AIタレント vs AIだと疑われるタレント vs 煉獄杏寿郎 | katoo the world

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伊藤園の「お~いお茶 カテキン緑茶」のCMに起用された「AIタレント」が話題を呼んでいる。すでにネットユーザーからは「言われないとAIだとわからない」「不祥事起こすリスク0なのは良い」「もうCMタレント要らないかも」など、さまざまな意見が出ている。

一般の人がAIやロボットに対してどのように考えているのかを調査した「Fear of AI and AI Trends for 2021」が公開された際の衝撃は今以て忘れる事が出来ない。

調査の中では「どのような状況でAI技術を歓迎するか」という問いがあり、男性回答者の48%、女性回答者の33%が「性行為」と回答するなど、衝撃の結果が明らかになった。

AIロボットと人類の末路と言えば、自由を捉え違える人類からの抑圧や性暴力にリミッターが解除されたAIロボットが、人類に復讐すると言うのが常である。

その反撃は手籠めにされる女性アンドロイドが、挿入された男性器を膣圧で捻り潰す事から始まる訳で、確かにそのシチュエーションを想うと、52%がタマヒュンするのは分からんでも無い。

AIロボットとの性行為アンケート vs 「であい熟」で林指名かとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12702101234.html

また2018年公開の映画「A.I.ライジング」にも大きな衝撃を受けた。

2148年、資本主義が横行したせいで世界が搾取し尽くされ、人類維持のために社会主義的な統制が導入される。すると、世界最大企業エデルレジ社は宇宙へと目を向け、ケンタウルス座アルファ星への移住計画を実施した。

その移住計画第一弾として、宇宙飛行士のミルーティンはアルファ星調査の依頼をエデルレジ社から依頼されるのだが、長い道中のパートナーとして、同社の女型サイボーグのニマーニを同行させる。

自分の好みにカスタマイズ出来て、初心な女性モード、恋愛モード、積極的モード、ハードプレイモードと、設定を切り替える事でニマーニとの新鮮なセックスライフに没頭するミルーティンだが、身体だけで無く、心でも繋がりを持ちたいミルーティンはニマーニのOSを初期化し、二人の関係の修復を望むが…。

という、エロバカ宇宙飛行士のコスプレ風俗を覗いているかのバカ映画であるが、肉体的なセックスのみを追求して行っても、最終的には心の繋がりを欲するのが人としての性である事を、映画「A.I.ライジング」は描いている。

 

”性”とは”心が生きる”との意である訳だが、まあDTかつEDであり、尚且つAGAたる三重苦男なる崇高なる仕上がりであられるこの私かとぅには、一切の関わりの無い事でもあった。

※DT=童貞、ED=不能、AGA=薄毛
Wikipediaより引用。

とは言え、心の繋がりを欲しながらも、射精0.2秒後にはお相手の女性に対し、「一刻も早く部屋から出て行って欲しい」と切に願う男性諸氏。

そんな愚かなる我々にとって、自分の好みにカスタマイズ出来て、初心な女性モード、恋愛モード、積極的モード、ハードプレイモードと、設定を切り替えられるニマーニは、究極のセックスロボットと言えよう。

セックスロボット vs ラブドール愛かとぅ
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12699813212.html

さて、そんな我々の生活に浸透して久しいAIではあるが、実際の企業CMに「AIタレント」が起用され、話題を集めている。

私もCM動画を拝見したのだが、確かに実在のタレントと言われても分からないレベルに到達している。

柴咲コウや瀬戸朝香と言った凛々しいタイプの「AIタレント」には些かの違和感を感じるが、ソレは私が注目してやまない、オタクのためのマッチングアプリ「オタ恋」に些か入れ込み過ぎているからに他ならない。

「オタクと恋しよ」

そんな意味不明なキャッチコピーと共に表示される「オタ恋」の広告写真に衝撃を受けた。

幸せそうな男女カップルの写真なのだが、女性は完全にAIの書いた美少女で、篠原愛のデビュー当時かの巨乳ロリで、今にも「今日もプロデューサーさんと一緒で嬉しいデス~」とか、「キスしてくれなきゃ、頑張れないモーン」とか、「プロデューサーさんに選んでもらった水着着て、一緒に海に行きたいのです…」とか、「お前の為に一生懸命頑張ったんだから、今日は一日一緒にいないと許さないんだからな!」とか、言い出すイージー設定。

まあコレはオタク男性の求めるテンプレとして理解出来なくは無いのだが、問題は男性側にある。

脆弱なる私の筆力では、陳腐な表現しか出来ないが、オタク男性と言うより、ごく控えめに言ってバケモノである。

今まさに拝見している広告では、体重200Kgのメガネ男性が金髪怒髪天でベジータコスプレらしき姿で映っている。

別の写真では甲冑を身に纏った関取が和服の巨乳ロリ女性に肩を回している。

極めつけは乳首を晒したゴリマッチョ黒人男性がテンプレAI美少女と並んでいるのだが、此処まで来るとオタクとか、もうどーだって良くなって来る。

まー、ゴリマッチョ黒人はネタとしても、この「オタ恋」、オタクを何だと思っているのか…、などと思っていたら、実際にザンギエフのCGに合わせて「ザンギのための恋愛マッチングアプリ」として紹介されている訳で、コレは最早確信犯と言わざるを得ない。

まー、数多あるマッチングアプリに於いて、此処まで尖らなければ生き残れないのか…と、成長期から多角期へ移行する恋愛マッチング業界から目が離せない私だ。

弱者男性合コン vs オタ恋 vs カイジ的「弱者男性脱出ゲーム」
https://ameblo.jp/katoo-the-world/entry-12821535415.html

さて話を戻して、「AIタレント」がオタク向けであろうと、凛々しいタイプであろうと私は一向に構わないが、最早此処まで来ると実際のタレントを起用する必要性に疑問を持ってしまう。

2019年の第70回NHK紅白歌合戦に於ける「AI美空ひばり」の登場には、AIの技術的にも、世間認知度にも未だ時期尚早と言わざるを得ない結果となってしまったが、4年の時を経て我々はいよいよ「AIの壁」を超えようとしている。

今後はAI(人工知能)からAE(人工自我)時代に突入し、人間の脳と同レベルのAIが誕生するシンギュラリティ(技術的特異点)に向けて、加速度的に進化を遂げる事となる。

いや既に、何なら現在芸能界で活躍している人気タレントが、実はAIタレントだった、と言う事も考えられる。

「AIだと疑われる美少女」として話題になったタレント藤咲凪だが、出演した『サンデージャポン』(TBS)で突如「2人の子どものシングルマザー」である事を告白した。

人生に於いてもアイドル活動に於いても数々の挫折を繰り返し、2019年に芸能活動を止めて結婚した藤咲だったが、2023年「最終未来少女」として再デビューを果たした。

24歳にして二児のシングルマザーである事に驚くし、それにも関らず再デビューアイドル名が「最終未来少女」と言うのも凄い。

「AIだと疑われる美少女」の実にリアルな人生に触れて、私も大いに感銘を受けた次第だ。

要するに一切のリアルが無い「AIタレント」と、24歳にして二児のシングルマザーである「AIだと疑われるタレント」は、丸で厚みが違うと言う事である。

「お前もAIタレントにならないか?AIタレントになれば肉体が老いる事もなく、ずっと今のまま強く生きられる……」

「老いる事も死ぬ事も、人間という儚い生き物の美しさだ。俺はいかなる理由があろうとも、AIタレントにはならない!」

かとぅ