* 時計修理依頼のお電話につきまして→ブログを見て修理を依頼される方へ当店の対応
CITIZEN KARAKURI KC2610-2 修理が完了し動画を撮影してみました
お客様へ修理完了の連絡後 すぐに引き取りに来られ 記念の時計が昔のように動きだした事にとても喜んで頂き、こちらも嬉しくなりました
お預かり時の画像を含め、修理の前と後とを比べて頂きましょう
修理前: 持ち込み時は小秒針の針外れあり、外装のクモリや汚れあり
修理後: 外装を清掃し汚れ防止にワックスにて仕上げる、秒針は抜け防止を行う
修理前: 電池の液漏れによるメッキ剥げや他店分解時の修正不足で固定不良あり
修理前: からくり人形の腕とハンマーに破損がある、電池の液漏れによる汚れあり
修理中: からくり人形は破損や劣化があり、今回は部品の交換を行うことで対処
修理後: 保有取り外し品(新品の部品ではない)のため小さな黒いシミがあります
修理前: お預かり時に裏蓋を開けた状態、電池ケースの破損や配線の破損などあり
修理後: 電池ケースの全交換、配線のやり直し電子部品の交換などを行っている
修理前: メイン基板 コネクタ端子金属にサビなどがあり劣化部品なども交換する
修理後: サビの発生していたコネクタ端子の交換、絶縁紙の交換などを行っている
修理前: メイン基板裏面に電池の液漏れによる銅箔の浸食あり
修理後: アルコール洗浄後に基板保護液を塗布し空気を遮断しこれ以上の浸食を防ぐ
修理後: 基板の裏面を保護する絶縁紙が劣化しているので交換を行っておく
修理前: モードスイッチが電池の液漏れにより浸食され破損している
修理前: 電池の液漏れは重力に逆らい配線を伝ってメイン基板にまで浸食している
修理後: 2回路のスイッチだったので片方の回路は生きており修理で使用可能になる
修理後: モードスイッチの配線を新品に交換しコネクタ端子も新品に取り換えている
左側: 劣化した修理品のスピーカー、右側:当店保有の同型スピーカーへ交換します
修理後: スピーカーが逆に取り付けられエッジが劣化していたので交換しました
修理前: からくり人形のゴンドラを動かすメインシャフトは古いグリス汚れあり
修理後: 古いグリスをすべて除去し清掃研磨を行う
修理前: 古いグリス汚れとサビの発生したプーリー部分
修理後: 古いグリスの除去とプーリーを研磨しサビをすべて落としておく
修理前: モーター側のピニオンプーリーにもサビが発生している
修理後: ピニオンプーリーを清掃研磨しサビをすべて落としておく
修理前: からくり人形のシャシーをネジ固定してあった支柱が劣化により破損
修理後: ファイバーと樹脂にて支柱を再生し使用出来るようにする
修理前: からくり人形のシャシーをネジ固定してあった支柱が劣化により破損
修理後: ファイバーと樹脂にて支柱を再生し使用出来るようにする
上記は電子基板を修理後にからくり人形の動作確認開始前の画像
今回でこの CITIZEN KARAKURI の修理は4台目になります、ムーブメントがシッカリと出来ているので寿命が長い時計ですが「からくり部分」は経年劣化による不具合が起こりやすいので定期的な部品交換は必要になります、当店では数が限られますが部品を保有しておりますので修理後のメンテナンスもお任せください