Golden Slumber から連想し始めたティストを保つことに拘り、そのティストにそぐわない曲は王道と思われる曲でもリストアップされませんでした。
スッキリ気分創造ディレクター:カワシマンです!
実は
Facebookにて書いたのですが、ポールの 「バンド・オン・ザ・ラン デラックス・エディション(完全限定生産盤DVD付) 」が出るらしいのですが、
その画像をみてなぜか頭の中には Golden Slumber が流れ、そこから「スローな曲を選んでみよう」という企画です。
Golden Slumber は
こちらで試聴が可能で、曲が生まれた経緯も紹介されています。
では、Golden Slumber のように歌詞の情景が頭に浮かびそうな美しいメロディーの選曲のつづきです。
(5) Revolver
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Here, There and Everywhereめずらしく中学英語で理解できる現在分詞や不定詞用法などのみが使われていることで、歌の進行とともに情景が簡単に目に浮かぶ曲です。
Beatles は言葉遊びが好きでよく韻を踏んで遊んでいる歌詞にお目にかかるのですが、この曲の
But to love her is to need her Everywhere, のくだりでは長い文中にも関わらず無理矢理 Everywhere で曲調を整える感じは珍しく、字余りというよりも文余りな感じがなんだかいいです。
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For No Oneアルバム:Sgt.Peppers Lonely Hearts Club Band とならびサイケデリック・アルバムとしてあがめられる中で、最もアコースティックなティストを持ち、初期の彼らの曲かと間違えられそうな曲ですね。
曲が作られた背景が
ここで紹介されていますが、なんと言っても面白いのは最初に ks, kes, ches とクスという音を揃えて、それを強調した歌い方で歌詞の流れを作っています。
breaks, aches, wakes, makes, takes
このクスの音は、まるでポールが「チェッ!どうせ僕にはもう興味なくてもう別れるんでしょ?」と彼女にまだ一緒に居て欲しいとせがんでいる感じもします。きっと彼女の目の前で演奏したのでしょうね。
(6) White Album (The beatles)
名曲揃いのホワイトアルバムからは、なんと5曲です。
改めてこのアルバムはあるテーマで曲を抽出して聴くのが適すのだと感じます。
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Martha My DearDisc1-A面で、激しく Back in the U.S.S.R. で始まり、 While My Guitar Gently Weeps ではクラプトンの泣きのギターを堪能するまでバラエティに富んだ世界を繰り広げた後の Disc1-B面の始まりの、優しいピアノを基調にした美しい曲。
オーケストラでの間奏を入れることで壮大な曲調にしつつも、何度か silly girl と形容する愛犬マーサが可愛くてしようがないというラブソング。
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Blackbird後にポールは Wings にて Bluebird という曲を作っていて、見掛けはアンサーソングかのようですがこちらの Blackbird は黒人を象徴して社会的テーマを持った曲とされるのに対し、 Bluebird の歌詞と曲調からはそれに近いテーマは感じられない気がします。
Wings のバンド名の由来はリンダとの間の三女のお産の際にインスピレーションした「天使の翼」から取ったとされることから、Bluebird は Wings に引っ掛けた曲という方がしっくりくるような気がします。
Blackbird はずっとタッタッタと拍子を取っていて、ずっと単調で同じ仕事を繰り返すイメージを強めているような感じもあります。
とにかく静かな曲で、今回の選曲には無くてはならない曲の筆頭にあげてもおかしくない大好きな曲です。
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I Willこれもポールによる曲ですが For No One とは別の彼女:後に妻となるリンダへ捧げた曲。1行に一回 Love が入っているかのような詞でストレートなラブソングです。
後半の後半は次回エントリーへつづく。