光る君へ㉒「越前の出会い」の感想

まひろは、男に対して現実的で、一

方の道長は、気立てよく、女性に好

かれ、思わぬようなはめになるが、

運気が好いようだ。

 

まひろは、越前にゆき、夢に描いて

いた宋の国の人らと出合える。

一方、左大臣になった道長は、内裏

で、難しい課題に直面していた。

 

道長と明子

 

 

源明子(瀧内公美)と藤原道長(柄本佑)

 

道長が明子に、お前の父が左大臣で

あったなと(弱音をみせないで)言

うと、「されど殿は困っておいでな

い」と(褒めて)応える明子。

「口が上手になったな」と言えば、

明子が「仇である殿を(いつか殺し

てみせる)目論み、(あなたを)慕

ってまいりましたという。

これに道長、(目論み通りだと)「

俺は生きていなかっということか」

というと、明子は、仕事で苦しむ道

長に(生きていますよと)「私が、

苦しみを忘れさせてあげましょう」

といい、道長に覆いかぶさり、「明

子なしには、生きられぬ」ようにと、

恍惚の世界に道長を導いていくのだ

った。

 

 

道長の妾・源明子(瀧内公美)

 

ときは長徳2(996)年。

まひろ(23歳)は父・藤原為時が越

前守に任じられ、京から逢坂の関を

越え、大津へ出た為時一行は舟で琵

琶湖の北端の湊・塩津に着き、国府

の越前から30㎞手前の松原客官に寄

り着任の挨拶をし、宋人らから歓迎

宴の会がもたれ、口になれぬ酒を飲

み、羊肉を食べる。

このとき為時は漢詩を詠み、一同が

感嘆し、深夜に及び、ほろ酔い気分

となった。

 

 

藤原為時(岸谷五朗) 朱仁聡(浩 歌) まひろ(吉高由里子)

 

国府の越前に着く。

土着の役人らは、早速、為時に貢

物を持って参上し、「只、お任せ

いただければ、懐を肥やすことが

できます」といい、「愚弄するか

!」と拒む。以後為時、裁ききれ

ない陳情に苦しむ。まひろが、「

私が傍にいるから大丈夫」と、父

を励ます。

為時、疲れと慣れぬ役職で、病に

伏す。この時に朱が薬師を連れて

来、針治療にあたらせた。

まひろはこの薬師が海辺で初めて

出会い、「再来」と言葉をかわし

た青年であったことを知る。

 

 

国府での周明(松下洗平)と為時・まひろ

 

まひろは、越前の暮らしに不安を感

じ、旅の途中で歌を詠む。

かき曇り夕だつ波の荒ければ

 うきたる舟ぞしづ心なき

と、思わぬことが実際に起こった。

越前では、朝廷に貢物にオウムとヒ

ツジを贈った朱仁聡が日本の通詞を

殺した容疑で逮捕される。

 

 

都の道長と藤原実資(さねすけ:秋山竜次)

 

この事件どう裁けかと悩む為時に

代わり都の道長にまひろが文を送

る。

 

 

越前国府のまひろ(吉高由里子)

 

一方、都でも思わぬことがあった。

定子の兄・伊周が太宰府より、母

(高階貴子)に一目会いたいと都に

会いにきたが許されず、母は亡くな

った。

 

 

出家した一条天皇中宮・定子(高畑充希)、清少納言

 

道長は、悔みに詣り、定子から予期

せぬことを聞かされる。

定子は身籠った子どもの行く末を道

長に頼む。道長に次々と難問が起こ

り、「越前のことは、越前でなんと

かやれ」と為時のもとに返書が届く。

光る君へ㉓「雪の舞うころ」に続く

 

 

越前国府の藤原為時(岸谷五朗)とまひろ(吉高由里子)

 

光る君へ㉓「雪の舞うころ」

藤原為時(一家)

父・藤原為時    :岸谷五朗

母・藤原ちゃは   :国仲涼子

まひろ(のち紫式部):吉高由里子

弟・藤原惟規    :高杉真宙

藤原宣孝      :佐々木庫之助

(のち紫式部の夫)

侍女:信川清順

従者乙丸:矢部太郎

友人さわ:野村麻順

 

摂政・藤原兼家(一族)

藤原兼家   :段田安則

妻・時姫   :三石琴乃

 

一男・藤原道隆:井浦新

道隆妻・高階貴子:板谷由夏

娘・定子(のち一条天皇の中宮)

長男・伊周:三浦翔平

次男・家隆:竜星涼

 

二男・藤原道兼:玉置玲央

妻・兼家の妹藤原繁子:山田ミヌヲ

 

五男藤原道長:柄本佑

道長の正妻

源倫子:黒木華

長女・藤原彰子:見上愛(一条天皇妃)

 

道長の妾

藤原明子:瀧内公美

(醍醐天皇の嫡男・源高明と姪・愛宮

の子)

兄・源俊賢:本田大輔

(源高明三男、明子の異母兄)

 

三女・藤原詮子:吉田羊

円融天皇・女御

一条天皇(諱:懐仁・やすひと7歳

即位)の母

 

超子:冷泉天皇妃(三男一女産む)、

三条天皇の母、982年没

 

兼家妾・藤原寧子:財前直美

(「蜻蛉日記」作者)

藤原道綱:上地雄輔

(道長異母兄)

 

左大臣源雅信(一族)

源(藤原)雅信   :増岡徹

妻・藤原穆子    :石野真子

源倫子       :黒木華(のち道長の妻)

道長との娘・彰子→ :見上愛

赤染衛門:風稀かなめ(倫子に仕える女房)

 

天皇家

円融天皇(64代)

円融天皇    :坂東巳之助

女御・藤原詮子 :吉田羊

嫡男・懐仁親王(のち一条天皇)

(7歳で即位・66代)

 

一条天皇               :塩野 瑛久

一条天皇中宮・定子:高畑充希

一条天皇・妃(彰子・道長の娘)

 

花山天皇(65代)

花山天皇    :本郷奏多

藤原忯子    :井上咲楽

叔父・藤原義懐 :高橋光臣

乳母子藤原惟成 :吉田亮

 

太政大臣・藤原頼忠(一族)

太政大臣・藤原頼忠 :橋爪淳

息子・藤原公任 :町田啓太

娘・藤原遵子  :中村静香

 

公家・側近

藤原実資 :秋山竜次 日記「小右記」

藤原公任 :町田啓太

藤原行成 :渡辺大知

 

藤原為光:阪田マサノブ

(藤原兼家の異母弟)

  長男:藤原斉信

  長女→藤原義懐の妻

  次女→花山天皇の妃

藤原斎信 :金田哲  

(花山天皇の妃・藤原忯子の兄)

 

 

安倍晴明 :ユースケ・サンタマリア

清原元輔 :大森博史

ききょう :ファーストサマーウイカ

(清少納言:一条天皇妻・定子に仕える) 

源国盛:森田甘路

(道長の乳母子の息子)

 

越前の宋人

朱仁聡:浩 歌

周明 :松下洗平

 

作:大石 静

 

紫式部と道長(年譜)

永祚2(990)年

1月一条天皇元服。定子入内する。

(2月定子、女御となる。)

5月兼家、関白となり、道隆、

摂政となる。

6月清原元輔、任国肥後で死去。

7月兼家死去。

10月定子、中宮となる。

権中納言道長、中宮大夫を兼ねる。

正暦2(991)年

1月伊周、参議となる。

2月円融法皇崩御。

7月伊周従三位に、高階成忠従二位

に序せられる

正暦4(993)年

4月摂政道隆関白となる。

11月清少納言(27歳)宮に初出仕

正暦5(993)年

5月関白道兼、死去。道長に内乱の

宣旨。

7月この頃から伊周と道長の論争。

隆家従者と道長従者の闘争相つぐ。

長徳2(996)年

伊周・隆家、従者に花山法皇を射

させる。同藤原為時が越前守に任

ぜられ、紫式部ともに下向する。

4月伊周を太宰権現に、隆家を出雲

守に左遷。

5月中宮定子、二条邸において出家。

同、伊周を播磨に、隆家を但馬にと

どめる。

10月高階貴子重病により伊周入京。

露見し筑波に追われる。同月貴子死

去。

12月中宮定子、脩子内親王を出産。

長徳4(998)年

7月詮子、天皇、病のため大赦。

紫式部(25歳)は父の任国より帰

京し、宣孝と結婚。

長保3(1001)年

4月紫式部(28歳)は宣孝と死別。

『源氏物語』の執筆始まる。

 

 

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