丹生都比売神社


紀伊国伊都郡
和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
(P有)

■延喜式神名帳
丹生都比女神社 名神大 月次新嘗 の比定社

■社格等
[旧社格] 官弊大社
[現在] 別表神社
紀伊国一宮
※世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つ

■祭神
[第一殿] 丹生都比売大神
[第二殿] 高野御子大神
[第三殿] 大食津比売大神
[第四殿] 市杵島比売大神


太古より「高野山」に鎮まっていた丹生都比売。空海などという僧侶が当地を侵略、国譲りをさせそして霊峰「高野山」の山頂にテーマパークを開発。その丹生都比売の怨霊を恐れたのか、麓に当社を建てたのが、当社の創建由緒。
◎丹生都比売は元々は丹生川の源流山奥に鎮座していたと考えられ、空海による国譲りの際に当地に移転遷座させられたと思われます。つまり頂上のテーマパークへの参詣道の途中に。
◎丹生都比売は別名 稚日女(ワカヒルメ)とも。古代中国の呉国王 太伯の末裔であり、双子の姉妹である大日靈女(天照大神)とともに難を逃れ(呉越同舟)九州に上陸、大日靈女はそのまま九州に残り、稚日女を奉戴する一族は得意とした水銀採掘を糧に鉱山を開発しながら東へと進出していきました。そして最終的に鎮まったのが「高野山」。
はその水銀に目を付けたのが空海とかいう僧侶。悉く稚日女(丹生都比売)の跡を追いかけ水銀を採掘。それで得た莫大な利益で、ついに高野山山頂であのような開発を行いました。
◎神名帳にみえるご祭神は一座であり、丹生都比売のことかと思われます。高野御子大神は別名 狩場明神であり、丹生都比売を奉戴していた部族の長であったとされます。方々でかなり丁重に祀られていることから察するに、こちらも怨霊神となったために封じ込められているのでしょうか。国譲りの際には争いがあり、空海により殺害された可能性もあるかと思います。
◎大食津比売は越前国 氣比神宮から、市杵島比売は安芸国 厳島神社(記事未作成)からの勧請。四座となったのは平安末期とされていることから、その間に二座となっていたようです。
◎姫神を祀るに相応しい非常に美しい社。それが逆に姫神の悲劇さを増長するようでもあります。

※写真は過去数年の参拝時のものが混在しています。



太鼓橋は近年建て替えられ、美しくなりました。







以下は2021年1月参拝時の雪化粧を帯びたもの。


境内社が鎮座する池には氷が張っていました。



2022年11/26参拝時のもの。