(直江津に圧縮空気で動くD51が登場)
これまでの旅路
2021年に開業した「直江津D51テーマパーク」は,えちごトキめき鉄道の車両基地の一角に設けられた施設です.「D51 827」を借り受けて展示しています.2022年度の「トキ鉄サポーター」にはこの施設の優待券が発行されており,訪問することとしました.なお,通常は入場料1,000円です.
筆者が来場した際にはD51の引き出しが行われており,D51をバックに記念撮影を,「トキテツくん」・スタッフの皆様,そしてなんとえちごトキめき鉄道の鳥塚社長ご本人が呼びかけられていました.
(公開はいたしませんが撮影に応じていただけました.ありがとうございました.)
なお,この時点で筆者はトキ鉄が作ったTシャツを着用していました.
車内には「観光急行」の編成から外れた「クハ412-6」が展示されています.この日は「かけはし」のヘッドマークが付けられていました.
他に「ワフ29603」も展示されています.ワフの展示は珍しいです.
そして何と言っても目玉は体験乗車でしょう.ヨ6314とヨ6316が使われています.圧縮空気のSLが動かす車掌車に乗れるのは全国でもここだけでしょう.「京都鉄道博物館」などと異なる魅力がここにあります.
内装はご覧の通りです.
実際に直江津駅構内の近くまで動くこともこの体験列車の魅力です.よく見ると「快速 村上」を表示して留置されています.「快速 村上」は早朝に運転される「ムーンライトえちご」の後継列車です.
この日は特別展示としてバスの押しボタンが多数展示されていました.
運行を終えるD51が戻るために規制線が貼られていました.
しかし,ここからは戻らなければなりません.
随分遠くまできたものです.
帰りも特急に乗ることにしました.
「直江津D51テーマパーク」内では直江津名物「ホテルハイマート」の鱈めしが販売されていましたので,新幹線の中で食べることとしました.
旅程は「5/5 第2章」へと続きますが,これは終章としての位置付けですので後日掲載することとし,次回の記事からは「5/3 第1章」として,富山へ向かうまでの旅程を書こうと思います.
2024/3/29追記:
「オヤ31」など追加された展示車両もありますが,直江津の扇形機関庫は1944年築と古い建物で,耐震性に問題があるという判定になりました.したがって,「直江津D51レールパーク」の2024年度の営業は,月に1週・2回程度へと縮小になりました.
https://www.echigo-tokimeki.co.jp/information/detail?id=2092
このような建造物は耐震補強なども難しく,「人工物は逃げる」ということを思い知らされました.筆者はこの記事の後も複数回えちごトキめき鉄道沿線を訪問していますが,「直江津D51レールパーク」以上に逃げるものを追っていたという実情があり,なかなか訪問できていません.