こんにちは!船井総研の介護コンサル、管野です。
今日は「歩く」ということについて。
歩行する・・・というのは、とにかく大切なことだと思います。
歩行ができなくなるから、介護度の悪化が進み、いろいろなことが制限され始めます。
歩行ができれば運動をしているし、そうすればおなかもすくし、気持ちの面でも「自立生活」を自覚できるでしょう。
高齢者にとって「歩ける」というのはモチベーションに直結していると言えます。
こんな当たり前の話・・・と思うかも知れませんが、では我々はどれだけ貪欲に「歩かせる」ということを実施できているでしょう。
歩行訓練。
何メートルありますか?
もちろん介護度にもよると思いますが、たった数メートル歩くだけでリハビリになるのでしょうか?
それで本当に歩ける力を維持・向上できるのでしょうか。
ある大型の介護施設では、歩行訓練ができるように、大ききな周回コースがあります。
ここを一周歩くだけで相当な運動をしたことになります。
数メートルの歩行訓練を何回か実施するより、周回コースの方が高齢者も「歩いた気」になります。
別のある施設では、歩行訓練をプールを使って実施しているところもあります。
水の中だから負荷がかかるというのもありますが、なにより水が身体を支える役割も担ってくれます。
少しだけ水に流れをつけて、背中から押してあげることも可能です。
歩けるという力は、間違いなく高齢者のモチベーションになります。
ケアプランにあるから・・・とか、仕事だから・・・とかではなく、介護している側が本気で「歩けるようにしてあげたい」という気持ちを持たないと、これはなかなか実現しません。
設備がなければ、散歩に出てもよいでしょう。
施設中にぐるりと回れる、手すりをつけるのもよいでしょう。
「歩く」をどこまで本気で考えられるか。
今後、介護施設を選ぶ際の重要な判断材料になってくる気がします。
「歩く力」という切り口で営業パンフレットを作ると、差別化もできますね。
それでは本日はここまで。('-^*)/
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