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セイコー RE519G サーカスパレード 振り子が動作せず修理をご希望でした、当店に純正部品の在庫が無く修理不可も(検証費用が掛かる)ご了解の上お預かりしました

振り子以外の時計・正時のからくり動作は問題なく、正時になると音楽と共にサーカスの空中ブランコが始まります

文字板の周辺の振り子(馬・ピエロ・像)が常時左右に揺れるのですが現状で不動です、振り子の動作不良には4つの原因が考えられるので分解して検証します

電池の液漏れが起きているとの事でしたが前面ガラスにまで液漏れが到達している

前面ガラスを外して点検中、電池ボックスのサビなどのゴミがケーズ内部にある

電池の液漏れによるガスなどの影響かシミやサビなどもある

電解液やサビなどの汚れの清掃を行う、シミなどは洗浄液を使いキレイにする

全体に綺麗な状態の時計ですが経年のクスミなどが出ているので前面全体を清掃する

時計背面のカバーを開けて電池ボックスと時計ムーブメントを点検する

ムーブメントを取り外して点検する、振り子ユニットと一体になっており分解が出来ない、メーカーへも部品の在庫を問い合わせたが古い機種のため在庫なしと....振り子が動作しない原因の3つ目までは検証できたが4つ目は分解出来ず修理を諦める

電池液漏れの起きていた電池ボックスはオーナーが修理されている

オーナーがサビ取りとハンダ付け修理をされているがマイナス側の端子にはサビが残っており、サビが増殖すると接触不良の可能性もあり

プラス側の端子にも液漏れによる浸食とサビが出ており接触不良の可能性あり

修理のため電池ボックスを外してみると鉄製のシャシーにも液漏れの痕がある

電池ボックスの交換も考えたが清掃で使用出来そうなので接点の研磨清掃を行う

電池ボックス固定ネジにも液漏れによるサビなどが発生している

少しシミなどは残るが研磨清掃で十分に使用できる

配線はダメージも無く使用可能なので電池ボックスへハンダ付けを行い修理完了

前面ガラスを取外したのでガラス内側の清掃を行う、ガスの影響かクモリが出ている

ガラス研磨材を使用し磨き上げる(上の緑の物は押さえのクッションゴム)

組み立て後に動画を撮影しました 空中ブランコの動作がおもしろい♪

 

振り子ユニットを他のものに交換(改造)する事も考えましたが、現状で動作している時計に行う修理としてあまりにもリスキーで勧められないので修理を諦めました

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昨年に問い合わせがあり年明けに持ち込まれた CITIZEN KARAKURI KC2613-1 です

正時にステージが下りて4体の人形がチューブラベルを鳴らす動作をするからくり時計

現状は時計のみ動いており「からくり動作」が行えない状態とのこと

時計のガラス縁にはサビが出ておりクスミが出ている、文字板に小窓が開いています

このモデルは小窓から人形が見えます、動作時には「ON STAGE」の表示が見えます

動作しないので手動でからくり人形を下ろしてみました、小窓に「ON STAGE」文字

人形にダメージは無いように見えますが、固定が緩く前後にガタガタと揺れます

チューブラベルや人形のハンマーや腕には物理的な破損は無いようですね

時計背面 電池蓋は左右ともあり、比較的きれいな状態

右側上の電池ケースが破損している 電池の液漏れでプラスチックが侵され弱いため

電池ケースの下側が破損しており配線切れ、固定ネジも1本紛失している

左側の電池ケースは破損や液漏れは無さそうです

裏蓋ケースに貼られた取り扱いシール

・ 12曲のメロディーあり ・ 光センサーで暗時の鳴り止め ・ 3種類のステージ動作

 

お預かり時から数日間に時計のみを動かして時間が合っていくのは確認しましたので、主な修理は「からくりが動作する」ようにメイン基板の修理または交換、電池ケースや配線の交換、からくりステージの可動部のオーバーホールを行います。

 

電池の液漏れによる内部のダメージは比較的大丈夫な様なので安心していますが、まずは「からくり動作」が行えるのか不具合の切り分けを行い、その後に部品の発注を行うので日にちが掛かりそうです。

12月なのに福岡は今日も快晴で昼間は日なたは暖かく気持ちの良い日でした。

年末が近づくとポイント有効期限が本年度までと毎年通知が来るのでポイント消化で映画か音楽、あるいは本の購入を考えていたのですが.....。

 

カナダ人で映画やドラマなどで活躍している女優 クリスティン・クルック がインスタでフランス人作家の本を紹介していました。(ファンなのでチェックしています)

アントワーヌ・ローラン著「The Red Notebook」

彼女は読書家でイベントでファンからプレゼントされた本を紹介してくれます。

コメントを見ると面白そうな内容なのでポイント消化に取り寄せてみました。

邦題は「赤いモレスキンの女」で出版されています。もう一つはデビュー作の「青いパステル画の男」こちらも面白そうなので2冊を購入。

 

最近は一人になると同じ事を堂々巡りで考えてしまうので、しばらく忘れるため読書を選択。ランニングやウォーキングも気晴らしの一環でしたが日暮れが早くなり家を出る頃には真っ暗で景色も楽しめない時期なのでね。(夜は海も真っ黒ですから)

 

厚い本ではないので一日で読んでしまいそう。長い夜に少しずつ噛みしめて読んでみましょうかね。

1981年に製造された SEIKO KING QUARTZ 9223-5000 高精度の年差時計です。

電池交換で来店されましたが不覚にもバッテリーの在庫切れ⁉のためお預かりする事となりました。 文字板もキレイなままで42年も経過しているとは思えない状態。

バンドもオリジナルのままで目立つキズもなく大切に使用されており程度が良いです

この時計は年差を実現するため水晶発振器(クォーツ)を2本(ツイン)搭載しています

バッテリー取り寄せの日にちを頂くお詫びにバンドの洗浄を行います

ケースとバンドの間には長年の汚れなどがあるので分解して洗浄します

バンドの付け根は服と擦れるなどでホコリが溜まりやすい

超音波洗浄機で一度目の洗浄を開始 少しずつ汚れが溶けて浮いてきます

一度目の洗浄が終了です、洗浄液を交換して再度行います

2度目の洗浄が終了です、まだ少し汚れが出るので洗浄液を交換します

3度目の洗浄が終了です キレイになりましたね

ケース側も洗浄を行いバンドを組み直します

本日にバッテリーを取り換えて順調に動き出しました、明日まで様子を見てみます。

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CITIZENの縁起物の記念置き時計です ケースの裏書きに昭和54年とあるので44年も経っています 時計が止まったので電池を交換したが動かなくなったと持参されました

記念の品なので動くようにして欲しいとの依頼なのでお預かりする事になりました

裏蓋を開けてみると電池の液漏れ痕があります 年数も経っているので機械の交換を行うようメーカーよりムーブメントを取り寄せます

左側は修理時計から取り外したムーブメント、右側はメーカーから取り寄せた新品

出面の寸法も全く同じですが、秒針の取り付け方法が異なるので改造が必要となる

この時計にはムーブメントを取り付ける透明なスペーサー板がある

新しいムーブメントにもスペーサー板の穴や固定爪の位置もピッタリ合うので、この部分は加工が不要

文字板、固定金具、針の清掃を行い、新たなムーブメントを取り付ける

前面のガラスの裏面は40年以上清掃が行われていないのでキレイにしますよ

洗剤と研磨剤を使用して磨き上げます、表面がツルツルになり汚れが付きにくくなる

ガラスと外枠をはめて動作確認を数日間行い修理完了です! キレイになりました♪

また数十年は動き続けて欲しいですね。

2020年に前回こちら↓で修理したドライブレコーダーですが.....

 

9月に長距離を走り、帰宅後に走行録画を見てみるとGPSは受信しているはずなのに速度表示がされておらず--の記号になっており「GPSの故障かな?」と思っていましたが、先月から衝撃もないのにイベント録画モードに入ったり再起動したりと不調になってきたので ”またアレが破裂しているのかな” と疑って、昨晩は久々に時間が出来たのでドライブレコーダーを取り外し点検してみました。

レンズ部分にはウインドの反射を抑えるため偏光フィルターを取り付けています

外カバーを取り外すと見えましたね ”あの緑に変色したモノ” がね「やっぱり」ね

前回の修理から3年経ち今回は破裂とまではいって無いみたいですが酷い液漏れです

前回に電池が液漏れを起こしても銅箔を浸食しないようハンダを多めに盛っていたのに効果なかったようで液漏れで基板が黒く変色を起こしています

バッテリーを取り外してみましたがマイナス側の銅箔は浸食されてあと僅かしか残っていませんスルーホールにもダメージがあるように見えます

新たなバッテリーは信頼の国産ものをチョイスしましたが3年以上は無事に動いてほしい

配線をケースに挟まぬよう元どおりに組み上げていきますよ

簡易の動作確認も走行録画の赤いランプも点いてOKですね

走行録画も見てみましたがGPS受信後は速度表示も正常に行えていましたのでメモリバッテリーの不具合で起こっていた症状でした。

そろそろ買い替えても良いのに「気に入る機種」が現行で販売されていないのでしばらくこのまま使用しますかね。

 

ドライブレコーダーのメーカーさん、役に立たない「小さな液晶画面付き」なんてドラレコ要りませんから、WiFi経由の映像をスマホで見れるコンパクトなドラレコを発売してください、すぐに買い換えますよ。

SEIKO フライトマスター 自動巻き 限定モデル バンド修理でお預かりしました

パイロットモデルなのでブラウンのベゼルはタキメーター仕様で方針も記載あり

ゼンマイ巻きのパワーメーターも付いておりパワーリザーブは50時間です

 

今回は時計バンドの固定ピンが折れてバンドが外れ、バンドの内部で固定ピンがサビて固着し残っていた状態で 簡単には外せなかったので当店で修理してみます

こちらが3時間かけて抜いたバンドピンの破片です、錆びて全く抜けず苦労しました

このピンを抜くために鋼材シャフトを使うのですが鋼材でもこの曲がり

鋼材シャフトを押して抜くのに「抜き棒」を使いますが、焼き入れ強化してある抜き棒2本 先端が割れてしまいました、それほど固くて抜けなかったのです

右端のビニールに入った物が新品の抜き棒、2本とも先が割れてしまいました(泣)なんとか無事に抜けて新しいピンを入れて時計は使えるようになりました

オートマチック自動巻きモデルでキャリバーは6S37 (一部モザイク加工あり)

2001年から発売になったムーブメントで、この時計は 300本 限定モデルの内の1本

 

修理できなかった時のことを考え、メーカーに純正バンドの在庫を問い合わせましたが限定モデルのツートンカラーのバンドは供給終了で在庫なし、プロパー商品のステンレスカラーモデルは在庫在りとの事でした。

どちらにしろ純正バンドだけで10万円は軽く超える価格なので、バンド交換の前にメーカーサービスへ修理に出してみられる事をお勧めします。修理不可で帰ってくる可能性もありますが...。

56系キャリバーの SEIKO ロードマチック バンドもオリジナルのまま状態も良い

メーカー修理受付は終了しており今回は外装のサビやバンドの清掃でお預かり

バンドと時計部分を取り外し各部品に分けてから清掃を行います

バンドの取り付け部には服などと擦れてホコリなどが溜まりやすい

先ずは時計バンドを分解し超音波洗浄を行いますしばらくすると汚れが浮いてきます

一回目の洗浄が終了 水が濁っています、洗浄水を替えてさらに洗浄を行います

二回目の終了 まだ細かな汚れが残っているので柔らかいプラブラシで隙間を清掃

三回目の終了 もう汚れは出てきませんので洗浄終了

時計ケースのサビや汚れを除去するのでガラスをマスキングして清掃を始めます

修理前: 6時側 ガラス枠とケースおよびガラスの隙間にサビや汚れがある

修理後: 細かなブラシなどを使用して根気よく汚れを除去する

修理前: 12時側も同じように汚れやサビが発生している

修理後: 深いサビによるステンレスの浸食痕は消せないので窪みはわずかに残ります

修理前: 時計バンドの裏面 この部分は汚れが溜まりやすい

修理後: 分解洗浄を行い汚れを取り去る 文字もはっきり分かる

修理前: バンドにスライドアジャスターが取り付けられている

修理後: 分解洗浄でバンドのメッシュ内部の隙間汚れも取り除いている

修理前: 時計ケース裏面のサビや汚れ

修理後: サビもひどくなくブラシなどで清掃を行いキレイになりました

修理後: 文字板もシミなどが無く状態は良好です スッキリきれいになりました

最後に組み上げて修理完了です、時間もわずかに進み気味ですが誤差の範囲です

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針なしの状態での動作確認も順調でしたのですべての部品を取り付けていきます

振り子は状態の良い同品の在庫が有るので交換します

左側: 修理品 電池液漏れの影響でサビが発生している   右側: 交換品

時計の針も金属部分のサビを落とし明るくなりました

キレイに磨いた前面ガラスの取り付け

時計の掛け金具もキズが入っていたので交換しておきます

からくり人形ユニットのシールドカバーの取り付け こちらも交換品

配線が前面から見えないようにうまくレイアウトされているカバーです

配線のし忘れや、配線の嚙み挟みが無いかどうか再度の確認と、新品電池へ交換

さあいよいよ外装カバーを取り付けます

外装カバーは清掃し磨いてもモニタースイッチ付近のキズは少し目立つので....

色を合わせた樹脂塗料をキズに入れて目立たなくします、サンドペーパーが使用できないのでキズは完全に消せませんが1mも離れれば全く分かりません

修理後に動画を撮影してみました、店内が明るくてベルに照明が反射し、ベル内のLEDの点滅が見づらいですがチカチカと明るく点滅しております。

修理前は1分以上前から鳴り始めていたようですが、正時の15秒前から鳴りだすよう調整しています

 

月末までこのままお預かりし修理完了のお電話をさせていただきます。

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バラック状態でムーブメントの動作確認していた時計に人形ユニットなどを積みこむ

動作確認のため配線を変更していたので配線を元どおりに戻す

各パーツを組み込むのに邪魔な部品を取り外し配線の整理

まずは電池ボックスと振り子ユニットの装着

修理前: 片側の電池ボックスは電池の液漏れで金具などが破損していた

修理後: 電池ボックスと取り付けネジを交換しています

修理品のスピーカーユニットも変色や劣化があるので同品と交換しておきます

修理したからくりユニットを積んで配線をまとめていきます

こちらは外装ケース前面に取り付けるモニタースイッチですが交換します

からくり人形背面の裏カバーです、画像では分かりませんが色が異なります

修理品のカバーは電池の液漏れによりダメージがあるので交換した方が良い

こちらは交換品ですが部分的に黒色が剥げたり薄くなっている個所がある

人形や振り子が映えるよう背面カバーを塗装しなおしました

まずは人形の動作確認を行なって順調であれば針の取り付けを行います