スッキリ気分創造ディレクター:カワシマンです。
忍耐よりも工夫をこらして節電しようと書き始めた家庭編の2回目です。
資源エネルギー庁の「節電の基礎知識」で家庭の電気製品の利用電力の比率をレポートしています。

まず消費電力の半分を占めるエアコンからみていきます。
【エアコン】設定温度1度上げることで50-60W消費電力を下げることができるようです。
室温が一定になればエアコンは空気を循環させて実際は送風しながら温度を保ちますが、勿体無いとエアコンをつけたり消したりしてしまうと、都度室温が上がった分を設定温度まで下げるために冷却することに電力をたくさん使うため、実はつけっ放しの方が節電できるとのことです。
目安として28度設定であれば家庭の消費電力の10%ダウン(企業の場合は5%)を実現するとされており、定められた15%の達成までは残りの5%を他の方法で削減できればいいようです。
しかし28度設定は熱中症のリスクもあるようで、具合が悪くなる方が多いそうですね。
熱中症の予防としては、
脳・
心臓を冷やすことに努めることです。
・心臓は奥に位置するため外部から直接は冷やすことができない
・水を飲むことで食道・胃を冷やすことでその近くにある心臓を冷やす
・氷を食べるよりも常温の水を小まめに飲む
・冷却ジェルシートで頭・おでこを冷やす
・風を顔に当てることで血流の多い脳の温度を下げる
*扇風機の使い方・功罪・サーキュレーターとの違いについては次々回触れます。
【よしず・すだれ・打ち水】リビングの南・西の窓のカーテンと窓との間には暖かい空気が溜まります。
カーテンをしない場合は、ベランダのコンクリートからの照り返しにより室温をいたずらに上昇させます。
この事態を防ぐためには、よしず・すだれ・ひさし・木製すのこ・ウッドデッキ・人工芝シートなどがとても効果的です。
ただし人工芝やひさし以外は夏季以外の保管が面倒で、数年で買い換えるものと割り切る必要があります。
また、何かを調達するまでは夜にコンクリートの熱が下がらないため窓を開けても暖かい空気がモワーッと入ってきますが、これを避けるためにベランダに打ち水を夕方に行うことで緩和できるようです。
また、人工芝やウッドデッキなどを導入した場合は、保水力があるため打ち水すれば夜中もこの効果を持続できますので、就寝中の扇風機や冷房で体調を崩すことを避けることもできます。
奥の手「
緑のカーテン」として、今年はゴーヤーが売れているようですね。
日中はよしずの役目を果たし、夜は植物の呼吸により打ち水に代わる効果をもたらし、収穫もできるという一石三鳥が注目されています。
我が家でも2週間くらいで150cmくらいに成長し黄色い花もちらほらと咲いていますが、本当のよしずの役目を担うまではまだまだでスカスカですので、これからブームに乗ろうという場合はゴーヤーの収穫だけを目的とされた方がよいように思います。
【炊飯器】
3合炊いて半分食べる場合に、炊けるまで200W、保温1時間ごとに20Wを消費するそうです。
4時間保温だと280Wとなります。
また電子レンジで5分温める場合に250Wを消費するそうです。
4時間であれば「ほとんど変わらない」ということに。
しかし、冷蔵(冷凍)庫に炊きたての暖かいまま入れられませんので、冷ます時間が無いような場合は二度別に炊くよりも保温しておいた方が電力消費は抑えられるということになります。
ましてやカチカチに冷凍させて解凍に5分以上電子レンジを使うくらいなら都度必要量を炊く方が消費電力も抑えられ、冷凍庫を空けられて、毎回炊きたてのおいしいご飯を食べられるということになります!
家庭の事情によりますが、むやみにご飯が余って、やたら冷凍庫に貯蔵するのは節電という意味では賢くない状態にあると言えます。ましてやもしもの災害時にはレンジは使えませんので真の食糧貯蔵にもなりません。
次回は照明についてみていきます。