大神神社
(おおみわじんじゃ)


大和国城上郡
奈良県桜井市三輪1422
(P有)

■延喜式神名帳
大神大物主神社 名神大 月次相嘗新嘗の比定社

■社格等
旧官弊大社
大和国一宮
二十二社(中七社)
現在は別表神社

■祭神
大物主大神
[配祀] 大己貴神 少彦名神


「三輪山」(三諸山)をご神体とする日本最古とも考えられる神社。「三輪山」は神宿る山、美しい三角錘の典型的な神奈備で、その代表とも言える山です。
大和盆地中央から見ると東に「三輪山」、西に「二上山」があり、古代人の感覚からすると三輪山から昇る太陽が沈むのは「二上山」、太陽の「生」は「三輪山」から、太陽の「死」は「二上山」で、という「太陽の生死」が毎日繰り返されていると考える説もあります。それに伴い「日祀り」の聖地でもあり、頂上に神坐日向神社があったのではとする説もあります。また最近有名になった「太陽の道」を考えるのであれば「三輪山」と「二上山」その中央に多坐弥志理都比古神社、さらに他田坐天照御魂神社などとの関連も考えられます。
「三輪山」は古来より禁足地ではあったものの現在は入山可(狭井坐大神荒魂神社から入山可、遵守規則あり)。山中には奥津・中津・辺津磐座、他にも高宮神社(実際は式内大社 神坐日向神社か)、山ノ神遺跡磐座なども。
ご祭神は大物主大神、正式神名 倭大物主櫛甕玉命。出雲国神賀詞では大己貴神の和魂であるとするものの、諸説あり不明。縄文時代からの霊峰と考えるのであれば、神名は後からのものとするのが相応しいと思います。
なお蛇神でもあり、水神でもあり、雷神でもあり、さらには大和国ひいては日本の国魂神とも言えると思います。
倭笠縫邑、崇神天皇、箸墓古墳、巻向遺跡群、太田田根子など関連事項は多岐に渡り、そういった意味でも日本の国魂神であるとも言えます。また三ツ鳥居、子持ち勾玉、拝殿が「三輪山」山頂とずれていることなど、多くの謎も抱えた社です。







祈祷殿

神杉




杉玉