
「どうしてみんなと同じものを食べられないの!」と
怒ってしまったことはほんとー--に沢山あります
夏休み、毎日のご飯作りに疲れ果てて
「今日の夕飯なに?」って聞かれた時に
「聞いたってどうせ
食べられないでしょ!」
って言ってしまったことも。
あの時のショックを受けたような
彼女の顔は忘れられない。
本を読んだり、通級の先生と話したり、
夫と話したり。
やっとやっと自分の中に落とし込んで、
少しずつ向き合えるようになっていく感じです。
だからこの作文は
偏食を含めて発達の凸凹=わがままなんじゃないの?
親のしつけの問題じゃない?
と思っている人にも読んでほしい
作文には
ともどかしい気持ちも書いていて
じゅうぶん頑張っているのに、
みんなと同じようになろうと
努力しているのがとてもいじらしい。
これからもっと子どもたちの身を置く環境が
みんなと同じじゃなくてもいい、
みんなちがっていいんだよ
って安心できる場が増えてほしい。
相手や学校に委ねるだけでなく
自分にはできることはなんだろうって
いつも自問自答してます。
確かに触れることで
「あなたは大事な存在だよ」
「安心できる場所がほかにもあるよ」
と伝えることも大事なんだけど
触れられるのが苦手な子ども
子どもに触れられない大人も
それがダメでも悪いことと
ジャッジするのではなくて
それでもいいんだよ、
と受容される世界になってほしい。
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