ひとは季節のごとく走馬灯のよ

うに繰り返している。

都が京にあった頃。

ときは長徳元(995)年、

 

まひろと藤原宣孝

為時の館では、宣孝が任期を終

え4年ぶりに京に戻って来る。

博多には宋の国の華僑がおり、

「身分を越えて機会を与えられ

る」など異国の話に関心をよせ、

土産の紅の唐物を塗った口に酒

を飲み、まひろはほろ酔い気分

にしたる。

 

 

藤原宣孝(佐々木庫之助) まひろ(吉高由里子) 父・藤原為時

 

定子と藤原伊周

 

 

内大臣伊周(三浦翔平)と中宮・定子の兄妹

 

父の道隆が関白・摂政でなくなっ

た嫡男の伊周(これちか)。

伊周(内大臣)は、妹の中宮・定

子に自分を関白にと頼むが…。

定子は伊周に「お上は(そちでは)

不安で、人望に精進せよ」と言う。

 

 

一条天皇(塩野瑛久)と従姉の中宮・定子(高畑充希)

 

藤原道兼と道長

一条天皇は、公卿が2つに分かれ

争うことのないよう、位が上の右

大臣の道隆の二男・道兼を関白に

した。

 

道兼が関白に任じられ7日後。

介護にくる道長に俺は疫病、俺を

苦しめるな、はやく我が家を出て

いけといい、35歳で世を去った。

 

 

7日関白の道兼(玉置玲央)と弟の道長(柄本佑)

 

詮子と一条天皇

詮子は内裏の清涼殿夜御殿にやって

くる。

 

 

女院・母・詮子(吉田羊)と息子・一条天皇(塩野 瑛久)

 

母は息子・帝に。中宮にだまされ

てはならない!我の強い伊周より

野心無く、お上に寄り添う道長を。

母は自分のこと、どうでもよい。

母を捨て后をとるのですか!と懇

願した。

 

翌日、帝は道長に内覧宣旨を下し

、道長は右大臣に伊周は内覧の職

をとりあげられ、内大臣となる。

怒り心頭の伊周。内覧をとりあげ

られ定子に言う。

早やく御子を産め!早やく御子を

産め!!と激動。

 

 

兄伊周(三浦翔平)と妹定子(高畑充希)

 

源倫子と母・穆子

道長の妻・倫子(ともこ)と母・

藤原穆子は、関白、左大臣がいな

いので、道長が政権につき、亡き

父・雅信が喜ぶことだろうという。

 

 

 

道長の妻・源倫子(黒木華)と母・藤原穆子(石野真子)

     

藤原明子と兄俊賢

兄は、明子に道長にこまめに伝

えておいてくれと頼む。

 

 

源明子(瀧内公美)と兄・源俊賢(本田大輔)

 

まひろと藤原兼通・道長

この間、ききょう(清少納言)と

さわがまひろの館にくる。

清少納言は内裏の定子の女房とし

て仕えていた。

大津を一緒に訪ねたさわは、父が

肥前守(国司)になり、もうお目

にかかれないと、これまでの無礼

を詫び、挨拶に来た。これに、「

人の心は移ろうものよ」と言う。

 

兼通は母を殺した生涯わすれられ

ない男だった。真面目な父は無念

であっただろうと言い、まひろは

琵琶をひく。

 

 

まひろと藤原為時(岸谷五朗)

 

もの想いにふけるまひろ。

夢の中にあらわれる道長に、昔

の己に逢いにきたのかと、すれ

違う姿をみる。

 

 

 

 

光る君へ⑲(放たれた矢)につづく。

藤原為時(一家)

父・藤原為時    :岸谷五朗

母・藤原ちゃは   :国仲涼子

まひろ(のち紫式部):吉高由里子

弟・藤原惟規    :高杉真宙

藤原宣孝      :佐々木庫之助

(のち紫式部の夫)

侍女:信川清順

従者乙丸:矢部太郎

友人さわ:野村麻順

 

摂政・藤原兼家(一族)

藤原兼家   :段田安則

妻・時姫   :三石琴乃

 

一男・藤原道隆:井浦新

道隆妻・高階貴子:板谷由夏

娘・定子(のち一条天皇の中宮)

長男・伊周:三浦翔平

次男・家隆:竜星涼

 

二男・藤原道兼:玉置玲央

妻・兼家の妹藤原繁子:山田ミヌヲ

 

五男藤原道長:柄本佑

道長の正妻

源倫子:黒木華

長女・藤原彰子:見上愛(一条天皇妃)

 

道長の妾

藤原明子:瀧内公美

醍醐天皇の嫡男・源高明と姪・愛宮の子

兄:源俊賢(本田大輔)

源高明三男、明子の異母兄

 

三女・藤原詮子:吉田羊

円融天皇・女御

一条天皇(諱:懐仁・やすひと7歳

即位)の母

 

超子:冷泉天皇妃(三男一女産む)、

三条天皇の母、982年没

 

兼家妾・藤原寧子(財前直美)

(「蜻蛉日記」作者)

藤原道綱:上地雄輔

(道長異母兄)

 

左大臣源雅信(一族)

源(藤原)雅信   :増岡徹

妻・藤原穆子    :石野真子

源倫子       :黒木華(のち道長の妻)

道長との娘・彰子→ :見上愛

赤染衛門:風稀かなめ(倫子に仕える女房)

 

天皇家

円融天皇(64代)

円融天皇    :坂東巳之助

女御・藤原詮子 :吉田羊

嫡男・懐仁親王(のち一条天皇)

7歳で即位(66代)

 

一条天皇               :塩野 瑛久

一条天皇中宮・定子:高畑充希

一条天皇・妃(彰子・道長の娘)

 

花山天皇(65代)

花山天皇    :本郷奏多

藤原忯子    :井上咲楽

叔父・藤原義懐 :高橋光臣

乳母子藤原惟成 :吉田亮

 

太政大臣・藤原頼忠(一族)

太政大臣・藤原頼忠 :橋爪淳

息子・藤原公任 :町田啓太

娘・藤原遵子  :中村静香

 

公家・側近

藤原実資 :秋山竜次 日記「小右記」

藤原斎信 :金田哲  

花山天皇の妃・藤原忯子の兄

藤原公任 :町田啓太

藤原行成 :渡辺大知

安倍晴明 :ユースケ・サンタマリア

清原元輔 :大森博史

ききょう :ファーストサマーウイカ

(清少納言:一条天皇妻・定子に仕える) 

 

作:大石 静

 

紫式部と道長(年譜)

永祚2(990)年

1月一条天皇元服。定子入内する。

(2月定子、女御となる。)

5月兼家、関白となり、道隆、

摂政となる。

6月清原元輔、任国肥後で死去。

7月兼家死去。

10月定子、中宮となる。

権中納言道長、中宮大夫を兼ねる。

正暦2(991)年

1月伊周、参議となる。

2月円融法皇崩御。

7月伊周従三位に、高階成忠従二位

に序せられる

正暦4(993)年

4月摂政道隆関白となる。

11月清少納言(27歳)宮に初出仕

正暦5(993)年

5月関白道兼、死去。道長に内乱の

宣旨。

7月この頃から伊周と道長の論争。

隆家従者と道長従者の闘争相つぐ。

長徳2(996)年

伊周・隆家、従者に花山法皇を射

させる。同藤原為時が越前守に任

ぜられ、紫式部ともに下向する。

4月伊周を太宰権現に、隆家を出雲

守に左遷。

5月中宮定子、二条邸において出家。

同、伊周を播磨に、隆家を但馬にと

どめる。

10月高階貴子重病により伊周入京。

露見し筑波に追われる。同月貴子死

去。

12月中宮定子、脩子内親王を出産。

長徳4(998)年

7月詮子、天皇、病のため大赦。

紫式部(25歳)、父の任国より帰

京し、宣孝と結婚。

長保3(1001)年

4月紫式部(28歳)、宣孝と死別。

『源氏物語』の執筆始まる。

 

 

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