2022/11/28 その2 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナルとクリスマストレイン | 金屋代かずおのお部屋

金屋代かずおのお部屋

周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(水臨の全ての車両の拠点・倉敷貨物ターミナル駅)

 

これまでの旅路

 

 

キハ37型は水島臨海鉄道での朝の仕業を2往復終え,三菱自工前からさらに西へ進んでいきます.この先に何があるのか見てみることにします.

 

  倉敷貨物ターミナル

三菱自工前駅から線路沿いに歩いて約10分,「倉敷貨物ターミナル」に到着します.

「貨物ターミナル」ではありますが貨物列車はごく少数(後述)であり,実態は水島臨海鉄道の車両基地です.

ここには,ちょうどキハ37・38が並んで留置されていました.この日運用されなかった「キハ37 103-キハ38 104」や,その奥には「キハ205」の姿があります.これら3両は2021年にクラウドファンディングで2300万円以上の資金調達がなされ,綺麗に原色に塗り直されました.

さらに奥には「DE70 1」や「キハ30」の姿もあります.これらの国鉄車両を所蔵していることも現在の水臨の魅力で,撮影会なども行われています.

戻り路で,オレンジと緑のツートン色の車両を見ました.

 

  クリスマストレイン

さて,水島から離れる時間がやってきました.

乗車した車両は「クリスマストレイン」として,今年で7回目となる装飾がなされた列車でした.12/25までの運行です.このために,筆者はこの旅行記を急いで進めていたと言っても過言ではありません.

水島駅からは「三菱自工前駅」に向かう線路のみならず,「東水島駅」という別の貨物駅へ向かう線路が伸びています.こちらにも,イベント列車が走行することがあります.

水島駅にはDD200-601が待機していますが,コキ1両・コンテナ1個を連れて倉敷貨物ターミナルへと向かいました.

 

  思ったこと

筆者の印象とすると,水島臨海鉄道はこの旅で扱う鉄道路線としては,最もこの度の趣旨「地域活用と地域の強みと昭和の風景を生かす」を体現している路線であると言う印象がありました.水島臨海鉄道の輸送密度は,「2019年度 国土交通省鉄道統計年報」によると3,190人日/km,貨物輸送を含めた収支に関してはほぼ均衡しています.そして,多くの住民の方々が利用されていました.しかし,水島臨海鉄道の沿線(倉敷市倉敷・水島地区)には約28万人もの人口があります.「鉄道は住民の足である」「鉄道を生かしたまちづくりをする」にしても,現実にそれが機能するにはとにかく住民が集まる必要がある,と言うことがよくわかります.

利用者が多く途中駅の画像はほぼ撮れていませんが,途中には「福井駅」があります.特急が止まる,恐竜の模型があると言うことはないと思います.

 

この旅の記事は残り3記事を予定しています.ただし,ブログ全体の構成の都合上,先に「【旅行記】WE銀河紀南」における「WE銀河編」を書きます.下記の記事の続き(10/22)から書きますのでご覧いただければ幸せます.

 

 

続く

 

 

  ニュース

この旅に関するニュースがいくつか飛び込んできましたので紹介します.

  • 水島臨海鉄道では,2022/12/30〜2023/1/3(1/1除く)の日中2往復に,国鉄型気動車を運行すると発表しました.今回は2編成運用で,1往復目と2往復目が水島駅で交換するダイヤになっています.投稿日時点ではTwitterでの告知であり,詳細は後日webページで発表されます.
  • JR西日本は,「オヤ31 31」をえちごトキめき鉄道に譲渡すると発表しました.2022年現在JR西日本では,静態保存目的での車両の譲渡を行っていないと思われますが,譲渡されるということは動態保存です.鳥塚社長によると,「直江津D51レールパーク」に2023年度から収蔵すると発表しています.「オヤ31 31」には資材室に背もたれがないもののロングシートが設置されており,直江津のD51に牽引させて直江津駅構内での体験運転で使用されると予想します.「オヤ31」にとっては使用機会が極めて少ないものの,本線運転可能にあるように重要部検査や全般検査をおこなっていたため状態が良かったことが幸いでした.鳥塚社長にとって,JR西日本からの車両の譲受はいすみ鉄道を含めて7両目になります.なお,この譲渡はJR西日本側からの打診であることが,12/7に報道されていますと,12/8に追記します.
  • 「クハ455-701」に重要部検査を受けさせるためのクラウドファンディングについて,12/6現在,まもなく1,000万円に達しようとしています.

参考:

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221206_00_press_oya.pdf

 

筆者は「直江津D51レールパーク」を訪問しています.ただし,記事公開時点では冬季休業中です.