昨日は、「属格(Genitiv 2格)」の基本的な使い方の話をしました。
詳しくは、コチラを読んで復習してくださいね。
ドイツ語の2格…使いこなせますか? 【der Genitiv】
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11717206288.html
本題に入る前に、
Sakuraの音読をしてくださいね。
【Lektion 9】 Tagebuch Sakuras
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11716689218.html
それでは、
今日の課題ですが、「属格(Gen.2格)」の形に慣れることです。
ただ、若干厄介です。
今日の話は、
1:名詞にかかって、所属・所有を表す
使い方を中心に話をします。
とは言っても、基本は一緒です。
「前置詞」+「属格(Gen.2格)」の時にだけ使う形もあるので、それは明日話をします。
それでは、始めます。
1:定冠詞
2:不定冠詞
3:固有名詞
の順番で説明していきます。
1:定冠詞
実は、この例は、本文中でも出しました。
具体的に形を書きますね。
「ein Buch」に掛かっている「太字部分」に注目してくださいね。
Das ist ein Buch des Schülers (m)
Das ist ein Buch der Frau (f)
Das ist ein Buch des Kindes (n)
Das ist ein Buch der Kinder (pl)
実は、
「男性名詞」と「中性名詞」で形が一緒で、
「女性名詞」と「複数形」で形が一緒なんです。
もちろん、
「定冠詞の仲間」の語尾もコレと同じ変化になります。
名詞に意味を添える 定冠詞の愉快な?仲間たち Teil1
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11570840781.html
例えば、この中でもdieserはよく使いますね。
ein Buch dieses Lehrers
ein Buch dieser Lehrerin
ただ…注意して欲しいのが、
「男性名詞」と「中性名詞」の語尾なんです。
だいたいの場合は、
語尾に「-(e)s」がくっつきます。
そう思っていれば、大きくははずしません。
普通は「-s」をつけていればいいんです。
でも、[s]の音が出にくい場合は、「-es」となるんですね。
例えば、こんなのですね…
ein Buch des Kindes
Geschmack dieses Eises
Schmerzen des Fußes
辞書には、ちゃんと形が書いてあります。
例外もありますが、ゆっくりやれば十分です。
この「男性名詞」と「中性名詞」の語尾のルールは、不定冠詞でも一緒です。
2:不定冠詞
実は、複数形の問題があるので、
「所有代名詞」を例にしてやりますね。
Heute ist der Geburtstag meines Vaters.(m)
Heute ist der Geburtstag meiner Mutter.(f)
Heute ist der Geburtstag meines Kindes.(n)
Heute ist der Geburtstag meiner Kinder.(pl)
これは、
不定冠詞「ein」や、否定語の「kein」でも語尾は一緒です。
ただ、
冠詞のつかない名詞もありますよね。
例えば、複数形の場合、冠詞がつかないなんてことは、よくあります。
その場合は、「von」+「与格(Dat.3格)」を使ってしまえばいいんです。
3:固有名詞
これは今までほとんど問題にならななかったので、
説明が必要になります。
実は、今回のSakuraのタイトルに書いてあるとおりなんですね。
Tagebuch Sakuras
男性だろうが女性だろうが、地名だろうが、
後ろに「s」をつけるだけです。
die Werke Goethes
die Werke Beethovens
die Werke Mozarts
といった具合です。
これで終われば、話は早いのですが、
Brahmsや、Johann Straußの場合は、こうはいきません。
語尾が「s」「z」「x」「ß」だと、
「s」がくどすぎるとか、区別がつきにくいということがあるので、
この場合は…
die Werke Brahms'
die Werke von Brahms
と、「'」(アポストロフ)を固有名詞の後に入れるか、
「von」+「与格(Dat.3格)」を使うんです。
ただ、今の正書法には邪魔くさいルールがあって、
固有名詞でも、「冠詞」や「形容詞」がくっつく時には、
属格の語尾の「s」が消えてしまうんですね。
そうなると、ゲーテのある作品の原題は、
現在のルールでは間違いになってしまうんですね。
原題は…
"Die Leide des jungen Werthers"
が、今の正書法に従えば…
"Die Leide des jungen Werther"
となってしまうんです。(汗)
以上が、「属格(Gen.2格)」の形のルールです。
色々書きましたが…
この用法については、
「von」+「与格(Dat.3格)」を使っても、問題はないです。
ただ…
徐々にちゃんとした手紙やメールを書くことを意識するのであれば、
是非、いい機会だと思って、音読してリズムに慣れるのも必要かと思います。
あと、「属格(Gen.2格)」について、
所有代名詞とごっちゃになってしてしまう人がいますが…
「私の本」とか「彼の服」といった具合に
「誰々のもの」と言うだけであれば、所有代名詞だけで十分です。
そのことだけ頭に置いてもらえれば十分です。
所有代名詞については、コチラをご覧ください。
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11545267238.html
ただ…
「私の友達」だけは、くれぐれも気をつけてくださいね。
間違うと修羅場になりますから。
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11545994210.html
今日はこれにて。
明日は、「前置詞」+「属格(Gen.2格)」をやります。
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11718629717.html
Bis Morgen!
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