演劇人生 -201ページ目

演劇人生

今日を生きる!

「こんにちは。ニューヨークのYUMAです」

これで2度目だ。

外国から電話がかかってくるようになったのは久々のことだ。


こんどの12月にレストランで公演する演劇と

コラボレーションをする歌手YUMAさんからだ。

彼女は国連で「アメージンググレース」を歌ったり、

先日の9.11、グランドゼロ記念会で

追悼歌をうたった日本人シンガーである。


先日、出演してもらう「最後のひと葉」の脚色を終えたので、

プリントアウトして郵送したが、

「読んでいて感動に震えたわ」

というコメントだった。


ぼくはぼくで、

ちょっと出来が悪いので、昨日まるっきり書きなおしたばかり・・・

「ありがとうございます」

でも、書き直したので、再度郵送しますといって、

「もっとよくなったと思いますので、着いたら読んで下さい」

というと、いささかの躊躇が電話を通して伝わってきた。


でも、本を読んで、日本に帰るのが楽しみになった・・・

と言われると嬉しい。


さぁ、もう一回台本をチェックしなおして、

最終稿にしようと、

ニューヨークからの電話に活を入れられた思いだむっ!!

五感のひとつの性能を上げるとしたら、何を上げたい? ブログネタ:五感のひとつの性能を上げるとしたら、何を上げたい? 参加中
本文はここから

ぼくの場合は、今更・・・と言われそうだが、
「味覚」の性能を高めたい思いがする。

早食いは絶対条件だった若い頃からの癖は未だに続いていた。

かたや、同じ劇団に極端に遅い女性がいる。
彼女はうどんを団子にして食べている。
寿司も一カン丸ごと口には入らない。
箸では切り分けにくいイカのにぎりすら、
三切れにしてから美味しそうに食べる。
ご飯の部分もバラバラになってもちゃんと食べる。
だからぼくが6~7カン食べた頃、やっと1カンを食べ終わる。
「ねえ、すし屋に来る時は、マイナイフとフォークを持ってくるといいよ」
ついジリジリしては、こんな悪態を口にしてしまう。
・・・しかし彼女は「でも、これがいいのよ」
・・・と、せっせとイカのネタをはずしては、
箸で切り分けているのだ。

これを何度か見ているうちに多少の影響を受け、
食事に時間をかける意識を持ち出した。
むっ音譜
すると不思議だ・・・
多くの食べものには、
最初は臭覚に刺激を与え、
口に入れた時の刺激、音譜
数回噛んだ時の刺激、音譜音譜
よく噛み砕いた時の刺激・・・・音譜音譜ラブラブ

その後は、いわゆる喉ごしと、
食道を下っていく時の満足感である。
ラブラブラブラブ!音譜
この味の三段跳びともいえる醍醐味を
味わえることに気付いたのであった。
なんと言うことだ・・・ビックリマーク

もっと早く気付いていれば、
わが人生、どれほどバラエティに富んでいか計り知れない。
また噛んだ分だけ長生きできるというのもうなづける。

味覚のレベルを向上させると、
人生の幅が拡がるのは確かだ。

味覚は人生そのものかもしれない。
人生は走り幅跳びではない。
ホップステップジャンプの三段跳びだ。
みなさん・・・味覚のレベルを上げると、
今まで見えない何かかが見えてくる。目
これは視覚を通してではなく
・・・味覚の性能を高めることから生まれるものらしい。

・・・ということで、ぼくは精いっぱいゆっくり食べて、
残る人生を楽しみたいと考えているのであります。
ラブラブ!割り箸いただきま~す!!
あなたの好きなカレーは? ブログネタ:あなたの好きなカレーは? 参加中
本文はここから

僕はカレーなら、何カレーでも好きだ。
ライスカレーでもカレーライスでも、どちらでもいい。
1週間カレーオンリーだったこともあるが、
1ヶ月でもいい・・・・
実は、ラーメン、否インスタントラーメンでも、
ブランドが変われば連続で一向に構わない。

家庭で作るのはジャガイモ、人参、玉葱とお肉は必需品。
が、ぼくは玉葱と肉だけが一番いい。
市販のカレー粉を空焼きして作るが、
辛味を強くして、1食分玉葱を1個以上を入れる。
ナンプラーを入れたり、バターを入れたり、
気分でアンチョビを1~2切れ入れたり、
時にはヨーグルトやバルサミコスも・・・

・・・が、カツカレーとかコロッケカレー、唐揚げカレーとなると、
単なるトッピングで、カレーの種類とはいわない・・・
そう思っているので、せいぜいがチーズやコーンくらい。
僕の友人に、納豆をのせないとカレーを食べない男もいる。

野菜をトッピングするなら煮込まずに、
別に蒸しておくといい。
ブロッコリー、カリフラワー、人参、ジャガイモ等々、
それをのせて、むいたライチやパイナップルなどを合わせると、
何となく贅沢感が味わえる。

一般的なライスカレーでも、レストラン風カレーライスでも、
インドキーマカレーでも、スリランカ風カレーでも、
タイカレーのレッドもグリーンもイエローでも大好きだ。

様々なカレールーもあり、
甘辛の選択も出来る。

どちらかと言えば辛口の好きなぼくは、
それだけで満足することもある。

スパイスを並べてみよう。

カレースパイス

red chilly
fenu greek
cardamom
clove
cinnamon
staranise
black pepper
white papper
green pepper
nutmace
nutmeg
dry ginger
turmeric
cumin
ani seeds
poppy seeds
mustard seed
coriander

ザット数えて18スパイスだ。
これほど多いスパイスを食べるわけだから、
健康にいいのは当然かもしれない。

蛇足だが、以前スコットランドに転勤する友人が、
一時帰国して戻る時に、
コンテナ一杯にカレールーを持っていった。
「あっちでは簡単に作れるカレールーが大好評で、
 毛皮のコートやスキーなど、何とでも交換してくれる」
作って食べさせると翌日も来て、
「カレーはないか?」
と言われたそうだ。
「高級な食べものを、おれみたいな男が簡単に作るので、ビックリしてねぇ」
・・・と語ってくれたのを覚えている。

みなさん、カレーを食べましょう!

緒形さんが5日に亡くなった。

残念で仕方がない。

でも、その兆候に近い言動はあったように思う。


このブログのルーム左下に

「ケイトンズヴィル事件の九人」

の写真を載せているが、

ベトナム戦争に反対して徴兵カードを焼き捨てた

カトリック神父たちと

戦争を遂行するアメリカとの裁判劇だに、

緒形さんは検事の役で出演し、

ぼくはトーマス・ルイス神父役だった。

アメリカが行ってきたグァテマラやキューバでの

収奪や圧殺を含めて糾弾しながら、

不毛で非人道的なベトナム戦争を告発する作品だった。


そもそもの出発は、

劇団民藝を退団したぼくが、

最後の旅公演中に購入した雑誌に掲載されていた作品で、

退団後手がけたいと思って、

翻訳者である有吉佐和子さん宅を訪問したことに始まった。


「これ、文学座からやりたいと言ってきていた作品なの」

でも、出演者を考えると文学座には当面できないという話で、

宙に浮いた状態だから、「許可してもいい」ということだった。


有吉さんに演出を頼み、

推薦依頼者を検討したり出演者を人選し交渉に入った。

その時に、検事の役に最初に上ったのが緒形拳さんだった。


他に宇野重吉さん、滝沢修さん、芦田伸介さん、

中村翫衛門さん、杉村春子さん、桑山正一さん、

伊藤雄之助さん、野沢那智さん等に交渉し、

次々とOKが来て総メンバーが決まった。


緒形さんは熱心に凡そ一ヶ月の稽古に休んだ日はなかった。

対立する被告の言葉を食い入るように耳を傾け、

その内容を感じとり、理解しようとする役づくりだった。

次の稽古までに考えてきたことをいろいろ試した。


その発想の面白さに、有吉さんは大笑いしていたのを想い出す。


しかし本番を迎えて客席に反応がないのを知ると、

あっさりとそれを返上し、

「普通」に切り替える技量に感心したものだ。


クライマックスで、

宇野さんや滝沢さん、芦田さん、雄之助さんの演じる傍聴人から、

「きみたちはキリストを有罪にするつもりか!」

という言葉を投げつけられたときの、

緒形さんの形相は凄まじかった。


それから20数年、

一度も会うことがなかったが、

去年、赤坂でバッタリ会った。

「豪さん、ちっとも変わりませんねェ」

大きく手を振って挨拶された。

「とんでもない。年相応ですよ」

緒形さんも(変わりませんねェ)・・・と言うには、

白髪そのものだったので受けが出来ず、

何やらうやむやな話をして別れたのだった。


気さくで、一本気だが柔軟で真剣な人というイメージの強い俳優さんだった。

せいぜいが一ヶ月ちょっとのお付き合いだから多くを言えないが、

鋼のようでもあり竹のようでもあり、

人間そのもの・・・人間のブツ、そのものだったように思う。

(短冊の刺身ではなく、ブツそのもの・・・)


緒形さん、

お疲れさん・・・

ぼくのような人間が生きているのに、

先に逝くのは、勿体なさ過ぎですよ・・・


でも事実は受け容れるほかありません。

安らかにおやすみ下さい。

しょぼん

汗

ぼくの望みを三つ、何でもかなえる代わりに

死後の魂を悪魔に捧げなければならない。

魂を捧げるとは、どういうことになるのだろう。

ぼくは無神論者だし、死後の世界も信じていない。

・・・しかし悪魔ともあろう者が、

人間の死後の魂を手に入れるために、

望まれれば大統領にもしなければならないだろうし、

10億や100億だってねだられるかもしれないのだ。


そこまでしても手に入れたい魂とは、いったい何なのだろう・・・


こんなことを考えていると悪魔は言った。

「下手な考え休むに似たり・・・将棋や碁で言われる言葉だ」

だが、君のような慎重な人間に会うのは珍しいと言ってから、

「いや、褒めているんだよ」

そう言って真剣な顔を見せ、

「一日二日時間を上げますから考えてからになさいますか?」

随分丁寧に聞いてきた。

「いいんですか?」

「お前さんは特別だ。いや、人間にしておくのは勿体ないよ」

ははァ・・・悪魔の弟子にでもなれってことか?

「いや、我輩は弟子をとらんよ」

やはり心を読まれていた。


「え、だってさっきのラーメン屋のお姉ちゃんを弟子にしたんでしょう?」

「いや、我輩は悪魔だよ。嘘もつくし欺きもする。

それをかいくぐれて初めて我輩に勝てるのさ」

ハハハハハ・・・・と、辺りをはばかりもせずに大声で笑った。


「じゃ、明後日の今ごろ、

東京ミッドタウンの裏の檜町公園の東屋で会おう」

その場所を知っているのかも聞かずに、

言うが早いかすたすたと歩き出した。

「ちょ・・・ちょっと待って下さいよ」

「え、やめたいの?」

「ハハハハ・・・人の心を読めなかったじゃないか。

そんなことは考えていなかったよ」

いささか気を強くして言ってやった。


「そうか、よかった。じゃ明後日!」

「・・・・・?!」

悪魔の姿はかき消すようにいなくなっていた。

煙も湯気も出すことなく、奴は消えた。


2日間の余裕を得た。

さあ、どうすれば悪魔を出し抜けるか考えなければならない。

六本木の信号が青に変わった。

赤に変わる信号を無理して左折してきたバイクが

ぼくの目の前すれすれを通り過ぎた。

「おい、気をつけ・・・?!」

怒鳴るつもりが、

乗っていたのが悪魔だと分かり言葉尻を呑み込んでしまった。

渋谷のほうに向かう奴の背中は笑っているように見えた。


ぼくは奴に勝てるだろうか・・・・

「あゝ、悪魔と取り引きなんて、や~めた!」

と、どうして言わなかったか・・・と弱気が襲ってきた。


う~ん・・・交差点をわたりながら歯を噛み締めた。

切歯扼腕・・・である。

【続く】