雲晴神社
(くんばらじんじゃ)


丹後国熊野郡
京都府京丹後市久美浜町神崎998
(社前にコンクリ敷き7~8台程度のP有)
(アクセスは難しいので別途本文末に表記)

■旧社格
村社

■祭神
八千矛命


丹後国熊野郡(現在の京丹後市久美浜町)の神奈備山、「甲山(兜山)」山頂に鎮座する式内社 熊野神社を境外摂社とする本社。甲山の北東麓、「神崎」という地に鎮座します。
熊野神社丹波道主命が河上摩須麻郞女(カワカミマスノイラツメ)を娶り生まれた日葉酢媛が、垂仁天皇の後宮に入ったのを喜び、熊野の神を勧請してきたとされる社。「甲山」丹波道主命、そして籠神社の社家である海部氏が與謝郡に移り住む前の神奈備山であったことと思います。つまり「丹後王国」の中心地であり、シンボル的なものであったかと。その熊野神社の遥拝所も境内片隅に設けられています。
◎当社そのものの創建由緒等は不明。熊野神社の旧社地は「コクンバラ」と称されていたらしく、当社名とほぼ合致するもの。境内隅に遥拝所が設けられていることにも納得できるもの。また当社からは「人喰岩」を拝することができないものの、「甲山」がもっとも美しく見える地であるようにも見受けられます。

*アクセス : 「甲山」東側を走る国道178号線の一本東側に「(有)丹後ジャージー牧場 ミルク工房そら」さんがあります。その社前道路から南へ100m辺りに北に上がる細い道があります。それを上がっていくと国道178号線を跨ぎ、しばらく進むと舗装されていない細い農道へ。道なりに300m程度進むと右手に樹叢が見えて来ますが、それが当社境内。


このような一本道の農道を延々と進んで来ます。対向はできないものの2~3軒の農家の方が一日1~2回程度しか通らないと思います。張り出した草木の枝で少々車は傷みますが。

特にこれといった目に付くものの無いありふれた神社ですが、数多く神社を訪れている者なら、深い由緒を抱えたものものしい神社であると感じると思います。




「甲山」がもっとも美しく映える位置に鎮座。