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性懲りも無くインシュレータを追加

昨年末、プリアンプにNAGAOKAのルビーを使ったインシュレータを設置したのですが、そのときの音の変化に気を良くして「いっそのこと、パワーアンプ(B.M.C. AMP S-1)にもインシュレータを設置しようか」と・・・止めときゃ良いのに再びNAGAOKAのインシュレータを注文してしまいました。

 

 

この間は真鍮モデル「INS-BR02」を購入したので、今回はステンレスモデル「INS-SU01」を買ってみました。

 

 

ステンレスバージョンは綺麗な銀色で、重量感は真鍮バージョンよりも僅かに軽いかな。

で、こちらもルビーの玉が美しく、色味的にはこっちの方が好きかな。

 

 

メーカーサイトによると「ルビー+真鍮は、帯域のバランスはそのままに、豊かな響きとクリアさ、解像度、定位感が向上します。」で、今回購入したステンレスモデルは「ルビー+ステンレスは、特に低域が締まり、中高域のクリアさ、解像度、音像の定位感が向上します。」とのこと。

なるほど、低域が締まるのか。

まぁ、今でも低音はもったりとしていないしスピード感もあるからそこまで締まらないでも良いのだけれど、まぁ中高域がもっとスコーン!と抜ける様な、飛んで行く様な解像度の上がり方がすれば良いかな・・・と、ものは試しに設置してみることに。

 

 

 

しかし・・・40kgのアンプを寝転んだ様な体勢で片手で持ち上げてインシュレータを設置する作業・・・しんどい。

無理がある・・・。

 

特に、インシュレータをアンプのフット部分にはめ込むまではなんとか出来るのですが、スパイク受けを上手く噛ませようとすると1カ所目はなんとかなるとしても、2カ所目は1カ所目のインシュレータがズレるので無理!

 

30分くらい、腕がパンパンになりながら試行錯誤をしましたが、結果、スパイク受けを噛ませるのは諦めました。

無理無理。

 

まぁ、アンプの下にはサンシャインのオーディオボード「B-50」が敷いてあるからラックにルビー玉がめり込むことも無いでしょう。

 

 

そんなこんなで必死の思い(?)で4カ所にインシュレータの設置が完了致しました。

スゲェ疲れた・・・

 

 

 

 

で、腕がピリピリいっていますが、前回プリアンプに真鍮バージョンを設置したときに聴いたアルバムと同じものでどう変わったのか聴き比べをしてみましょう。

 

 

 

まずは姫神の「神々の詩」の2曲目、風の彼方。

前回は冒頭のトーキングドラムの様な音がそれまで以上にグッと左右に広大に展開し、グルッと頭の後ろを回る様な錯覚に感動したのですが、今回は・・・?

 

 

 

う~ん・・・プリアンプにインシュレータを設置した時の様な分かりやすい変化が・・・ないな。

音の出方、方向性は変わらず。

低音が締まる様なことが書いてあったけど、そこも特に・・・変化無し。

 

坂本龍一さんの「未来派野郎」を聴いても同じ印象。

 

 

 

・・・これは不味いぞ。

せっかくあれだけ必死に設置したのに・・・

 

 

 

そんな感じで焦りと感じつつ、最後にHELGE LIENトリオの「Spiral Circle」。

 

1曲目のLiten Jazzballongの沈み込む重低音の出方・・・は変わらないのですが、その低音の消えていく静けさの様なモノが僅かに見通しが良くなった気がします。

そして7曲目のTAKE FIVEの出だしのドラムソロ。こちらはスネア、タム、シンバル、ハイハット等様々な楽器の定位が、こちらも僅かではありますが揺らぎが無くなりビシッと決まった感じがします。

 

 

 

と、まぁ、いずれにせよ「気がする」「感じがする」というとの変化に若干の脱力感はありますが、まぁ、これもオーディオです。

もしかしたらしばらくするとインシュレータとオーディオボードが馴染んできてまた音が変わってくるかもしれないし。

とりあえず悪い方向に音が変わらずに良かった、良かった。

 

 

しばらくはこれで音楽を楽しんでいきましょう。

 

 

 

貴ちゃんねるずで貴さんが唸ったマグロを食べてきた (銀座鮨処 まぐろ相馬水産)

昨年12月、Youtubeの『貴ちゃんねるず』で石橋貴明さんが「一番高いまぐろを食う❗️今年一最高の大間まぐろ✨」という動画をアップロードし、豊洲のマグロ仲卸業者相馬水産が有楽町にオープンしたお寿司屋さんで美味しそうに大間のマグロを食べていました。

 

 

口に合わないモノは「美味しくない」、特段取り上げるほど美味しいわけでは無いモノは「普通」とハッキリと言ってしまう貴さんの食レポには絶対的な信頼を寄せているのですが、そんな貴さんが中トロの握りを食べるなり顔をほころばせて「コレは美味い! パンチ(パーマ)が握る寿司は普通って言おうと思ったけど、悔しいかな美味い」と認めたそのマグロ・・・食いたくなるに決まってるじゃないですか!!

 

 

 

と、いうことで昨年12月8日にネットで予約を入れようとしたところ、ちょうど年明け、仕事はじめの1月5日(金)の19時から予約できるとのことだったので予約をしてみました!

 

 

 

 

そしてウキウキそわそわしながら年が明けるのを待ち、仕事はじめの1月5日、残業もほどほどに「銀座鮨処 まぐろ相馬水産」に行って参りました!!

 

尚、お店の住所で検索をするとGoogleマップなどで実際にお店があるビルとは異なる場所にチェックが入ってしましますが、正しいお店の場所はこちら。

 

有楽町方面から銀座コリドー通りを歩いて行くと、左手に見えるこのビルに「銀座鮨処 まぐろ相馬水産」は入っています。

 

 

ビルを別の角度から観るとこんな感じ。

 

 

エレベーター前の柱にしっかりお店の名前が書いてあります。

 

 

で、エレベーターに乗って3階へ。

 

エレベーターを降りると年季の入った雑居ビルの薄暗いエレベーターホール。

本当にお店はあるのかな?と不安になりながら向かって右側に歩いて行くと(左側に歩いて行くと下り階段)、数軒のお店が・・・

 

 

あぁ・・・なんか、貴ちゃんねるずで観たような景色・・・

しかし、まだ確信がないまま奥に進んでいくと・・・

 

 

ちゃんとお店がありました・・・・

 

いやぁ、1月5日と言うことで同じフロアでも営業していない(9日から営業)お店ばかりで雰囲気も薄暗く、お店に入るまでドキドキでした。

 

 

 

 

さて、そんなこんなでようやく入店。

 

お店には貴ちゃんねるずでみたパンチパーマの大将、山口さんがいらっしゃいました。

 

 

因みにこの写真は入店後、写真を撮らせて頂いてOKとのことで撮影させていただきました。

こんな一見強面の大将ですが、物腰柔らかく、とても優しい方でした。

 

さて、店内を見渡すと、席数はカウンターのわずか8席のみ。

しかも、17時から予約のお客さんが終わり、次のお客さんが20時30分ということで19時に予約をしていた私はカウンターを独占状態。

パンチの大将を独り占め状態でした!(笑)

 

そしてお店の壁には、貴ちゃんねるずでみた貴さんのサインが!

 

 

そして少し離れたところに少し小さめにマッコイ齋藤さんのサインも。

 

 

サインの日付を見ると・・・貴ちゃんねるずの収録の翌週にわざわざ食べに来たんだ・・・

 

 

 

さて、そんなこんなでまるでお店を貸し切ったような状況の中、いよいよお寿司祭りのはじまりです。

 

 

こちらのお店はメニューは「魚を旨く味わう極み鮨コース」という1万円で2時間のおまかせコースのみ。

 

今日は寿司と一品料理が合計13品出てきて、それが終わるとあとは残りの時間内で大将の気分でマグロを次々に出してくれるお代わりタイムに突入します。

お客さんからの「アレが食べたい、コレが食べたい」のオーダーは出来ません。

「ストップ!」と言うまで時間内に次々とマグロだけが出てくるというとんでもないコースです。

 

 

 

まず出てきたのは大間の本マグロの中トロ。

今日のマグロは1本143kgと少し小ぶりの本マグロのようですが、旨味はたっぷりと載っているとのこと。

ドキドキしながら口に運ぶと・・・

 

 

うわぁ・・・なんだこれ!?

口に入れた途端にさらさらと解けて溶けていき、口いっぱいにマグロの脂の旨味が広がって、脂をまとったシャリはスーッと喉の奥に流れ込んできます。

そして最後には爽やかなマグロの旨味と香りが残って、あれほど感じた脂はもうどこにもありません。

 

いやいや、こりゃ貴さんも顔をほころばせるのが分かります。

気付けば私も同じような表情をしていました・・・

 

 

 

次に出てきたのは同じマグロの赤身。

 

 

深いルビー色の美しい赤身。

見ているだけで惚れ惚れしますが、いやはや、赤身も凄かった・・・

鮮烈なマグロの旨味が口いっぱいに広がり、適度にモチッとした身をしっかりと噛みしめると中トロの時には無かった清々しい香りが広がって、よくある赤身臭さのようなモノは一切感じずに、こちらも気付けば口の中から居なくなっていました。

 

 

 

お次は白身魚のマハタ。

 

 

コリッ、モチッとした食感で、噛んでいると淡泊な甘みが上品に広がってきます。

これもメチャメチャ美味いな。

 

ちなみにマグロは相馬水産が競り落としたマグロを使っているそうですが、それ以外のネタは毎朝大将が豊洲に行って吟味しているとのこと。

さすがこの道のベテラン、お魚を見る目は確かです。

マグロ以外も素晴らしいじゃ無いか!!

 

 

 

次に出てきたのは赤貝の刺身。

 

 

赤貝の身、ひも、そしてあまり出てこない肝にしその花がまぶされて出てきました。

醤油が垂らされているのでそのままパクリ。

そうそう、おいしい赤貝ってこの清々しい青物のようなさわやかな香りが美味いんだよ・・・。

そこにしその花の香りがふわりと加わり、香りを味わう赤貝、完成です。

肝もうま味がしっかりしていて変な癖もなくおいしかった。

 

 

 

そして次に出てきたのがこちら。

 

 

冗談のようなトロまみれの太巻きです。

シャリとトロの比率が無茶苦茶なのですが、大きく口を開けてこいつを一口で頬張ると・・・何だこりゃ~~っ!!

これだけ圧倒的な存在感を誇るトロが瞬く間に口から消えていき、シャリはうま味の塊のトロの油でリゾット状態に。

ほとんど咀嚼をせずに喉の奥に消えて行ってしまいました。

見た目も食感ものど越しも・・・ヤバいな、この太巻き。

 

 

 

口の中がトロのうま味でまったりしている中、お次は小肌です。

 

 

はぁ~・・・落ち着く。

ちょうど良い締め加減の小肌は噛みしめると甘酢と塩分と小肌のうま味をしっかりを感じて、マグロ一色になった口の中を見事にリセットしてくれます。

こういう光物、ありがたい。

 

 

で、大将は次のネタの準備をしながらマグロを柵に下ろしていきます。

 

 

こんな塊がほかにもゴロゴロ出てくるのですが、お客さんの食欲次第ではどんどんなくなっていくのだとか。

わずか8席、されど8席。

8人のお客さんが「ストップ!」を言わなければ時間いっぱいマグロが出てくるんだものなぁ・・・そりゃ無くなるか。

 

 

 

さて、次に出てきたのは車海老です。

 

 

身が厚くてプリっぷりの身質がしっかりした車海老は噛むごとにエビのうま味、甘みが口いっぱいに広がり、一口で頬張ったため口の中はプリプリ祭り状態です。

この車海老は美味いわ。

尻尾の先っぽの身までしっかり外されているので、エビのうま味を存分に味わえました。

 

 

 

さて、お次は暖かいもの。

 

 

真鱈の白子焼です。

塩がかかっているのですだちを絞っていただきます。

う~ん・・・この白子の上品な香りと甘み、生臭さは一切なくて口の中でトロっととろけていくこの感じ、やっぱり白子は焼き物が好きだな。

焼き加減も良く、焼き過ぎずに生過ぎずに、わずかに香ばしさを感じ、食べた後に根元部分の皮が残ることもなく、ただただこの芳醇で濃厚な白子のうま味を堪能できました。

 

 

 

次も握りではなく一品メニュー。

白バイ貝です。

 

 

甘じょっぱいやや淡白な出汁でしっかり煮てある白バイ貝は手に持ちながら箸で身をつまみ、貝をくるくると回してやるときれいに身を取り出せました。

こいつを一口でパクリ。

あぁ、コリコリと身をかみしめるたびに身から溢れてくる貝の甘味と香り、出汁のうま味がたまりません。

なんでこう、貝って美味いのかね。

少し大ぶりのバイ貝でしたが、あっという間に食べてしまいました。

 

 

 

さて、ふたたびマグロです。

 

 

奇麗なトロ。

刷毛で塗られた寿司醤油とトロの油が混じってキラキラと輝いています。

やっぱりね、コイツも口の中に入れるとホロホロと溶けてしまうんですよ。

普通に考えればこれが締めの一貫だな。

 

 

 

でもまだ握りは続きます。

お次はウニです。

 

 

大将の手が大きいから小さく見えるけど、決して小さくはないですよ。

軍艦になっておらずシャリの上に直接ウニを載せて、刷毛で醤油を塗っているので崩れやすく、大将の手から直接受け取ってそのままダイレクトに口で中へ。

うん、軍艦になっていないから海苔が邪魔をせずに噛むたびにウニとシャリが一体になって口の中で溶けていきます。

甘みも香りもなかなかに素晴らしい。

 

 

 

そして穴子です。

 

 

トロトロ溶ける系ではなく、柔らかいながらもしっかり身のうま味を感じる系の穴子。

ツメの甘味、香りもちょうどよく、穴子の味を引き立てていました。

なんでも昨年11月にこのお店をオープンするにあたり、大将は前のお店で何十年ぶりにゼロからツメを作ったそうです。

「あまりに久しぶりだったから心配だったんですけど、いざ作り始めたら体が覚えているもんで、いいツメができました」

だそうです。

 

 

 

 

そして本日のメインイベント(?)です。

こちらも貴ちゃんねるずでみた脳天とかまトロをミックスしたエベレストの登場です。

 

 

ノリに少しだけとったシャリを薄く広げ、そこに脳天とかまトロをミックスしたトロットロのネタを山のように乗せて提供されます。

動画でもやっていましたが、まさか高尾山レベルで済ませる訳はありません。もちろん、エベレストをオーダーです。

 

ど~~~ん!!!

 

 

コイツをこぼれ落ちないように注意しながら大将の手から受け取り、急いで口いっぱいに頬張ります。

もちろん、ひとくちです。

 

 

・・・・・なんじゃこりゃ~~~っ!!!???

 

あれだけ山盛りの、しかもひとくちで頬張れるかも怪しいほどあったハズの脳天とかまトロが、口に入れた途端にみるみる魔法のように溶けて消えていってしまいます。

シャリも申し訳程度に乗っていただけなので、感じたことの無い様な濃厚なトロの脂の旨味とマグロの持つ爽やかな赤身の香りに海苔の香ばしさが乗って全身に染み渡っていきます。

残ったのは得も言われぬ幸福感・・・

 

まいったな・・・コレは・・・

 

なるほど、これがこのお店の名物か。

 

確かに名物だな、コレは。

 

 

フと、エベレストを受け取った両手を見てみると、トロの脂でがっつりコーティングされてピッカピカ。

慌ててお手拭きで手をふきふき。

でも、魚の脂ってサラッとしてるからお手拭きでちゃんと拭くと綺麗に拭けますな。

 

 

 

そして甘い卵焼きとしじみの赤だしが出てきてコースは終了です。

 

 

このしじみも宍道湖のしじみだそうですが、身が大ぶりで臭みが少なくて美味しく、身も完食しちゃいました。

 

 

 

 

 

 

さぁ、ここからがお代わりタイムの始まりです。

 

 

ここから先は大将の気分で次々とマグロが出てきます。

 

 

まずは赤身。

 

お次は中トロ。

 

そして漬け。

 

赤身に霜降りがしてあるのでただの赤身とは食感、香りが異なっていてこれまた美味しい。

 

 

そしてホホ肉。

繊維がしっかりしていて食感が肉々しく、香りが強めで食べ応えがあります。

 

 

そしてトロ。

 

脇肉。

こちらもホホ肉に様に繊維がしっかりしていますが、ホホ肉よりも繊維のきめが細かく、より弾力を感じました。

 

 

次はトロ鉄火とトロたく。

言うこと無く美味しいのですが、トロたくにはシャキシャキとした香味野菜が・・・

「ネギ(?)が入るとトロたくって印象変わりますね」というと、大将と女将さんが「ネギじゃ無いんですよ。西洋の・・・」と言ったところでニンニクのような野蒜のような香りがフワッと立ってきました。

「エシャロット!?」と聞くと「正解!」

なるほど、ここに来てこのエシャロットの香りは嬉しい。

 

 

で、更に更に続きます。

 

 

次は大トロの炙り。

炙ることで香ばしさと身質が締まって食感が変わり、更に塩でさっぱりと頂けるのでまだまだ行けそうです。

 

 

次は再び赤身。

 

中トロ。(ほぼトロ)

 

赤身。

 

トロ。

 

もうなんかほぼ白い大トロ。

 

赤身を5分ほど醤油だれに漬けた浅漬け。

これ、醤油の旨味がしっかり身に入ってメチャメチャ美味しかった。

 

 

赤身。

 

インドマグロの中トロ。

 

再び大間の本マグロに戻って赤身。

 

トロ。

 

大トロの炙り。

 

 

 

そしていよいよタイムリミットで最後に出してくれたのが鉄火巻き。

最後にコレはホッとする・・・

 

 

 

 

以上、2時間たっぷりと食い切りました。

まさに怒濤の2時間でした。

 

まさか大間の本マグロでここまでお腹いっぱいになるとは・・・・

 

満足すぎる最高の2時間でした。

 

 

 

 

寿司は芸術品になっているので、繊細さや美しさ、技術やネタの多さなどこのお店より素晴らしいお店はたくさん有ると思いますが、それでもこちらの「銀座鮨処 まぐろ相馬水産」さんの満足度と言ったら最高でした。

 

1万円でこれ?

絶対に再訪決定でしょ!?

だって、1万円でこんなに満足できるんですよ?

量だけで無く、質の高さで。

 


 

お会計を済ませてお店を出ると、エレベーターまで山口さんがお見送りをしてくれます。

こういう気遣いも本当に嬉しい。

 

 

 

 

山口さん、お店の皆さん、美味しいお寿司、お料理、本当にありがとうございました。

ご馳走様でした!!

プリアンプにインシュレータを追加

そう言えばズッと前から気になっていたインシュレーターがあったんですよ。

買おう買おうと思っていたんですが、ズッと買うのを忘れておりました。

 

 

で、ヨドバシカメラのネットショッピングでお気に入り登録されていたコレが表示されてきたのでいよいよ購入致しました。

 

 

国内のレコード針やレコード関連製品の老舗、株式会社ナガオカの「INS-BR02」です。

 

 

真鍮削り出しのボディにルビー玉を組み合わせたインシュレーターで、ダイヤモンドに次ぐ硬度のルビーをインシュレータとして使用するのはレコード針メーカーでもあるナガオカならでは。

 

真鍮モデルの他にステンレスモデルもありますが、今回は真鍮モデルを購入しました。

個人的には、もしカーボンやタングステン等の別の素材のものがあったらそちらを買ったかも?ナガオカさん、どうでしょう??(笑)

 

 

 

さて、箱を開けると中にはインシュレータとスパイク受けが4つずつ入っています。

 

 

これだとルビーがよく分からないので箱から取り出します。

 

 

このインスレータの先端に装着されているのがルビー玉です。

 

写真では黒っぽく見えるルビー玉ですが、照明にかざすと赤く光ります。

試しにフラッシュを焚いて撮った写真はこちら。

 

 

先端の尖ったインシュレータだと設置の時に手に穴が空いたりするのでドキドキしながら扱う必要が有りますが、球体なら手に刺さらないから安心ですね。

 

さすが高硬度なルビー、この4個セットで最大荷重200kgというから驚きです。

 

 

 

さて、このキラッキラのインシュレータを使用中のプリアンプ、B.M.C.のDAC 1 Preに設置していきます。

 

DAC 1 Preにも底面四隅にインシュレータが設置されています。

そのインシュレータ裏を確認したところ、底面にフェイルとが貼り付けられていました。

流石に本体をひっくり返して確認は出来ないので、指でフェルトの形状を確認してみると、ちょうどこのインシュレータがハマりそうな穴がくり抜かれていました。

試しにインシュレータをその穴にはめ込んでみると、ジャストサイズでハマるじゃ有りませんか。

これは設置がはかどる。

 

 

で、インシュレータの設置は完了。

照明を当てるとルビーが輝いて綺麗ですが、まぁ、ラックの中に設置しているから普段は見えません。

 

 

インシュレータを噛ませるとかなり腰高になりますが、揺らしてもガタつかずしっかりインシュレート出来ていそうです。

 

設置前

 

設置後

 

 

 

さて、問題は音の変化です。

 

 

実は今回、「こういう音の方向性になるんじゃ無いか?」と期待してこのインシュレータを購入しました。

その方向性というのは音離れが良くなって左右への音の広がりが増すんじゃ無いか・・・・?というもの。

 

それを確認するために、まずは左右に派手に音が展開するシンセサイザー作品がいいハズ。

 

まずは姫神の「神々の詩」から。

1曲目のタイトル曲、神々の詩は歌声がパッと左右に広がっていきつつ、低音が如何にスピード感を持って曇らずに再生できるか。

派手に左右に展開する楽曲ではないので空間の広がりはほぼ変化無し。しかし、低音に関しては明瞭になってより沈み込む様になりました。

そして2曲目の風の彼方は冒頭から左右に派手にパンするトーキングドラムのような音がどのように広がっていくか・・・コレを楽しみにしていました。

出てきた音は・・・・・期待以上に左右への音の広がりが増し、まるで音がぐるっと回っているような錯覚を感じる程に綺麗にスピーカーの外側に音が展開していきます。

 

 

 

次に坂本龍一さんの「未来派野郎」を。

こちらも黄土高原の左右にパッと拓ける黄土高原を鳥観で疾走する爽快感がより強まりました。

G.T.の冒頭の左から右に流れるブレーキ音も、より明瞭にスピーカーの外に音が飛び出した印象です。

これはクセになる。

 

 

 

HELGE LIEN TRIOの「Spiral Circle」も、1曲目のLiten Jazzballongで出てくる太鼓の異様なまでの重低音が間延びせずに明瞭に、それでいてしっかりと、どこまでも沈み込んでいき息をのんでしまいます。

そしてTAKE FIVE冒頭のドラムソロもハイハット、シンバル、スネア、バスドラ、カウベルなどすべての楽器の音の粒立ちがより良くなり、定位がバッチリと決まっています。(本作のドラムは各ドラムの楽器が右チャンネル、左チャンネルに割り振られていないので音がバラバラになり過ぎないのがイイ)

 

 

 

他にもアレやコレをと引っ張り出して聴きたくなってきました。

これは年末年始のオーディオライフが楽しくなりそうです。

 

アンプの買い替えを検討していたのだけれど、これは費用対効果の高いオーディオ遊びになりました。

もっと早くこのインシュレータを買っていればよかったなぁ。