土曜日に行った日帰り秋田散策の最終回
更に・・・
秋田市街の久保田城へ
江戸時代には久保田藩領主佐竹氏の居城だったお城です。
そもそもは常陸国(茨城県)を治めた中世由来の戦国大名佐竹氏ですが・・・
関ヶ原の戦いにおいて東軍西軍どちらにも属さず曖昧な中立的立場を取ったために
徳川家康に疎まれこの出羽国久保田藩の地に転封という歴史があります。
そもそも中世以来この地を治めていた安東氏(秋田氏)は
磐城国三春藩に玉突き国替えという双方不本意な事態になって・・・
大変だったやうです。
二の丸では桜祭りの真っ最中
賑わってたなぁ
石段をウキウキと駆け上りまして
久保田城表門。
平成時代に再建ですか・・・
久保田城は折角戊辰戦争を生き延びたのに1880年(明治十三年)の大火でほぼ焼失
勿体ないの極み
本丸は結構広いなぁ
ココには領主が住む壮大な本丸御殿があったそう
お城の北西端にある御隅櫓。
中にはお城のジオラマあり。
分かり易くて大ブラボー
眺め宜し
西側を臨むと日本海が見えます
結構近いなぁ
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では旧国道7号線を通って古代律令制における古代城柵秋田城へ
史跡秋田城跡のガイダンス施設のところに車を停めて散策開始
分かり易い秋田城柵のジオラマであります。
官衙としての内郭と城柵としての外郭があった構造のようです。
外郭東門と築地塀が復元されています。
大ブラボー
これが古代の水洗厠舎跡ですか
水洗便所という触れ込みですが・・・いわゆるポットン便所ですわな
このように板を2枚渡して跨いで用をたしていたようです
籌木(ちゅうぎ)と称される当時の尻拭き用具
この木切れが古代の糞便槽で大量に発掘されたそうですが・・・
どのように使用したんか
基本的に人糞は肥料として使用されていたわけで消費されてしまいます。
でも古代人の人糞が残されるって当時の食生活が分るので極めて貴重
検出される人糞の寄生虫卵から・・・
鯉を常食していた京都の人や豚を食していた中国人(渤海人)が
この厠を利用していたと分るとのこと。
エラいねぇ
※古代の日本列島に豚はいなかった。
中国での十二支には豚年があるそうだけど
日本には豚が居なかったので亥年になってしまったと。
現在の女性に「あなたは豚のような人だ」と言えば間違いなく怒られますが、
豚さんは多産で子孫繁栄の象徴であり尊ぶ存在だったんですな
(豚のように丈夫な子供をたくさん産める女性が理想だっていう考えの時代の話。)
外郭から内郭に向かう通路
大和朝廷の権威を示すために当時もこの程度の広さの道路だったようです
古代官衙跡。
築地塀ですが横に細かい筋が通ってます。
正に土を少しずつ築いて造った塀だということがよく分かります。
よくぞ手間暇掛けて再現したモンですよ
当時の官衙の想定ジオラマ。
当時は茅葺きが普通で板葺きがナウい時代でしたから、
瓦葺きの建物は・・・宇宙人の住処という感覚だったと察します
秋田城跡歴史資料館にもモチのロンに寄り道
古代における出羽柵と秋田柵(秋田城)の関係がちょっと複雑(曖昧)
東北地方の蝦夷の歴史は古代(10世紀)で終わってしまいますが・・・
ほぼ同時期に秋田城柵も廃絶してしまいます。
古代律令制から中世封建制へと歴史は止揚するわけですが、
敗者の歴史は残らないと。
旧国道7号線(近世羽州街道)は古代秋田城柵を部分的に破壊して切り通しています。
古代官道がこの辺りにあったのは間違いないのですが・・・
まだ埋もれているんだと察します。
秋田県護国神社にも参拝(-人-)
平成初期に本殿が爆破全焼してしまい再建という歴史があります
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最後に・・・日本海を見ようと国道7号線を少し南下
下浜海水浴場ってところ。
海の家は全て閉鎖中。
海水浴シーズンに来てみたいなぁ
南側には鳥海山が望めます。
まだ真っ白ですねぇ
一度、夕陽が沈む海を見たかったんですけどね
私に取って海は朝日が上る場所であります
海に太陽が沈んで行くってどんな風景なんだろうなぁ・・・ってね。
最初の計画では秋田市街のビジネスホテルに1泊して
翌日曜日にユックリ郡山に帰る計画でした。
夜のドライブってホントに疲れますから
でも日曜日に用事が出来て日帰りという無理な行程に
日本海に沈む夕陽を見学してから5時間運転して郡山に帰るのはちょっと・・・
で、下浜海水浴場を15時に訪れてそのまま帰りました。
今回の戦利品
秋田県名産では稲庭うどんも有名ですが・・・
郡山でも売ってるので今回は遠慮しました。
今回はそもそも星辻神社のだるま祭り(だるま市)に行ってみようと秋田旅程を画策。
それに付帯して・・・
・円筒分水散策
・秋田油田散策
・久保田城散策
・秋田城柵散策
・日本海岸散策
をぶっ込みました。
これを半日で巡るのは全くもって無理があります
「美味しい物を食べる」という趣味は私にはないなぁ
もっとユックリと街並み散策したいところですが、
どうしても忙しい行程を組んでしまうのが悪い癖です。