船井の介護コンサルの管野です。
今日はちょっと高度なモチベーションの話です。
褒めることでモチベートする・・・という話は幾度となくご紹介してきました。
過去の記事だと
「十人十色 × 褒める」
「褒めポイントを見つけるコツ」
「「褒め上手」になる為のポイント」
「男のモチベーション、女のモチベーション」
「【事例】 褒めるのが苦手なあなたに実行してほしいこと」
が上げられます。
今日は、それを若干否定する内容に聞こえるかも知れません。
「褒める」が危ない・・・という話です。
ある動物実験がありました。
チンパンジーを使った実験で、算数の計算をさせて報酬を与え、学習能力を育てようというものです。
問題が解けると、おやつをあげる。
間違っていたらあげない。
これを繰り替えすことで、チンパンジーは問題を解くことに必死になって、やがて算数が得意になってきます。
「問題が解けるとおやつがもらえる」ということがチンパンジーに完全にインプットされているという証拠ですね。
実験の狙い通り、チンパンジーの算数に対する能力は上がりました。
しかし、これを継続していくうちに、新しい結論にたどり着きます。
それは「おなかがすいていないと問題を解かない」ということでした。
・・・なるほど。
解けるとおやつをもらえる = 食べられる
食べたくない = 問題を解かなくて良い
こういうことでしょうか。
この実験が何を示しているか?モチベーションを研究するある心理学者はこう定義づけました。
「報酬によるモチベーションアップの限界」。
つまり、「報酬」という対価のみでモチベーションを引き出すことには限界があるということです。
具体的にいうと、給料やボーナスなどの報酬が上げられるでしょう。
たとえばボーナスや月給をあげても一時的にはモチベーションがあがりますが、やがてその金額に慣れてしまう。
モチベーションを再びあげるためには、報酬金額をもっとあげなくては実現しない。
しかし、それであがったモチベーションは長続きがしない・・・ということを表しています。
何も、今日の記事で「だから給料をあげるのをやけましょう!」といっているわけではありません(笑)
お伝えしたいのは報酬によるモチベーションアップだけを活用するのは危険であるということです。
「褒める」。
これも報酬です。
褒められないとモチベーションがあがらない。
こんな状態もまたやっかいです。
「褒める」や「報酬金額」ではないものも活用しないとモチベーションアップは長期的に達成ができません。
そこで大切なのは、任せる、認める、委任する、信頼する、一体感など「報酬」以外の要素となってきます。
モチベーションはとても複合的なもので形成されているということを今一度考え、様々な方法でモチベーションの高い組織を作っていきましょう。
私もモチベーション高いチーム作りを読者の皆さんと一緒に考えていこうと思います。
それでは本日はここまで('-^*)/
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