鐸比古鐸比賣神社 奥宮 (高尾山巨石群)
(ぬでひこぬでひめじんじゃ)


河内国大県郡
大阪府柏原市大県・平野
(P有、アクセスは下部写真参照)

■延喜式神名帳
鐸比古神社の論社

■祭神
鐸比古命


鐸比古鐸比賣神社の奥宮。「高尾山」山頂に鎮座します(標高278m)。剥き出しの岩盤に、立て起こした、あるいは組んだとみられる巨石群、磐座の一つとみて間違いないでしょうか。
鐸比古鐸比賣神社は元々別々に鎮座していたようです。鐸比古神社は山頂に、鐸比賣神社は中腹に(あるいは現社地)に。遷座されて一つの社となっています。
社名から金属鍛治が連想されますが、ご祭神は鐸石別命と同神。谷川健一氏は当地で鍛治を行っていた氏族が、金山彦神社金山媛神社などが鎮座する「雁多尾畑(かりんどおばた)」へと移住したのではないかとしています。また南麓には天湯川田神社宿奈川田神社といった金属鍛治との関連が想定される社も。さらに北方には天照大神高座神社・岩戸神社と渡来系の部族が奉戴していたとされる社も。
当地周辺は他に類例をみない式内社の密集地。大和川と石川が合流する要衝、古代より重要な地であったことが分かります。「高尾山」山頂付近より舶載鏡である「多紐細文鏡」(2世紀頃)が発見されており、また弥生中期から後期頃からの「高尾山遺跡」「大県遺跡」が中腹から麓へ続いています。少なくともその頃から祭祀が続けられていたことが分かります。大和川向こうの古市古墳群からは旧石器時代の国府遺跡もあり、その頃からの可能性もあるかと考えています。
※当記事では一部の写真を紹介するに留め、「*神の庭*鐸比古鐸比賣神社 奥宮」にて残り写真を紹介します(後ほどUPします)。


「高尾山」の東側(鐸比古鐸比賣神社とは反対側)に参道。Googlemapでは「高尾山」と記されるところの南すぐ辺り。

山頂までの登拝時間は7~8分程度。途中ロープを手繰っての場所があります。

間もなく石碑が現れます。

三角点

こちらが社殿。

中でひっくり返っていたので、指を入れて起こしました。

高さは10mほど。