空間ユークリッド幾何学の等長変換 | 宇宙とブラックホールのQ&A

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2019年6月6日にYahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いします。

コクセター『幾何学入門 上・下』の内容紹介第3弾です。

https://ameblo.jp/karaokegurui/entry-12471780747.html

https://ameblo.jp/karaokegurui/entry-12471780809.html

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空間の場合も、併進、回転、鏡映は平面のときと同様に基本的な変換ですが、次元が増えたことによる変更があります。
空間においては回転の中心は直線であり、これを「軸」と呼びます。
鏡映は平面について行われ、これを「鏡映面」と呼びます。

次に、基本的変換の組合せは併進鏡映以外にもう二種類あります。
「回転併進」(screw displacement)とは、回転とその軸に沿った併進との積です(p.194)。
「回転鏡映」(rotatory reflection)とは、鏡映とその面に直交する軸に関する回転の積です(p.194)。

また、平面の場合の半回転に対応する対合は中心対称変換です。
「中心対称変換」とは、1点を中心として各点を対称的な点に写す変換で、回転鏡映の一種です(鏡映×半回転)。

すべての等長変換は、高々4つの鏡映の積として表すことができます(平面では3つでした)。

例によって表の形にまとめておきます。
   ユークリッド空間(3次元)の等長変換
            不動点  例(x, y, z)  鏡映の数
 恒等変換   正格  全空間  (x, y, z)     0
 併進     正格  なし   (x, y, z+1)   2
 回転     正格  直線   (-y, x, z)    2
 回転併進   正格  なし   (-y, x, z+1)  4
 鏡映     変格  平面   (x, y, -z)    1
 併進鏡映   変格  なし   (-x, y, z+1)  3
 回転鏡映   変格  1点   (-y, x, -z)   3
(中心対称変換  変格  1点   (-x,-y,-z)  3 )

 

-------------------- 続 く -------------------