皆さま、今日は。

松本清張ファンな

旅するコピーライターのふじやんです。

 

1月20日(土)から一泊二日で、

山梨県のS温泉へ行ってきました。

 

予約していた温泉旅館のご紹介の前に

なぜ今回S温泉を訪れたのかを

述べておきます。

 

武田信玄公の隠し湯。

将兵の傷を癒したと伝わる温泉郷。

 

19年前に一度訪れたことがあったので、

食道がんの手術跡を癒しに行きたいなと、

そもそも思っていました。

 

そんな時、たまたま観た映画、

松本清張原作の波の塔

そのS温泉が登場したんですよね。

 

1960(昭和35)年松竹で映画化。

悲恋のカップルを有馬稲子

津川雅彦が演じています。

 

原作は、1959(昭和34)年から

女性自身に連載され、

1960(昭和35)年に光文社から刊行されました。

image

 

連載誌からも分かるように

推理小説ではなくて、

恋愛小説なのです。

連載当時、女性自身の部数が激増。

 

で、道ならぬ恋に落ちた二人が、

旅行に出かけた先が、

身延線沿線にあるS温泉

 

原作ではイニシャル表記ですが、

上記の映画では下部温泉と、

実名がでています。

 

それで、小説の舞台マニアな私、

俄然すぐに行きたくなったと言う訳です。

 

小説も映画も、

特に若い女性から、絶大な人気を博して、

当時、社会現象を巻き起こしました。

 

舞台の一つとなった深大寺は、

大勢のカップルが押し寄せたそうです。

 

そして、最大の影響が、

皆さまも知識としてあると思いますが、

青木ヶ原の樹海を自殺の名所

として世に広めたこと。

 

この本をバッグに入れて、

青木ヶ原の樹海で、

自殺する女性が増加。

また本を枕にして横たわった、

若い女性の白骨死体が、

発見された事件もありました。

 

松本清張の作品では他にも、

ゼロの焦点の映画化によって、

能登金剛のヤセの断崖

自殺の名所になりました。

それだけ影響力のある作品を

生み出す作家という事ですね。

 

波の塔は、これまで8度も、

テレビドラマ化されていて、

鹿賀丈史、神田正輝、小泉孝太郎、

沢村一樹らが、主役の検事を演じています。

以下の動画は、小泉孝太郎版です。

 

ところで、

超絶晴れ男の私。

かなり珍しくS温泉では、

雨にたたられました。

小説の中で、S温泉で台風にみまわれた、

二人の無謀な逃避行を描く章の題名が、

雨中行。

小説の神様が、ちょっとだけ、

雰囲気を味わせてくれたのかな。

 

次は、予約していた

温泉旅館の話しに戻ります。

それでは皆さまも、酔い旅を。

 

下部温泉・甲府編シリーズはこちら。

 

 

 

 

 

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