🏛レトロ建築巡り
神戸市立博物館の裏のブロックに突如現れる木造の洋館。正確に言うと、昔からあるのですが、唐突感がすごい。
白とクリーム色、グレーがかった水色のペンキ塗りが可愛い。建築当初の色だそうです。
この建物は、1880年頃にアメリカ合衆国領事館として建てられたものです。旧居留地に現存する唯一の居留地時代の建築物でしたが、阪神・淡路大震災で全壊。1998年、倒壊前の建材70%を使用し免震工事を施して、建設当初の姿に復元されました。
#えっ、他の建物は旧居留地時代のものではないんや、と初めて気づく💦
雨戸やベランダの手すりも可愛い。
旧居留地の他の近代建築は、鉄筋コンクリートで1910sから1930sにかけて建てられたものが多いので、この建物は1世代から2世代以上古いことになります。古い写真を見ると、人力車が建物の側を走っています👀
お庭も可愛い雰囲気。
レストラン入り口部分。
今はレストランとして利用されています。
可愛らしい建物だとは思っていましたが、こんなに古い建物で、さらに重要文化財指定されているとは知らず驚きました。
可愛い洋館の雰囲気ですが、屋根は和瓦。違和感がないですね。
#また可愛いしか出てこない
#木造の洋館、大好きです
おまけ
旧居留地時代の地下水道が建物前に保存されている
旧居留地 メモ📝
1868年に神戸港が開港、砂地と畑地であった神戸村に126区間に分割された外国人居留地が建設された。開港当時はほぼ何も建設されておらず、居留地は数年かけて完成した。
1894年日英通商航海条約により、居留地返還が決まり、1899年に日本政府に返還。
居留地の造成が遅れたため、明治政府は区域を限定した上で外国人が居留地外に居住することを認めた。また、清国人は1871年に日清修好通商条約を結ぶまで居留地に住めなかった。→北野異人館や南京町中華街の形成
神戸には「旧居留地」「異人館」「南京町」の3つの外国人居住地エリアがあることを不思議に思っていましたが、謎が解けました。
あと、旧居留地に建つ近代建築は、居留地が返還されてから建てられたものなのですね。だから、施工主が日本人。なるほど。