◎松尾山登拝


大和国添下郡
奈良県大和郡山市山田町683
(松尾寺の無料P利用)


かねてから立地上、古代からの霊峰であろうと考えていましたが
寺が邪魔しているため登拝は躊躇していました。

昔とは違って、寺に侵入する恐怖感も減り、
また自ら穢れを祓える抵抗力もついてきたようにも思えるので、

突入してみました。


大和国(奈良県)と河内国(大阪府)の境には生駒山麓が南北に走ります。

神武軍が長髄彦軍と対峙した「孔舎衛坂(くさのえのさか)」があったり、
饒速日神の降臨地である河内国「河上の哮ヶ峯」や、
饒速日神のシンボルでもある「般若窟」も。

この東側に「平群谷」を挟んで「矢田山丘陵」が南北に走っています。

「矢田山丘陵」の東側が、饒速日神の拠点である「鳥見郷」。
また「平群谷」にも饒速日神が鎮まっているとも言われる、石床神社(旧社地)の巨大磐座があります。

つまりこの松尾山は
元々饒速日神が鎮まっていた霊峰ではないかと、かねてより麓から見続けてきました。




門を潜ってすぐに現れるのは「霊泉 松尾水」。




背後は岩盤むき出し、古代からの祭祀場であったかと思います。

しばらくは禍々しい塔などが続き
読経などが行われているようですが、意識をはっきりさせて穢れを纏わないように進みます。

こちらは松尾山神社




なおご本殿には清瀧権現が祀られています。
仏教由来の神ですが。

参拝を行った後、また塔などのところに下ります。




そこにあるのが、この巨岩。




これ以上のものが、このあと見当たらなかったので、
こちらの巨岩が神霊の宿る御神体であったと思われます。

だからこの周辺に仏教施設が軒並み建てられたのでしょう。

結果を先に出してしまいましたが
このあと磐座らしきものはありませんでした。

事前リサーチで磐座などは無いだろうと思ってはいましたが。

登拝道を進むとすぐに現れるのが「丹生社」。




これは今回の大きな成果でした。
まさかこんなところに丹生社を見つけられるとは!

なるほど背後は谷となっており、
いかにも丹生社らしき様子。

周辺と比較して土壌は特に変わりありませんが。

気分よく登拝道を進みます。




山道は巨岩に挟まれたところに。
ここが奥山の山頂なのか、もしくはもう少し進んだところか。

巨岩の周辺を丹念に調べましたが
特に祭祀が行われて様子は無し。




白石畑にはいずれ挑みたいと思っています。
体力さえあれば…。




この少し手前辺りが奥山の山頂でしょうか。
三角点も無く分かりません。

このまま連なる松尾山へと向かいました。
ここまで磐座らしきものは一切無し。


ところが松尾山の山頂にはNHKの電波塔…。

ちょっとアホらしくなり
このあと数社参拝する予定もあったので体力温存を。

1時間足らずの登拝時間。
健常者なら30分あれば十分かと思います。