神坐日向神社
(みわにますひむかいじんじゃ)


大和国城上郡
奈良県桜井市三輪町御子ノ宮
(P無し、社前に駐車可もしくは大神神社Pに)

■延喜式神名帳
神坐日向神社 大 月次新嘗の論社

■祭神

飯肩巣見命(イヒカタスミノミコト) 
武甕槌命


大神神社の南、徒歩10分足らずのところに鎮座、境外摂社。
◎ご祭神は三柱、太田田根子の曾祖父、祖父、父神。櫛御方命は大物主神の御子神。これは記に見える系譜のもので、紀では大物主神の御子神が太田田根子となっています。また「高宮氏系図」には櫛御方神(天日方奇日方命)は大物主神(大國主神としている)の三代あと、さらに武甕槌命(建甕尻神)の三代あとに太田田根子神としています(武甕槌神は春日神とはまた別の神だと思われます)。系譜の混乱があり、よく分からないのが現状。
大神神社のご神体である「三輪山」の山頂近くに鎮座する高宮神社がありますが、おそらく当社と入れ替わってしまっていると考えられます。明治時代に大神神社側から社名の相互取り替えを願いましたが、当時の政府により却下されたようです。古資料が多く存在したにも関わらず、確かな資料無しと片付けられたとか。
◎その高宮神社は日向御子神がご祭神。三輪山を日祀りの聖地と考えるならご祭神は合っているので、単純に社名のみ入れ替わったとされています。
◎年に一度ほど境内樹叢が刈り取られ、すっきり見渡しが良くなります。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。