かめおかゆみこ です。
★宮瀬あすかひとり芝居「メンヘラ・エチュード」
あらすじは、こちら
日時/2019年11月1日(金)19時
2019年11月3日(日)14時・18時
会場/STスポット横浜(横浜駅徒歩8分)
2019年11月3日(日)14時・18時
会場/STスポット横浜(横浜駅徒歩8分)
いつものように、あすかちゃんの感想から。
9月10日
今日は稽古と言うよりは、脚本作りをメインに進
めていきました。
1人では詰まってしまうことも、かめさんと会話し
ていくことで見えていくものがあります。
私の傾向として、登場人物たちに必要以上に闇
を抱えさせがちなので、物語や登場人物を鑑み
て、やり過ぎな部分はちゃんとストップをかけて
いただけるのがありがたいです。
やりたいシーンと、描く必要があるシーン。どのよ
うに物語を繋げていくか。まずはその素材を書き
出さないと仕方がない。
のに、いざ書き出すと、私の心が拒否してるの
か、辛いと分かってるからか、なかなか書き出せ
ません。いざ書き出せば、筆が乗る時もあるんで
すけどね。
かめさんに背中を押されながら なんとかパソコン
に向かってる次第です。
時間との戦い……ジリジリ追い詰められていま
す。泣きながら頑張ります!
つづいて、稽古の感想。
9月12日
今日は、書き足したシーンをいざ立ち稽古でやっ
てみました。
やっていくうちに、登場人物たちそれぞれのくせ
や読み方が、なんとなく見えていきます。
それでもまだまだ、ぼんやりな状態。時々、あす
か(自分)すら出てきます。
シーンによっては、一言ずつで役を切り替えてい
く必要がある。演じ分けがどこまで出来るのか。
それによって、今回のお芝居の見応えが変わっ
てしまうこと、それが今1番恐れていることです。
わざわざ登場人物4人もいるのに、これを一人で
やる必要があるのか? と言われると、正直他の
人が上演するなら、一人でやる必要はないと思
います。
でも少なくとも私にとって、このお芝居は登場人
物全員を、一人でやることに意味がある。
一人ひとりと出会って会話していくことで、当時は
見えなかった何かが見える気がする。
演じ分け、脚本。両方ともこれからも悶絶していき
ます!!
>他の人が上演するなら、一人でやる必要はな
>いと思います。でも少なくとも私にとって、この
>お芝居は登場人物全員を、一人でやることに
>意味がある。
あすかちゃんのこの思いには、すごくインパクト
があると思います。なぜ、私が、個人の半生を
舞台化することの意味を語っているからです。
ひとは、生きているだけで、「じぶん」を「表現」し
ています。(「じぶん」とは、「自分」が意識してい
ない部分もふくめての、まるごとの存在です)
けれども、ほとんどのひとが、その表現している
「じぶん」にたいして、意識を向けていません。気
づいていません。
それを、掘り起こし、意識化し、さらに表現として
「見える化」していくことで、「じぶん」というものを
総合的に見つめることができます。
これは、演劇にかぎらず、アート全般の活動に通
じることだと思いますが、人間をとおして描く演劇
は、その要素がより強くあると思います。
そして、今回の作品、実は、「Is(アイズ)」(作・岡
村多佳子/『高校演劇Selection2005下』所収)
にインスパイアされて書かれています。
高校生の主人公のこころのなかに住む、5人の
「私」が、それぞれに思いを主張しあい、葛藤し、
調和するという展開の、秀作です。
あすかちゃんのなかにいる、複数のあすかちゃん
の声を、今回は、4人の登場人物として描いてい
るわけです。
「Is(アイズ)」では、実際に5人の役者が、それぞ
れの「私」を演じますが、今回は作者があすかち
ゃん自身。
自分で書いて、自分で自分を演じることは、結果
的に、内面の「じぶん」を統合する意味をもつかも
しれません。
お楽しみ(苦しみ?)は、まだまだつづきます。