八雷神社・栗柄神社・海本神社・杉本神社・佐軍神社 (春日大社 境内末社)


大和国添上郡
奈良市春日野町160 (春日大社内)
(本殿特別参拝料500円必用)
(春日大社有料P利用、料金不明)

■祭神
[八雷神社] 八雷大神
[栗柄神社] 火酢芹命
[海本神社] 大物主神
[杉本神社] 大山咋神
[佐軍神社] 布津之霊大神


春日大社ご本殿の背後の社。「後殿末社」と呼ばれ計五社が鎮座します。またご本殿周辺を「内院」と称し、春日大社にとって特に重要な神々が祀られていることと思われます。
◎この五社は平成二十七年から始まった「第六十次式年造替」により、約140年ぶりに参拝が可能となったもの。明治期より閉ざされていたものが、この時の目玉の一つであったとも思います。ただし「後殿御門」からの遥拝という形式のみ。
◎冒頭写真の真正面に見える横長(実際は縦長)の祠が八雷神社。そのすぐ横の同じく高台の祠が栗柄神社。三祠が並んでいるのは奥から海本神社、杉本神社、佐軍神社。
◎大雷大神は宮中大膳式にも祀られる火神なのでしょうか。もしくは菅原道真あるいは井上内親王という可能性も。大物主神は大神神社大山咋神は日吉大社(記事未作成)から切要な神として勧請されたのでしょうか。火酢芹命は天孫のうちなぜこの神だけが祀られるのか不明。布津之霊大神は第一殿の武甕槌命が佩刀していた神剣の御霊であり、石上神宮からの勧請であろうと思われます。