鹽竈神社 (改定)
(しおがまじんじゃ)


紀伊国名草郡
和歌山市和歌浦中3-4-25
(玉津島神社と共用P有)

■祭神


「鏡山」の麓の「輿の窟(こしのいわや)」と呼ばれる岩窟内に鎮座する社。元々は玉津島神社の祓所であったとされています。
◎「輿の窟」と呼ばれるのは、丹生都比売神社を出発した神輿がはるばる(およそ30kmほど)玉津島神社に、そして日前神宮へと渡っていましたが、玉津島神社に渡った際に当社にて奉置していたことからのようです。
「鏡山」は「伽羅岩」と呼ばれる結晶片岩でできた岩山、そしておそらく海風で開けられた岩窟。大自然が織り成したその造形物は、神が宿るとするに相応しいもの。祓戸四神が祀られていたのでしょうか。ひいては遥か上古からの信仰対象であったとも思われます。
◎社殿として整えられたのは大正時代のこと。塩槌翁尊が祀られるのは、ここで塩田が行われていたことを物語っています。




岩窟内は非常に神秘的な空間。


岩と松とが織り成すように「和合」しています。

その松は「龍」のようにも見えます。