SEIKO フライトマスター 自動巻き 限定モデル バンド修理でお預かりしました

パイロットモデルなのでブラウンのベゼルはタキメーター仕様で方針も記載あり

ゼンマイ巻きのパワーメーターも付いておりパワーリザーブは50時間です

 

今回は時計バンドの固定ピンが折れてバンドが外れ、バンドの内部で固定ピンがサビて固着し残っていた状態で 簡単には外せなかったので当店で修理してみます

こちらが3時間かけて抜いたバンドピンの破片です、錆びて全く抜けず苦労しました

このピンを抜くために鋼材シャフトを使うのですが鋼材でもこの曲がり

鋼材シャフトを押して抜くのに「抜き棒」を使いますが、焼き入れ強化してある抜き棒2本 先端が割れてしまいました、それほど固くて抜けなかったのです

右端のビニールに入った物が新品の抜き棒、2本とも先が割れてしまいました(泣)なんとか無事に抜けて新しいピンを入れて時計は使えるようになりました

オートマチック自動巻きモデルでキャリバーは6S37 (一部モザイク加工あり)

2001年から発売になったムーブメントで、この時計は 300本 限定モデルの内の1本

 

修理できなかった時のことを考え、メーカーに純正バンドの在庫を問い合わせましたが限定モデルのツートンカラーのバンドは供給終了で在庫なし、プロパー商品のステンレスカラーモデルは在庫在りとの事でした。

どちらにしろ純正バンドだけで10万円は軽く超える価格なので、バンド交換の前にメーカーサービスへ修理に出してみられる事をお勧めします。修理不可で帰ってくる可能性もありますが...。