★★★★☆
中学生の墨村良守は代々烏森の土地を守る結界師。
同じく結界師で高校生の雪村時音と共に、今は学校が建つ烏森の地で毎夜アヤカシ退治に明け暮れる日々・・・というのが、あらすじです。
ずっとコミックス買いたいなと思っていたんですが、やっと思い切って大人買い♪ 今のところ13巻から23巻まで集めました。
なぜ13巻からなのかというと、ここがちょうどアニメが終わった箇所だからです。アニメ派だったみなさん、アニメから先の部分はここからですよ !
私はずっとアニメ派で、民放で放映されていた時からけっこう好きだったんですよね。ケーブルテレビのキッズステーションで何度も再放送されているのですが、それもほぼ毎回かかさず観ているくらい大好きです。もう何回も同じものが放送されているにもかかわらず、また何度も観ちゃう。(笑)
そのアニメが黒芒楼編までで終わっていたので、なんだか続きがずっと気になってて。
13巻はその黒芒楼編の完結と、コミカルな学園騒動キヨコ編、そして新しく始まった封魔師編の序章が収録されています。
心配だったアニメと原作での絵の違いがあるのではないか・・・ということは杞憂でした。ほとんど変わらないです。とにかくこれが一番心配だった。
しかし、黒芒楼編で一つショックだったことが・・・ !
アニメでの良守の絶界をすり抜けるという時音の最大の見せ場が、原作には・・・・・・ない !
そもそも黒芒楼内部に時音は来てなかった・・・ !
な・・・なんということだ・・・あれはアニメオリジナルの展開だったのか・・・ !
時音ファンにはけっこう残念だ・・・。
でも、他のところはほぼアニメと変わらずで、違和感なく読めて楽しめました。姫と白の最期とか、碧闇の意外な小物っぷりとか。(笑)
アニメと原作をあんまり比べてもしょうがないんですけど、やっぱりアニメから入って『結界師』を好きになった身としては、あんまり違いがない方がいいなって正直思いますし。
キヨコ編は、浮遊霊のキヨコが告げたことが真実となって学校中で大ブームになるという、とても笑える話でした。突然七三分けがはやったり、みんなの語尾がおかしくなったり。
キヨコのかわいらしさと楽しい内容が、まさに箸休めにちょうどいい話。
封魔師編は、17歳の若き封魔師・金剛毅が師匠を殺したアヤカシを追ってやってくるというエピソードですが、本格的な展開は14巻に持ち越しです。
金剛くんの妙にテンションの高い前向きさが笑えます。こういう明るい同年代ポジションの仲間キャラって今までいなかったので新鮮かも。
やっぱり『結界師』は原作もおもしろかった ! 買って良かった、大満足 !
これから14巻以降の感想も順次UPしていく予定です。
巻末のイラストコーナーの作者のコメントがけっこう辛口。(笑)