イザナギ神が黄泉国から逃げ出し帰還、「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」で禊を行ったときに神々が化生します。そのうち「大祓詞」に記されるのが「祓戸四神(祓戸大神)」。
祓詞
「かけまくもかしこきいざなぎのおほかみ つくしのひむかのたちばなノをどのあはぎはらに みそぎはらへたまひしときになりませるはらへどのおほかみたち もろもろのまがことつみけがれあらむをば はらへたまひきよめたまへとまをすことをきこしめせと かしこみかしこみもまをす」
大祓詞
「たかやまのすえひきやまのすえより さくなだりにおちたきつ
はやかわのせにます せおりつひめといふかみ おおうなばらにもちいでなむ
かくもちいでいなば あらしほのしほの やおあひのやしほじのしほのやほあひにます はやあきつひめといふかみ
もちかがのみてむ かくかがのみては いぶきとにますいぶきどぬしといふかみ ねのくにそこのくににいぶきはなちてむ
かくいぶきはなちては ねのくにそこのくににます はやさすらひめといふかみ もちさすらひうしなひてむ かくさすらひうしなひては 」
上記四神の役目を意訳すると、
もろもろの罪・禍事・穢れ川から海へ流す役目。
根の国・底の国に持ち込まれたもろもろの罪・禍事・穢れをさすらって失う役目。
以上のようにそれぞれの神がそれぞれの役目を順番に行っています。
祓詞には祓戸大神についてイザナギ神の、大祓戸詞には具体的な神名と役目についてまで記されています。
ところが記紀には、速秋津姫神を除いて登場しません。
そこで本居宣長は、以下の神に充てています。
瀬織津姫神→八十禍津日神
速秋津姫神→伊豆能売神
気吹戸主神→神直日神
速佐須良姫神→須勢理毘売神
■祀られる神社(天地悠久参拝済み社)
佐久奈度神社
*相殿、配祀など