(八剱神社ご本殿)



◆ 石上神宮 榜示浚(ぼうじざらえ)神事


神域に外部から汚穢不浄が入り込むのを防ぐために行う「榊立神事」。昔は多くの神社で行われていたようですが、時代や環境の変化により行われている神社はほとんどありません。

石上神宮では、十月十五日に行われる大祭を前に十月一日に「榜示浚神事」が行われています。当日は月次祭の前に氏子区域の八社に神職の方が向かい、祓の儀式の後に盛土された上に神宮の榊を立てます。さらに祝詞奏上、玉串奉奠が行われて神事は終了。

石上神宮(布留社)の神威が及ぶ地域の広さを考えると、いかに強大なものであるかが窺い知れます。なおその八社は以下の通り。
(地名はすべて天理市内)


◎北郷
[石上町] 石上市神社
[富堂町] 岩上神社
[田井之庄町] 八剱神社
[南六条町] 三十八神社

◎南郷
[内馬場町] 春日神社

[川原城町] 神明神社
[備前町] 天皇神社
[田町] 厳島神社