たまらなく孤独で、熱い街 -352ページ目

『模型夜想曲』 白鳥賢司

模型夜想曲 白鳥 賢司
模型夜想曲
(アーティストハウス)
初版:2002年6月30日

 

 

「異形幻想小説」?

「幻視者の文学」?

どんなんかと思わず買ってしまいました。


表面上は私立探偵が主人公ものの小説のようであり、それでもかなり私立探偵ものとは少しずつ「ズレ」が感じられ、現実か妄想か幻想かわからないまま読み進めるうちに最後は「爆発」!

「大きく広がって終わったなー」と思うか、「なんじゃこりゃ?」と思うか。


ディック・ワールドを少しは味わえるかと思いましたが、考えたらディック・ワールドはディックにしか書けないわな。


「投影機もろとも容疑者消失?密室プラネタリウムの怪」というミステリっぽい発端から始まった。

しかし私立探偵鼓洞櫂悟(こどう・かいご)は、ある初老の男の依頼を受けてからは、そちらにかかりきりになったようだが、回りまわってプラネタリウムに戻り、ここから一気にエンディングに向かう。


しかし、文体のせいか著者と読者(私だが)の間には、かなりの溝があったな。

[円周率]

ちょっと前に、円周率を8万数千ケタまで暗誦した人をTVで見ましたが、すごいですねー。

3.14159265・・・・・・だったかな?

あとがわからん^^

なんでも数字を文字に置き換えて、物語風にして覚えているとか。

文庫本1冊くらいの分量だというから、そのうちにどこかの出版社が出したりして。

円周率といえば、前にTVで「天才少年を選ぶ」とかなんとかいう特番の決勝で円周率をどこまで暗誦できるのかをやらせてましたが「お前、それは天才とは関係ないだろ!」とTVに向かって突っ込んでました^^


話しは違いますが。

ある整数が偶数なら2で割る、奇数なら3倍して1を足す。

この計算を繰り返すと、どんな数字でも最後は1になるとか。

例えば17→52→26→13→40→20→10→5→16→8→4→2→1。

ほんとかなー。

かなり昔に聞いたか読んだことですので、もしかして例外が出ているかもしれませんが。

「計算した数字が無限大にならない(どんどん大きくならない)」

「ループしない(過去にでた数字と一致しない)」

この二つを証明しないといけませんね。

証明されてるのかな?

[Comic Baton]

まさか、私にコミック・バトンが回ってくるとは。

いや、それよりもまだ続いていたとは。

せっかく【よむよむかじこ】のlongseasonさん からご指名がありましたので、私のは面白くもなんともありませんが書かせていただきます。


※あなたのコミックの所持数は?


300~400冊くらいでしょうか。

友人に貸したままのも多数あるので、それを含めれば500冊以上はあると思います。


※今読んでいるコミックは?


継続して購入しているのなら、

犬夜叉 (40) 高橋 留美子
犬夜叉 (40)











20世紀少年―本格科学冒険漫画 (17) 浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (17)











PLUTO 1 (1) 【豪華版】 ビッグコミックススペシャル

浦沢 直樹
PLUTO 1 (1) 【豪華版】 ビッグコミックススペシャル










バルバラ異界 1 (1) 萩尾 望都

バルバラ異界 1 (1)










しおんの王 2 (2)


安藤 慈朗, かとり まさる

しおんの王 2 (2)












くらいかな。


※最後に買ったコミックスは?


中古なら、手当たり次第の本棚】の、とらさん の影響で、

魁!!クロマティ高校 (11)野中 英次
魁!!クロマティ高校 (11)


1~3巻を買って読んでます。








※よく読む、または思い入れのあるコミック


これは以前書きましたので、


思い出のコミック(1)『百億の昼と千億の夜』

思い出のコミック(2)『凄ノ王』

思い出のコミック(3)『やけくそ天使』



を、参照していただければ幸いです。

いまのところ、思い入れがあるという点で、私のベスト3です。


※バトンを渡す人


思いつくのは一人しかいないな^^;


【日々雑感】の、秀ちゃん 、どうでしょうか?

【持将棋・考】

将棋がチェスなどと違う点は、相手から取った駒を使えるところですね。

でも、相手の玉を詰める点は同じです。


今の持将棋ルールは、両方の玉が相手陣に入り(入玉)詰めることが不可能になった時には、駒を点数化して(飛車、角・・・5点、金、銀、桂、香、歩・・・1点)24点あればOK,24点未満なら負けとなります。

アマチュアの大会ですと27点ということもあるようです。


途中で相手の玉を詰めるのが不可能になった時点で、駒を集めることに方針転換するのはどうかと思います。

先崎八段が考えた「トライルール」(相手の玉が最初にいた地点に早くたどり着けば勝ち)は持将棋の欠点を補うという点では画期的で、数段優れていますが、相手玉を詰めるという行為から少し外れています。


あくまでも相手の玉を詰めるという観点に立って考えたところ、「チェスルール」というのを考えつきました。

つまり、両方の玉が相手陣に入ったとき以降に取った駒は使えなくするのです。

まあ、どの時点からにするかとか、持ち駒はそれ以前のも使えなくするとか、色々ありましょうが、これならあくまでも「相手玉を詰める」という将棋の目的が最後まで続くと思います。

ただ、手数が長くなったり、ダラダラとするであろう欠点はありますがね。

『謀殺の弾丸特急』 山田正紀

山田 正紀

謀殺の弾丸特急

(祥伝社・ノンノベル)

初版:1986年11月30日



また山田正紀かよ?

はい、そうです^^


「長編超冒険小説」と書かれていますな。

おそらく現在の山田正紀では(失礼ながら)これほど能天気な小説は書けないでしょう。

もっとも、書く気もないかもしれませんが。

ブックオフで買いましたが、奥付を見ると発行は昭和61年11月30日となっている。

かなり楽しんで書かれたと思われるが、看板(タイトル)に偽りありで『遁走する蒸気機関車』くらいが妥当ではないでしょうか。少なくとも「特急」ではないわな。

出版社が売らんがために無理やりつけたのが目に見えるようですな。


カンボジア(本書では「アンダカム」)でのSL観光ツアーに参加した日本人7人と添乗員1人。

だが、その中のひとりがアンダカム軍事施設の重大な秘密を撮影してしまった(らしい)ため、一行全員が秘密保持のために軍部から命を狙われる羽目になってしまった。

タイへ逃げこもうとするSL、それを追うアンダカム軍部。

弱者が逃げ、強者が追う。

果たして素人集団に勝ち目はあるのか?


この手の小説のお約束とはいえ、SLって線路の上しか走れないのだから先回りして線路を壊せばそれまでじゃないかな、と思ってはいけません。

そう思ってしまうと身も蓋もないので、逃げ惑う観光客になりきってハラハラドキドキしながら読まなければいけません。


何だか『笑わない数学者』(森博嗣・講談社ノベルズ版)を弁護(?)していた北村薫の気分になってきたな。

『超・殺人事件~推理作家の苦悩』 東野圭吾


超・殺人事件―推理作家の苦悩
東野 圭吾

超・殺人事件―推理作家の苦悩

(新潮社)

初版:2001年6月20日


 

 

「超税金対策殺人事件」

「超理系殺人事件」

「超犯人当て小説殺人事件」(問題篇・解決編)

「超高齢化社会殺人事件」

「超予告小説殺人事件」

「超長編小説殺人事件」

「魔風館殺人事件」(超最終回・ラスト五枚)

「超読書機械殺人事件」

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東野圭吾は気になる作家ではあるのだが、いまのところ固めのはなかなか読む気になれなくて、つい軽そうな本に手が出てしまう。


短編を8本収録。


“推理作家の苦悩”と謳っているが、どれも笑えるものばかり。


『超税金対策殺人事件』は、所得税を抑えるために、私用で買ったものまで小説を書くための必要経費にしようと、連載小説の中に無理やりそれらをもぐりこませ、結局元も子もなくしてしまう話。


その他では最近の「大作」流行りを痛烈に皮肉った『超長編小説殺人事件』(原稿用紙の枚数で大作をあらわす事の代替の表現方法が大笑い)や、あらすじや書評も書いてくれる「ショヒョックス」という機械を扱った『超読書機械殺人事件』が面白かった。


私もショヒョックスが欲しい。


なにしろ機械の中に本を放り込めば、あらすじは書いてくれるし、「酷評」から「おべんちゃら」まで5段階で書評は書いてくれるし、言う事ないね。


他の5編もイケます。


ハズレはありません。


大笑いすること請け合いです。



『日本将棋用語事典』 

日本将棋用語事典 森内 俊之, 原田 泰夫, 荒木 一郎、他
日本将棋用語事典
(東京堂出版)
初版:2004年12月20日

 

 

 

 

史上初の将棋用語事典?

今までなかったってこと?

ふーん。


最初が【相穴熊】、ラストが【割り打ちの銀】。

そう目新しい用語があるわけでもないが、パラパラ見るには飽きませんな。

だけど【単飛車】とか入ってないのもあるぞ?

【単飛車】は観戦記でたまに出てくるんだがなー。

そういえば【後手一手損角換り】もない。

少し古いのかな。

将棋の世界も結構新しい用語(戦法)がでてくるんですね。




[私のSF懐古/サイバー・パンク]

80年代の終わりになると、『ニューロマンサー 』(ウィリアム・ギブスン)の紹介から始まってサイバー・パンクが登場。

しかし、当時の『SFマガジン』の編集方針だろうか、やたらとサイバー・パンクを持ち上げ、まるで「サイバー・パンクにあらずんばSFにあらず」みたいな雰囲気だったので、ほとほと嫌気がさしてほとんど毎月買っていた『SFマガジン』の購読はやめてしまいました。

ですから、サイバー・パンク・ムーブメントがどれほどのものだったかは、わかりません。

しかも残念なことに『SFマガジン』だけをやめればよかったものの、SFからも離れてしまい90年代以降のSFはほとんど読んでないんです。

今は細々と読んでますが。


蛇足ですが『スター・ウォーズ』がSFファンの夢の実現なら、『マトリックス』はサイバー・パンクSFファンの夢の実現か?



[私のSF懐古/ニュー・ウェーブ]

60年代後半から70年代にかけて、映画では「アメリカン・ニューシネマ」SFでは「ニュー・ウェーブ」が同時期に台頭してきたのは偶然?

まだ幼かったので、映画もSFもリアルタイムで「新しい波」を体験したわけではないですが。


ニュー・ウェーブでまず思いつく作家というと、J・G・バラードとブライアン・W・オールディス。

バラードは創元推理文庫(当時)でたくさん刊行されてましたので、短編はけっこう読んだ気がします。

「これからは外宇宙(アウター・スペース)でなく内宇宙(インナー・スペース)を描くことが重要だ」みたいなことを言っていたような。

いくらSFとはいえ、人間が書かれていない荒唐無稽な物語よりも、人間を書くことが重要だ、という意味だったのか。


J・G・バラードで印象に残っている短編は、看守と囚人の会話で進むもので、とにかく話しが退屈で読むのがイヤになるくらいでしたが、ラストで囚人が「私は無実であると思う」と言ったのに対し、看守が「あなたは自分が無実であることを知った。だからあなたは有罪なのです」で締めたもの。

あるいは、時計を所持するのを禁止された世界で、時計に魅せられ隠れて時計を持っていた男が捕まり、独房に入れられる。独房には時計を置くことを許されるが、最初は心地良かった時計のカチカチする音が徐々に男の神経をさいなむ。


当然、日本の作家にも影響を及ぼしたと思うし、半村良『亜空間要塞 』、筒井康隆『脱走と追跡のサンバ 』などでニュー・ウェーブに触れています。

ニュー・ウェーブも今となっては懐かしいですな。


バラード著作


『24時間の男---1千億円を盗め』 山田正紀

山田 正紀
24時間の男―一千億円を盗め
(祥伝社・ノンノベル)
初版:1988年7月20日

 

まだまだ山田正紀の未読作はたくさんありますが、これも面白かった。

これは17年前の作品です。

当時の冒険小説は、生き生きと書かれています。

しかも「そこまでやるか」と思うくらい、主人公を窮地に陥れる。

サクサク読めましたが、三冊読んだくらいの密度の濃さ!


最新の防犯システムが配備されているビルから1千億円相当のある「モノ」を盗もうとする男。

しかも、頑固なアリバイを作るために軽い傷害事件を起こし、拘置所に入り、そこを抜け出して24時間以内に「仕事」を済ませて戻るだけだったが・・・・・・。

まず、相棒が交通事故でリタイア。

偶然かかわることになった女の協力を得て、なんとかビルにもぐりこむが「モノ」の持ち出しに失敗。

しかし、そのビルから「モノ」が移送されることになり、それにあわせて主人公や敵対勢力も右往左往・・・・・・。


ハラハラドキドキとご都合主義が渾然一体となり、とにかく一気に読めてしまう面白さ。