かめおかゆみこ です。
メルマガ「今日のフォーカスチェンジ」 15周年記念企画
THE量稽古★150日チャレンジ
のことを書きました。
7月17日から31日まで、キャンペーンをやってます。
昨日からは、内容紹介ということで、作品の一部を、かめおか
が朗読する、というこころみもやっています。
中川イセさん、8歳のころのエピソード。
中川イセさん、14歳のころのエピソード。
31日まで、1エピソードずつ、紹介していく予定です。
自著…、まして、実用書ではなく、小説をオススメするのって、
普通なら、ちょっと面映いところもあるものです。小説って、読
み手の好みが分かれますからね。
ただ、この作品に関しては、私は、自分で書きながら、自分で
書いたという気持ちが、あまりしていないのです。
この作品の主人公である、中川イセさんに書かされた、という
気持ちがしてならないのです。
さすがに、自動手記とは言いませんが
児童文学や脚本は書いてきたけれど、小説はほとんど書いた
ことのない私が、あの数か月、憑かれたように、ブログでの連
載を書き切ることができたのですから。
そして、ありがたいことに、読んでくださったかたの感想もまた、
熱かったのです。
私は、朝型人間なので、早朝(私の場合、早ければ1時、遅く
とも4時くらい)、執筆するのですが、書き上げてアップすると、
即アクセスがあがっていきました。
それがはげみになって、次の日も書きつづけられたのです。
イセさんというひとは、境遇はめちゃくちゃ暗く、フツーなら何
十回ザセツしても足りないだろうと想える状況であっても、け
っしてめげないのです。
それも、歯を食いしばって、耐え忍んで…ではなく、あっさりと、
振り切って、前に進んでしまうのです。
もちろん、くやしかったり、つらかったりしたこともあるとは想う
のですが、いつまでも、そこにとどまっていないのですね。
語り劇「零(zero)に立つ」を上演する女優・夢実子さんは、い
つもこんなふうに語っています。
つもこんなふうに語っています。
「同じ山形の女性、おしんは、実は、あの時代の、何人かの
女性の生きかたをひとつにしたもの。ひとりじゃないんです。
でも、イセさんは、たったひとりで、あれだけの境遇を生きた。
悩んでいると頭が痛くなるから、悩まなかったと。前に進む
ことしか考えていなかったんですね。私は、イセさんは、ひと
としてのモデルだと想うんです」
105歳と長寿を生きて、103歳まで現役で活躍したひとで
すから、まとめて紹介しようとすると、どうしても偉人伝っぽ
くなってしまうのですが、
実際には、深く考えずに突き進んで、こけたりぶつかったり
しながら、あっはっはと笑って、また立ち上がる。そんな、
人間味あふれるひとだったようです。
生涯を過ごした網走では、生前を知るかたがたにお話をう
かがいましたが、みなさん、苦笑いしながら、実に楽しそうに、
想い出話をしてくださいました。
上記の朗読でも紹介していますが、豪快、痛快なエピソード
に事欠かないひとで、「生きるって、おもしろいなあ」という
気持ちにさせてくれるひとなのです。
ついつい、目の前の壁の前で立ち止まって、前に進めなく
なるひとに、イセさんのエネルギーをおすそわけしたい。
そんな気持ちでの今回の企画なのでした。
7月31日〆切です。ぜひエントリーしてみてくださいね。
語り劇「零(zero)」は、マスコミでも話題になりました。
※夢実子さんのサイトより拝借しました。