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☗息子と将棋☖

将棋に取り組んだ息子たちの約2年間の記録です。

ここのところ隔日で開催されていた我が家の竜王戦と王座戦。

昨日は竜王戦第四局が行われました。
(要はただの兄弟対局です💦)

七番勝負となる竜王戦ですが、これまでの戦績は次男が三連勝しており、初のタイトル獲得に王手をかけています。

果たして次男がストレートで勝負を決めるのか、それとも長男が連勝を阻むのか。

妻も見守る中、緊張の面持ちで対局室に姿を見せた長男と次男。

次男の、ここ一週間ほどの対長男の戦績は4勝2敗と勝ち越しています。
最近の次男の流行りは「一手損角換わり振り飛車」。
長男は次男の一手損角換わり振り飛車を攻略できず、苦戦が続いています。


さて、注目の一戦が、いよいよ始まりました。

今回も次男は一手損角換わり振り飛車を用いて先制を決めると、長男はそのまま次男ペースにズルズルとハマり、為す術なく無念の敗北。

次男君が見事ストレートの四連勝で竜王獲得を決めました👏

長男は悔しさのあまり感想戦を放棄。

七番勝負の長期戦は、次男に凱歌があがりました。



・・・という感じで、息子たちが発案し、ここのところ毎日行われたタイトル戦のひとつが決着しました。

私も毎日観戦していて、すごく楽しかったです。

本気で遊んだ息子たちに、私も本気でノッてあげようと、今晩辺り就位式でも開こうかと思っております。

そんで、今日は私が仕事休みでしたので、画用紙を買ってきてこんなものを作りました。


なんと、推挙状(笑)

画用紙に筆ペンでそれっぽく仕上げました。

でも、これいいな。

クラブでもそのうちタイトル戦とかやって、推挙状を作ったら、会員さん喜んでくれるかな。

将棋世界を購読しようと思います。

 

 

先日、実家に帰省した時に、兄と将棋の話になりました。

 

兄の長男君(つまり甥)は、今は大学生で学業に忙しく何年も会えていないのですが、将棋が強い子です。

 

その甥君が、小学生の頃どんなトレーニングをしていたのか気になって、兄に聞いてみました。

 

「棋譜並べは良くやってたかも。それと将棋世界を良く読んでたよ」

 

「前に、甥君は『羽生の頭脳』が好きと聞いたことあるけど、よく読んでたの?」

 

「いや、あまり読んでないんじゃないかな。2冊くらいしか読んでいないと思う」

 

私(・・・2冊読んでれば、ウチの子にしたら奇跡だな)

 

 

という話があって、そう言えば将棋世界をちゃんと読んだことないなと思ったので、一度読んでみようと思った次第です。

 

 

 

さて、話は変わって、息子たちによる竜王戦と王座戦。

 

 

昨日は王座戦の第三局が行われました。

 

王座戦は五番勝負なので、2連勝している長男が勝てば見事王座獲得となりますが、結果は次男の勝ち!

 

次男が意地の将棋で長男の連勝を阻みました。

 

 

そして、恐らく今日の夜は竜王戦第四局が行われることでしょう。

 

こちらは今のところ次男が3連勝中。

 

竜王戦は七番勝負なので、今日、次男が勝てば竜王獲得となります。

 

勝負の行方を、何気に妻も注目していて、最近の我が家の楽しい話題になっています。

(毎回負けた方が泣いたり拗ねたり大変ですが💦)

 

どちらかがタイトル取ったら、就位式もやってあげようかな。

 

 

ちなみに、我が家のタイトル戦では、毎回私が振り駒係を務めさせていただいているのですが、その際の私を紹介する次男の言葉がいつも、

 

「今回の対局の振り駒を務めますのは、デリシャス〇〇さんです」(〇〇には名字が入ります)

 

なんですよね。

 

 

・・・なんでデリシャス??💦💦

以前書いたこの記事以来、息子たちは毎日オリジナル棋戦を戦っています。

 

これまでの開催日程と勝敗はこんな感じ。

 

11月30日(木)竜王戦 第一局:長男 ●-〇 次男

12月1日(金)王座戦 第一局:長男 〇-● 次男

12月2日(土)竜王戦 第二局:長男 ●-〇 次男

12月3日(日)王座戦 第二局:長男 〇-● 次男

12月4日(月)竜王戦 第三局:長男 ●-〇 次男

 

こんな感じに、竜王戦と王座戦を交互に行っています。

 

しっかり棋戦に臨む姿勢として、次男は妻の半纏を羽織って羽織に見立てているのが面白い(笑)

 

これまでの戦績は、竜王戦は次男が3勝0敗、王座戦は長男が2勝0敗。

なぜか竜王戦に強い次男と、王座戦に強い長男(笑)

ルールはいずれも15分-30秒で、同じなんですけどね。

 

実際の棋戦に則って、竜王戦は七番勝負、王座戦は五番勝負で決着をつけるそうです。

 

ということは、本日の王座戦で長男が勝てば王座奪取。

 

明後日の竜王戦で次男が勝てば見事竜王の座に、ということになりますね。

 

 

 

ちなみに、王座戦は今のところ長男が2勝しているのですが、長男が勝つと次男が大泣きして大変。

20分くらい、大声で泣き続けます。

 

一方、長男は負けるとむっつりと不機嫌になって部屋の隅っこで鼻息を荒くしてます。

 

 

終局後はお互い泣いたり拗ねたりで、感想戦をしないのが勿体ない。

土曜日はT市の教室にお世話になりました。

 

なんだかんだで顔出せなくて、実に3ヵ月ぶり。

 

息子たちの顔を見ると、先生も大変喜んでくれました。

 

更には、息子たちは内容の良い将棋を指せたようで、満足気な様子。

 

特に次男は、いつにも増してニコニコと嬉しそうに将棋を指していました。

 

 

 

そして、日曜日はクラブ活動の一環としての新しいイベントを試行実施しました。

 

イベントと言うほど大げさなものではなく、単に「集まって将棋を楽しもう」というもので、級位も何も関係なしに、好きな将棋を好きなように好きなだけ(どこかで聞いたことあるね)、という集まりです。

 

ほぼ月イチのクラブに加えて、会員さん同士の対局の機会を更に増やそうという狙いです。

 

 

イベント中は、例えば、初心者さん同士の対局で、強い子の意見を聞きながら指す対局なんかもやってみました。

 

それにより、初心者さんは、攻め一辺倒ではなく「このタイミングで玉を一路遠ざける」など、攻守のバランスを意識する感覚に触れることができましたね。

とても良い経験になったと思います。

 

私自身は、保護者さんと将棋の取り組み方の情報交換が出来たり、将棋を始めたきっかけを聞くことができたり、楽しくコミュニケーションをとることが出来ました。

 

 

帰り際に、会員さん(小6)が「月イチでもありがたいですけど、もっと対局の機会が欲しいと思っていましたので、このような会を開いていただきありがとうございます」と改まってお礼を言ってくださいました。

 

すごい嬉しい。

 

それに、本当にしっかりしたお兄ちゃんだね。涙が出そうだよ。

 

 

息子たちも大喜びで、「毎日やろうよ!」と言っていました。

 

毎日は無理だけどね(笑)

 

 

初めての試みのイベント。大成功で安心しました。

クラブを運営していると、我が子だけではなく色々な子の成長や悩み、親の想いに直面することがあります。

 

クラブを立ち上げてまだ半年なので、そんなに経験しているわけではないですが、それでも気づかされることの多いこと。

 

我が身を振り返ることも増えました。

 

 

私自身の反省として、やはり思うのは「勝ち負けへの触れ方」「楽しく続けてもらうこと」の大切さ。

 

 

「勝ち負け」については、もちろんプレイヤー本人が負けて悔しいと思うことは自然なことですが、例えばそこに親の気持ちや干渉が入ってくると、なんだか危うい場面になりがちな気がする。

 

これは私自身が、最近特に気を付けていることですが、対局を終えた息子に「勝った?」とか「負けた?」という、勝敗を気にする声はかけないようにしています。

 

大体は息子から声をかけてくるのを待つか、「どうだった?」と一声。

 

ウチの息子(特に長男)ははっきりと勝ち負けを言わないタイプなので、負けた雰囲気であれば、「相手の子、どんなところが上手だった?」とか、勝った雰囲気なら「どんな手が上手くいったの?」とか、将棋の内容について声をかけるようにしています。

 

すると息子たちは「叩きの歩がうまく行った。同金からね、相手陣は金桂玉って並んでて云々…」とか「相手の端攻めが強かった。受けも間違えた」とか、覚えている局面や状況を口で説明してくれます。(負けて拗ねて話してくれないことも多いですが)

 

この声かけの意図するところは、結果(勝敗)よりも内容や過程に目を向けさせるというもの。

 

それと、子どもに対し「親は結果よりも過程を重視している」と暗に伝えることも大事なのではと思っています。

 

もっと言うと、子どもたちには、結果よりも過程に夢中になってほしいのです。

 

将棋は、そのほうが絶対に楽しい。

 

 

 

次に、「楽しく続ける」を大切にすること。

 

将棋に限らず、物事を続けていくと、これが次第に難しくなってくると感じています。

 

「強くなるぞ!」に針が触れ過ぎると、楽しさが蔑ろにされることがあって、私自身も我が子に将棋を促すとき、その状況に陥ることがよくあります。

 

「強くなりたくないの?」とか言いがち。

 

けれど、「強くなりたい」或いは「強くなってほしい」と願う気持ちの根っこに「楽しいね」が潜んでないと辛さばかりが先行して、トレーニング効率的にもモチベーション的にもよろしくないでしょうし、子どもにとって将棋が嫌な思い出になってしまう恐れもありますから、そこを見失いそうなときは楽しさを追求できるように工夫しなくては、と意識するようにしています。

 

その一環として、最近我が家では、私VS息子たちの対局機会を増やしました。

 

息子たちにとっては、私など相手にならないので、息子たちから「お父さん将棋やろ」とは言ってきませんが、私の方から息子たちを煽って勝負を吹っ掛けるのです。

 

すると、息子たちは嫌な顔ひとつせずに応じてくれます。

 

まあ、私が負けるのですが💦

 

対局後、息子たちは私のどこが悪かったのかを熱心に教えてくれます。

 

 

思えば、息子たちが将棋覚えたての頃は、私VS息子ばかりでした。

 

息子たちは、私や学童の友だちと将棋を指すことが楽しくて将棋にのめり込んでいったものです。

 

今や私との対局は息子たちのトレーニングにはなりませんが、その原点を忘れずに、息子たちが私の相手をしてくれるうちは親子のコミュニケーションを大事にしたいと思いました。

 

将棋は家族やお友達と楽しむのが、やはり面白い。

 

 

 

クラブの運営に際しては、そのあたりを大切にしていきたいと自分に言い聞かせています。