ケイジのB -2ページ目

ケイジのB

50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 「名前のない役者たち白」観てきました。
10ユニット、3つの作品があって、一作品が役30分、1公演が2ユニットで約1時間のお芝居でした。
 僕は、次回のアニシィの公演に出演してもらう柿本亜紀さんが出演している笠浦チームのユニットAの作品「今の一連の流れ」と、それとセットになっている、チーム村上の「コン夜コンビニ」Fチームを観ました。
 ジャンルで行ったら、お芝居というより、コントになるのかなぁ?! 
 スピード感とお笑いと、テンポの勝負のような・・・・とても面白かったです。
 今、お笑いとか、お芝居とか、演劇とか、のジャンルが無くなってきていて、何でもありでないと戦えない?!垣根がなくなってきているような気がする。
 「今の一連の流れ」《あらすじ》
 道に倒れていた糸を介抱した、通りすがりの4人。無事救急車に乗せて見送った、ホッと一息のはずが、むくむくと湧き上がる疑念。「今の、一連の流れは、どう考えてもおかしかった」運ばれた彼の真相を事後的に暴く、炎天下路上推理劇。
 「コン夜コンビニ」《あらすじ》
 暇すぎる深夜のコンビニ。今日のバイトは林、小林、大林。そこへ怪しいお客が1人。いかにも怪しい。手を伸ばした先にはコンビニ本。それは埃を被ったオカルト本。確実に怪しい。コンビニ規模で巻き起こる----嘘が本当か、未知との遭遇---- 『私、宇宙人なんです』 めんどくせぇ~








 市民劇団ビオーラの第16回公演「なつかし屋」観てきました。
 僕の劇団Anicy(アニシィ)の公演に参加して頂いている、酒井順子さん、飯村幸子さん、内山薫さん出演しています。
 何回か観に行っていますが、今回は一本のお話になっているので、観やすかったし、話も分かり易くて良かったです。
 僕らの世代にはとても懐かしい、1970年代の大阪万博、スター誕生、元祖アイドル浅田美代子さんの話とかが出てきて身近に感じられて面白かったです。
 この歳になると、生きてきた年月が多いから、どうしても過去を振り返ることが多くなりますね。
 この舞台でも過去の色々な嫌なことをそのままにするのでなく、ちゃんと振り返り見つめることで、これから先の事が見えてくる、そんな舞台だったので、自分も過去を無かったことにするのでなく、そのうえで、新しいこと、新し自分を見つめて行こうという気持ちになりました。
 《概要》
 奇妙な看板がかかった駄菓子屋「なつかし屋」 そこには今日も 今に迷い 昔に迷う 大人たちが集まってくる ちょっとレトロで ちょっと不思議なノーテンキコメディ🎵




 俳優座研究生の「谷間の女たち」を観てきました。この芝居、初めて見ました。う~ん、難しい芝居でしたね。

 谷間にある村に男たちが一人もいないで、女だけなんです。そこから始まるのですが、そう言えば日本でも戦争の時に村から男が出兵でいなくなった話を聞いていましたが、きっとこんな感じだったのかも知れない、と思いました。
 帰ってくる男は、死体か、精神的に病んでしまった男で、このお芝居では、その死体が誰だか分からないというところで、余計に悲惨さ表現しています。
 いつかまた戦争が起これば、自分の身の回りの人が戦地に行くことになり、同じような事が起こるかも知れない。そう考えると、いたたまれないですが、このお芝居は、隊長側の心理的苦悩も描いており、立場によって違うけど、戦争による不要な苦悩が描かれている。
 『概要』
 南米チリにおいて、「9・11」と聞けば73年の「軍事クーデター」の日として記憶されている。70年に樹立したサルバトル・アジェンデ政権は、南米で自由選挙によってはじめて政権を握った社会主義政党だった。アジェンデが行った農地の国有化、社会保障の拡大などの政策は、決して順調ではなかったが、国民は希望を持っていた。だが、アジェンデ政権に反発する富裕層や軍部は、クーデターを決行、暴力で政権を転倒させた。代わって権力の座に就いたのは、陸軍総司令官アウグスト・ピノチェトである。政権を握った軍部は、自らの政策にそぐわない「左翼思想」の多くの市民を虐殺していった。当時人気のあった歌手もサッカースタジアムで射殺された。他にも多くの市民が強制収容所に送られた。この物語は、その記憶に基づき、作者が二十年の歳月をかけて完成させたものである。
 《物語》
 河のそばで女たちが洗濯をしている。
この村には男がいない。
 谷間のある村で男たちが行方不明になる。男たちを待ち続ける谷間の女たち。
そんな中、川のほとりで男を待つ女がたった一人。
 そこに村の革命を求めて隊長がやってくる。
過去を忘れて未来へ進もうとする隊長と男を返して欲しい女たち。
 ある日、谷間の河に誰とも分からぬ男の死体が流れ着く。
 ソフィア「あたしは父を埋める許可をもらうために来たんです」
谷間の女たちの静かな、そしてしたたかな闘いが始まる。
 死体をめぐり双方の思いが交差していく。
ファシズムの人権侵害に抵抗する女たちの闘いを描いて全世界に衝撃を与えた問題作!





 青年座の『RAA-進駐軍特殊慰安所-』観てきました。

 良かったです。知らない事もいろいろあって、勉強になりましたし、戦争の悲劇はこんなところにもあったんだなぁ、と改めて思いました。
 よく韓国の慰安婦の問題がニュースになっていますが、どこの国でも同じ様な事があり、その被害は、結局弱いものへと向かいます。
戦争は、負けたら何をされるか分からない恐怖があり、その恐怖故にあり一部の人?!を守るために犠牲にされた人たち。
 しかも国のお墨付きであり、一種の詐欺でもあった。占領軍用特殊慰安施設協会の設置。
ああ、人の犯した罪は人でしか償えない。そして被害にあった人には心からお気の毒に思うし、この平和を築いてくれたことに感謝しかないです。
 過去の過ちを繰り返すことなく、一人でも多くに人が笑顔になれますようにと思いながら劇場をあとにしました。
 《物語》
 1945年8月15日、ポツダム宣言を受け入れた大日本帝国政府は天皇の詔勅をもって戦争を終結させた。
 日本は戦中、鬼畜米英と散々に敵意をあおり、日本の占領地で数々の蛮行を働いてきた。
今度は占領軍によって、日本も同じ仕打ちをされるのではないか・・・。
 敗戦・占領という歴史上かつてなかった事態に不安と恐怖が渦巻く。
 そして、敗戦を受け入れた政府は国体を護持し民族の純血を守る防波堤として、
 RAA(Recreation and Amusement Association)占領軍用特殊慰安施設協会の設立に動き出すのだった。



 池袋シネマ・ロサで上映している「繪畑彩子監督特集上映」を観てきました。

 「透明なかさぶた」「悲願の花」「あなたは私ですか」の三本立てのオムニバスです。
どれもホラーのエッセンスが入った映画ですが、上映順番によって、ホラー度が強くなっていく感じだったかなぁ?!
 色々と好みがあると思いますが、僕は「透明なかさぶた」がこの中では一番好きな作品でした。
 収集するという行為って、ある意味欲望のあられであって、それが強くなると、歯止めが利かなくある要素があるので、ちょっと怖いなぁ、と改めて思いました。方向性によっては、犯罪にもなりかねないような。。。
 3本目の「あなたはわたしですか」でのキャッチフレーズ?!が ” あなたには、自分の身体を失ってまで叶えたい願いはありますか ”とあるのですが、僕にとっては、それって、ものすごい事で、そこまでしても叶えたい夢って、、、って考えた時に、この三本目はちょっと分かりにくかったです。アフタートークが無かったので、そこを監督に聞いてみたかったかなぁ~。
 ホラーって、血が出るだけがホラーでなくて、色々なホラーがあって、心理的なホラーって、人間の内部にあるものを考えさせられるので面白いなぁ、と改めて思いました。