「ただの兄弟対局」こと我が家の竜王戦(七番勝負)において、次男が長男を相手に四連勝を果たし、ストレートで竜王の座を獲得しました。
昨日は就位式が行われ、次男には私の自筆による推挙状を授与。
推挙状は画用紙に筆ペンで書いたものですが、息子たちは驚き、喜んでいました(笑)
文面もちゃんと本物と同じにしてあります。
次男君おめでとう!
以下、竜王戦の勝敗表です。
11月30日(木)竜王戦 第一局:長男 ●-〇 次男
12月2日(土)竜王戦 第二局:長男 ●-〇 次男
12月4日(月)竜王戦 第三局:長男 ●-〇 次男
12月6日(水)竜王戦 第四局:長男 ●-〇 次男
さて、就位式に続いて、昨日は王座戦の第四局が行われました。
王座戦の勝敗は今のところこんな感じ。
12月1日(金)王座戦 第一局:長男 〇-● 次男
12月3日(日)王座戦 第二局:長男 〇-● 次男
12月5日(火)王座戦 第三局:長男 ●-〇 次男
五番勝負の王座戦は先に3勝したほうが勝ちで、長男が幸先よく2勝を挙げていましたが、第三局で次男が連勝を阻止。
竜王戦でもそうでしたが、長男は次男のトリッキーな一手損角換わり振り飛車に苦しめられていました。
お互いに角を手持ちにしてからの攻めのセンスは次男に分があるようで、しかも次男は角交換した後の飛車を振る位置がいつも違う。
向かい飛車の時もあれば四間飛車や三間飛車の時もあり、長男は対応に苦慮しているようです。
最近の長男の勝ちパターンは、相手の攻めを一旦受けきってからの反撃なのですが、序盤からの角交換で得意の長男システムも封じられ、次男の攻めの速さに慌てて攻め合うも、次男の攻めが先に届く、という将棋が多いように感じます。
さて、昨日の王座戦第四局。
次男は一手損角換わりから今度は中飛車に構えました。
そして長男も得意の棒銀で早くから攻め合う姿勢。
序盤からイケイケどんどんな将棋で、大駒が激しく飛び交う将棋となりました。
今度は長男の攻撃の方がやや早く、次男が少し劣勢かな、という感じに。
やがて長男が寄せに入れそうな局面となり、そこで手を止め珍しく長考しました。
(この辺の攻め合いが面白かったので、ちゃんと採譜しておけばよかったと後悔)
私が見た感じだと、長男は銀を切って攻めが続きそうだな、と見ていましたが、長考の末、長男は銀を切らずに馬を引き一旦攻撃の手を止めます。
長男が攻めの手を緩めたことにより、今度は次男の手番に。
次男の反撃が始まりましたが、長男は攻めを受けきり反撃に移ると、今度はきっちり寄せ切って、次男玉を詰ますことに成功しました。
見事長男が王座を獲得👏
対局後、長男に聞いてみました。
私「あそこで、銀切りはなかった?」
長男「うん。銀を切っても攻めは続かない。それより、一旦次男に攻撃させて、そうすると次男が受けに打っていた香車を攻めに使うことになるから、香車がいなくなればこっちの竜が使えるようになるでしょ?」
私「次男の攻撃は受けきれるって読んでたの?」
長男「うん。」
感心しました。
前にブログ記事で書いたように、先日「将棋世界」1月号を買って、その中の戦術特集「優位な局面の逃げ切り術」を長男と学んだばかりです。
長男がその特集を意識したかはわかりませんが、まさにそこで学んだ考え方が早速活かされたような気がして嬉しかったし、何より見応えがある対局でした。
・・・と、長男の勝利で終えた我が家の王座戦でしたが、対局後は次男が大泣きしてしまい、大変でした。
ものすごい大声で、1時間くらい泣いてましたね💦
よほど悔しかったのでしょう。
親としては、タイトルを仲良く1個ずつ持つことが出来たのでホッとしたのですが(笑)
長男は「王座戦も推挙状もらえる?」と嬉しそうに聞いてきたので、「もちろん、書いてあげるからね」と答えました。
今度また書いてあげないと。