☆矢田の大石(王石)
大和国添下郡
奈良県大和郡山市矢田町
(矢田寺の有料P、300円または500円利用)
高さ8m長さ7mの丸い巨石。
道を塞がんとばかりにせり出し座す威容な光景に圧倒されます。
周囲に同様の石などがまったく無いことから、どこかから運び込み奉ったものと思われます。
矢田坐久志玉比古神社の西方、矢田寺の北側の杣道の途中、「矢田山」の麓に当たります。
「矢田山」は矢田寺に乗っ取られるまでは、矢田坐久志玉比古神社の神奈備山であったことが窺えます。
今では誰も通ることの無い杣道、古代よりこの磐を拝するための道であったという推測も成り立つかと。
また矢田寺に乗っ取られるまでには、「矢田山」山頂近くにも磐座が座していたのではないかというのが自身の見解。
詳細は後述するとして、おそらく饒速日命が宿る「霊石」「神石」として崇められてきた「磐座」。
ボルダリングなどと言ってこの磐に登るアホどももいるようですが。
過去に何度も書いていますが、「磐座」や「御神木」には決して触れてはいけません。それは神の体をまさぐるのと同じこと。
この矢田丘陵は、饒速日命が降臨したとされる生駒山麓の東側。間に「平群谷(へぐりだに)」が挟まっています。
「平群谷」にも石床神社の旧社地に巨大陰石が座しています。
そしてこの「矢田の大石(王石)」。また南方の尾根続きの「松尾山」にも巨岩があり、こちらも饒速日命を奉っていたものとされます。
その中の磐座であり、饒速日命が宿る磐座として間違いないのであろうと思います。
この磐座から真北に石舟神社の巨石(記事未作成)、真西に「夫婦石」があるようです。
配置はそれぞれ意図して行われたように思います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200409/23/keith4862/d3/20/j/o1080081014741254889.jpg?caw=800)