ケイジのB -3ページ目

ケイジのB

50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 俳優座の「セチュアンの善人」観てきました。俳優座創立80周年記念公演だそうです。面白かったです。ベルトルト・ブレヒトの作品は「肝っ玉おっ母とその子供たち」ぐらいしか知らなかったのですが、面白く、そして考えさせられました。

 人は善人の方が良いのか?!それとも多少悪くても経済を回して豊かになった方が良いのか?!
 シェン・テとシュイ・タが同日人物であるが、片方は騙されても何しても善人であり、片方は営利を追求していく人物である、シュイ・タが多少悪い事をしても営利を追求したおかげで町は豊かになり、人々は、シュン・テが善人の時は善人からだましてお金を取ることしかしなかった人が、今では働く事が出来、生活も豊かになった。最終的なところを演出した田中壮太郎さんが脚色したとのことなので、原作とは違っているかもしれませんが、終わり方が斬新で、どちらにしても良いとか悪いとかの結論を出してなくて、主人公が、神様にどっちが良いのか聞くのですが、神様が答えを出さずにどっちでもよい、流れに任せる、みたいな返事をするのです。確かに何が良くて何が悪いなんて、その時点では分からない。長いスパンで物事を考えてみないと誰が善人なんかもわからないなぁ、と思いました。その場でお金をくれる人が良いのか、きつくても仕事を与えてくれる人が良いのか?!・・・・。
 《ストーリー》
 人間が人間を搾取する架空の町セチュアン。
そこに住む男娼のシェン・テ(森山智寛)は、神様に一晩の宿を提供し、そのお礼にちょっとしたお金を手にいれる。
シェン・テはそのお金で小さな店を開くと、噂を聞きつけた知人や親戚が店に押し寄せ、居候。困ったシェン・テは架空の人物、従兄のシュイ・タに変装。
 優しいシェン・テがこさえる問題を、時折現れる従兄のシュイ・タが冷静に解決していくのだが・・・。











 「失敗の研究-ノモンハン1939ー」観てきました。良かったです。いろいろな要素が入っているお芝居で、歴史的にも勉強になりましたし、色々と考えさせられました。

 歴史からものを学ぶことは沢山あります。それも失敗から学ぶことは本当に多くあると思います。「ノモンハン」の事件には全然知りませんでしたが、これが、第二次世界大戦に元になっていたかもしれないと思うと、不思議です。 具体的にこれが原因で、と言う事でなく、もう言うものが、それは人間の持つ性格?!能力?!要素?!が原因となって起こっていたのではないか、と言う事で、その仕組みが分かってくれば、どの時代にあっても戦争そのものを止める、辞めることはできるのではないかと、思えるのです。

 「失敗の研究-ノモンハン1939ー」と言う作品は、「どうしてこの戦争を止めることが出来なかったのか」から、この戦争をから何を学んで、これから先「どうやって戦争を止めることが出来るか」を考えていく、と言う事は、とても大事な事であり、もしかしたら人類が戦争をしない世界を作ることが出来るきっかけになるのではないかと思える作品でした。

 『概要』

「ノモンハンより目の前のベトナムなんじゃないの」

「そんな昔のこと掘り返してどうするんだ」

「考えたいんです、どうしたら戦争を終わらせることができるのか」

私たちは過去の戦争から何を学んできたのか―

「眞理の勇氣―戸坂潤と唯物論研究会」に続いて古川健×鵜山仁のコンビで送る第二弾

 《あらすじ》

1970年のとある出版社。

まだまだ女性編集者の少ない職場で将来を期待された沢田利枝は、 次年度に向けた長期連載企画として「ノモンハン事件」を提案する。    編集部からは「過去の事件よりも今のベトナムだろう」と反対されるものの、大物小説家・馬場の発案であることを伝えると反応は一転。

無事に企画を進めることになった沢田は、先輩の後藤とともに当時を知る証言者たちへ取材を重ねていく。

 「どうしてこの戦争を止めることが出来なかったのか」

沢田の疑問は膨らんでいくが、そんな折、突然馬場が執筆を断念すると言い出す。到底あきらめきれないと訴える沢田に対し、後藤は一策を講じる。





 文学座9月アトリエの会「石を洗う」観てきました。面白い、というよりは、考えさせられるお芝居でした。

生きて行く事、そして生き様は死んだらどうなってしまうのか?!

 人はいやおうなしに、他人と繋がっているそれは、運命?!宿命?!生きているその時代だけでなく、そのつながりは、過去から、そして未来へとつながっていく。その瞬間人だけ生きていると、そんな事は考えないかも知れないけど、考えられないかも知れないけど、繋がっている。だから、自分の言動・行動にもう少しだけ配慮や責任を持つことは大事なのかもしれない。

 人は生まれてから死ぬまでにどれだけの人と出会い、言葉を交わすのか?!そしてどれだけ影響を受けて、影響を与えるのか?! それでもものすごいスピードで毎日が過ぎていく。。。良いか悪いかでなく、立ち止まって、ちょっと考えてみる事が必要なのかもしれない。

 今付き合っている男性の元妻のお墓で、その息子と孫が墓参りに来る場面でも、その女性の心情の台詞はとても印象に残りました。

 『概要』

 やがてその集落は緑に覆いつくされ消えていくのだろうか。

家も田畑も、そこにあった暮らしも。

ここにあるのは、わたしたちの原風景。

そしてわたしたちの現実。

わたしたちはいつも、なにかを忘れている気がする。

わたしたちは、こう生きるしかなかったのだろうか。

九州の演劇界を牽引する永山智行氏が文学座に初めて書き下ろす戯曲です。

 《ストーリー》

 九州南部のとある集落。

だんだんと人が減っていき、いまは数十世帯のみが暮らしている。

 元清掃公社職員の小川和士は、現在は個人で墓石の清掃などを請け負いながら暮らしている。

ある日、小川に墓石の清掃の依頼をしている若い女が横浜からやってきた。

 同じ頃、その集落にひとりで暮らす石津サエの許には孫の拓己が訪ねてくる。

 また同じ頃、都内に住む会社員・半谷誠生の周りでは不思議な出来事が起きていた。

 その年、それぞれに起きた出来事たちは、まったく無秩序で無関係なものなのだろうか……。

ピアノの音に彩られた、ここにいる者とここにいない者たちの邂逅の物語。





上西雄大60周年記念公演『探偵ハ物語』観てきました。面白かったです。

個々の劇団のお芝居は3時間越えは当たり前、何ですが、今回は、一話金狼探偵、二話探偵遊戯の二本立てで、約2時間と言う事で観に行きましたが、僕は今回一話の金狼探偵を観させていただきましたが、前説を含めて怒涛約3時間。しかし、色々なものを盛り込んで、お客様を楽しませる努力と熱意を感じられてあっと言う間の3時間。楽しめました。出演者の数も半端ないので、展開も早く、舞台を観ているというよりも、映像を観ている感覚になりました。途中で、ローマの休日のシーンのオマージュが出てきて、写真タイムとかがあったので、写真を撮らせてもらいました。お客様に観てもらうお芝居と違って、お客様に参加してもらう部分のあるお芝居も楽しくていいなぁ、と思いました。

◆第一話:金狼探偵ーあらすじー

トドウ探偵事務所に一人のシスターが訪ねてきた。孤児院の権利書をめぐる問題からトドウへ依頼、しかし相手が裏社会を牛耳るフィクサーであることを知り、トドウは難色を示す。

同じ頃、政治家として活動を行う竹原詢子からの依頼を受けていたトドウ。母娘間の問題はすっきりしないまま、今度は妹を探してほしいと一人の男が訪ねてくるが……

その街にはトドウと言う探偵がいる。

その探偵の物語、探偵は物語なのだ。

◆第二話:探偵遊戯ーあらすじー

またもやシスターが今度は姉がやっかいな依頼をもちこみ

はたまた不良娘を案ずる美しい後妻から呼ばれて。

そんな中捨てた娘を探してときた親父。

その娘は……

人は後悔の沼に溺れるあわれな羊なのか。

その沼の泥水をはねてベスパが走る

そこに物語がー

探偵は物語なのだ。





















 ゲテ演隊~K・ユニット~第3回公演「if…新選組」観てきました。 最近、「侍タイムスリッパー」と言う映画を観て、今回のこの舞台も侍が過去の時代から現代にタイムスリップしてくる話で、最近!?ちょっと流行りなのかなぁ!?と思うと同時に、時代劇が見直されている感じがしました。お芝居は、殆んど素舞台だったのですが、素舞台を感じ無いくらい物語性があって楽しめました。 ただ時代劇がなのでもう少しスピード感のある殺陣が観れたら、迫力があって、楽しかったかも。。。 最近の若者と昔の若者の熱量の違いとかの表現も観たかったかなぁ。これを機に時代劇をもう少し観たくなりました‼️☺️✌️