I've translated this year's State of the Union Address.
オバマ大統領 一般教書演説 2012 日本語訳
下院議長、副大統領、議員の皆さん、ご来賓の皆さん、そして同胞たるアメリカ人の皆さん。
先月私はアンドリューズ空軍基地を訪れ、イラクで奉仕していた我が国の最後の部隊の帰国を迎えました。私たちはともに、その下で百万人以上の同胞たる市民が戦い――数千人が命を捧げた国旗に、最後の、誇り高い敬礼を捧げました。
今夜集結した私たちはこの英雄たちの世代が合衆国をより安全にし、世界中でより敬意を払われるようにしてきたことを知っています。(拍手)この9年で初めて、イラクで戦っているアメリカ人がおりません。(拍手)この20年で初めて、オサマ・ビン・ラディンがこの国への脅威ではありません。(拍手)アルカイダの最高幹部のほとんどが打倒されました。タリバンの勢いは砕かれ、アフガニスタン駐留部隊の一部が帰国し始めました。
こうした業績はアメリカ軍の勇気と、無私の心と、チームワークを証ししています。我が国のあまりに多くの機構が私たちを落ち込ませているときに同時に、彼らはすべての期待を超えてくれました。彼らは個人的な野心に駆られません。彼らは彼らの相違に惑わされません。彼らは目前の任務に集中します。彼らはともに協力します。
私たちが彼らの模範に続けば実現できることを想像してほしい。(拍手)我々の手の届くところにあるアメリカを考えてほしい。すなわち国民の教育で世界を主導する国。ハイテクの製造業と高給の雇用の新世代を惹きつけるアメリカ。自国のエネルギーを支配し、そして安全と繁栄が世界の不安定地域にあまり縛られない未来。ハードワークが報酬を受け、そして責任感が報われる、持続するように築かれた経済。
私たちにはこれが出来ます。私には出来ることがわかります、なぜなら私たちが以前それをしたからです。第二次世界大戦の終わりに別の世代の英雄たちが戦闘から帰国したときに、彼らは世界がかつて知らない最強の経済と中間層を築きました。(拍手)パットン軍の退役軍人である私の祖父は、復員兵援護法(GI Bill)によって大学に行く機会を手に入れました。爆撃機組立工場で働いていた私の祖母は、地上最高の製品を生産する労働力の一員になりました。
彼らは二人とも恐慌とファシズムに勝利した国家の楽観性を共有していました。彼らは自分たちがより大きなものの一部である、すなわち自分たちがアメリカ人全員に共有する機会がある成功物語に貢献しているのだと認識していました――それは熱心に働けば家族を養い、家を持ち、子供を大学へ送り、退職後のために少し貯蓄するのに十分なほどうまくやっていけるという基本的なアメリカの約束です。
その約束をいかに守り続けるのかが、我々の時代の決定的な課題です。それより緊急の難題はありません。それより重要な討論はありません。私たちは本当にうまくやっていく人の数が縮小していき、何とかかろうじて生活していくアメリカ人の数が拡大していく国で妥協することができます、あるいはすべての人が公正な機会を得て、すべての人が公正に共有し、すべての人が同じ一連のルールに従ってプレーする経済を回復することができます。(拍手)危機にあるのは民主党の価値観でも共和党の価値観でもなく、アメリカの価値観です。そして私たちはそれらを取り戻さなくてはなりません。
私たちがどうやってここまで来たのかを思い出しましよう。景気後退よりかなり前に、雇用と製造業が我が国の沿岸から去り始めました。テクノロジーはビジネスをより効率的にしましたが、またいくらかの仕事を時代遅れにしました。トップにいる人は収入がかつて決してない程上昇するのを見ましたが、多くの勤勉なアメリカ国民は上昇する物価と、上昇しない給料と、そして累積し続ける個人債務に苦しみました。
2008年に、砂上の楼閣が崩れました。私たちは住宅ローンが購入する余裕のない人や、それを理解できない人たちに販売されてきたことを知りました。銀行は他人のお金で巨額の賭金やボーナスを作っていました。規制者は別の方を見ていたか、あるいはその悪行を阻止する権限がありませんでした。
それは間違いでした。無責任でした。それが我が国の経済を危機に落ち込ませ、数百万人の雇用を失わせ、私たちにさらなる債務を負わせ、罪のない勤勉なアメリカ国民に責任を負わせました。私が就任する前の6ヶ月間で約400万人の雇用を失いました。そして我々の政策が完全に効果を上げるまでにさらに400万人を失いました。
それらは事実です。しかしこれもまた事実です。ビジネスはこの22ヶ月間で300万人以上の雇用を創出しました。(拍手)
ビジネスは昨年、2005年以来最大の雇用を創出しました。アメリカの製造業者は1990年代後半以来初めて再び雇い始め、雇用を創出しています。私たちはともに、2兆ドル以上の財政赤字の削減に合意しました。そしてウォールストリート(金融街)に責任を課すよう新規制を導入しました、このような危機が二度と起こらないように。(拍手)
我々の合衆国は強化されてきています。遠くまで来すぎてもう戻れません。私は大統領である限り、この議場の誰とでも協力してこの勢いに乗って構築します。しかし妨害には行動で戦うつもりです、そしてこの経済危機をもたらした最初の政策とまったく同じものに戻る、いかなる取り組みにも反対します。(拍手)
反対します、私たちは海外アウトソーシングや、悪性債務や、詐欺まがいの金融利益で弱体化した経済には戻りません。私は今夜、私たちがいかにして前進するのかについて話し、そして持続するように築かれた経済の計画を説明したいと思います――アメリカの製造業、アメリカのエネルギー、アメリカ労働者のスキル、そしてアメリカの価値観の再生の上に築かれた経済です。
まず、この計画はアメリカの製造業から始まります。
私が就任した日、我が国の自動車産業は崩壊間際でした。潰させるべきだという人もいました。100万人の雇用が危機に瀕するため、私はそうするのを拒否しました。私たちは支援と交換に責任を求めました。私たちは労働者側と自動車メーカー側を和解させました。私たちは産業を改革して再生させました。今日、ゼネラルモーターズ社は世界一位の自動車メーカーとしてトップに戻っています。(拍手)クライスラー社は他のどの主要自動車企業よりも、合衆国で早く成長しました。フォード社は合衆国の工場や大工場に数十億ドルを投資しています。そして合わせて、自動車産業全体で約16万人の雇用を増加させました。
私たちはアメリカの労働者に賭けました。アメリカ国民の創意に賭けました。そして今夜、アメリカの自動車産業は戻ってきました。(拍手)
デトロイドでの出来事を他の産業で起こすことができます。クリーブランドやピッツバーグやローリーで起こせます。我が国の沿岸を去ったすべての雇用は戻せません。しかし現在、中国のような所でビジネスをするのは、ますます費用がかかるようになっています。一方アメリカはより生産的になっています。数週間前マスターロック社のCEOが、今は雇用を国内に戻すのが、ビジネスとして意味を成すと私にいいました。(拍手)現在、15年間で初めてミルウォーキーにあるマスターロック社の組合工場がフル稼働をしています。(拍手)
つまりこの瞬間が、製造業を連れ戻す巨大な機会なのです。しかし私たちはそれを掴まなくてはなりません。今夜の、ビジネスリーダーへの私のメッセージは簡単です。皆さんの国に雇用を戻すために出来ることを自問して下さい、そして皆さんの国は皆さんの成功を支援するために、できるすべてのことをします。(拍手)
私たちは我が国の税制から始めるべきです。現在、企業は雇用や利益を海外へ移すことで減税を得ています。一方アメリカに留まることを選ぶ企業は世界最高の税率の一つに打撃を受けています。意味が通りません、そしてすべての人がそれを知っています。そこで変えましょう。
最初に、雇用をアウトソーシングしたい企業なら、そうすることで控除を受けるべきではありません。(拍手)その資金は国内に雇用を持ってくると決めたマスターロック社のような企業の移転費用の補てんに使用されるべきです。(拍手)
二番目に、どのアメリカ企業も海外へ雇用や利益を移すことにより、公正な負担の税金の支払いから逃れられるべきではありません。(拍手)今後は、すべての多国籍企業が基本的な最低課税を払わなければならないべきです。そしてビタ一文まで、ここアメリカに留まり、ここで雇用することを選ぶ企業の税率を下げるために使われるべきです。(拍手)
三番目に、アメリカの製造業者なら、より大きな減税を受けるべきです。ハイテク製造業者ならここで製品を作るために受ける控除を倍にすべきです。そして工場が町を去って痛手を受けた地域社会への移転を望むなら、新たな工場や設備や、新たな労働者の訓練のための財政支援を受けるべきです。(拍手)
つまり私のメッセージは簡単です。海外に雇用を運ぶ企業に報いるのをやめ、ここアメリカで雇用を創出する企業に報いを与え始める時が来たということです。こうした税制改革法案を私に送って下さい、私は直ちに署名します。(拍手)
私たちはまたアメリカ企業が世界中で製品を販売するのをさらに簡単にしています。私は2年前、合衆国の輸出を5年間で倍にする目標を設定しました。私たちが署名して法を成立させた超党派の貿易協定のおかげで、予定より早く目標に達しようとしています。(拍手)ですから間もなく、パナマや、コロンビアや、韓国に数百万人のアメリカ製品の新顧客が現れるでしょう。間もなくデトロイドや、トレドや、シカゴから輸入した新車がソウルの街路に現れるでしょう。(拍手)
私は世界中どこへでも行って、アメリカ製品のための新たな市場を開放します。そして競争者がルールに従ってプレーしないときには傍観していません。私たちは中国に対して前政権のほぼ二倍の貿易訴訟をしました――そしてそれは変化をおこしました。(拍手)中国製タイヤの殺到を阻止したために、千人以上のアメリカ国民が現在働いています。しかし私たちはもっとする必要があります。他の国に我が国の映画や、音楽や、ソフトウェアの著作権を侵害させるのは正しくありません。外国の製造業者が手厚い助成金をもらえるというためだけに、私たちより優位に立つのは公正ではありません。
今夜、私は中国のような国の不公正な貿易慣行を調査する任務を負う"Trade Enforcement Unit"の創設を発表します。(拍手)検査がさらに行われて、偽造品や安全ではない製品が国境を超えるのを阻止します。そして今議会は資金調達やロシアのような新市場へのアクセスに関して、どの外国企業もアメリカの製造業よりも有利にならないように確実にすべきです。我が国の労働者は地上で最も生産的であり、公平な競争の場なら、私は皆さんに約束します――アメリカは常に勝ちます。(拍手)
私はまた、合衆国で雇用したくても適切なスキルをもった労働者を見つけられないビジネスリーダーの多くから聞きました。科学やテクノロジーの成長産業には、労働者が仕事ができるものの空きに比べて倍の空きがあると。考えてほしい――数百万人のアメリカ国民が仕事を探しているときに同時にある空きのことを。もったいないです。そして私たちはそれを直す方法を知っています。
ジャッキー・ブレイはノースカロライナ州のシングルマザーで、機械工を解雇されました。そのときSiemens社がシャーロットにガスタービン工場を開設し、中央ピードモント・コミュニティ大学と提携をしました。会社は大学のデザイン科のレーザーとロボット工学の訓練を助けました。会社はジャッキーの学費を払い、それから工場業務を助けるために雇用しました。
仕事を探しているアメリカ国民全員にジャッキーと同じ機会を持ってほしい。国家コミットメントに参加して、直接雇用を導くスキルを二百万人のアメリカ国民に訓練してほしい。(拍手)我が政府はすでに、支援を望む会社をさらに確保しました。Siemens社のような企業とシャーロットや、オーランドや、ルイスビルのような所にあるコミュニティ大学との模範的な提携関係が立ち上がって稼働しています。今皆さんが必要です、さらに多くのコミュニティ大学に、コミュニティキャリアセンターとなるのに必要な資金を与えるために――そこはデータ管理からハイテク製造まで、ビジネスが現在求めているスキルを人々に教育するセンターです。
私はややこしい訓練プログラムの迷宮を切り開き、今後はジャッキーのような人が、必要な様々な情報や支援を得るのに一つのプログラム、一つのウェブサイト、一つの場所で済むようにしたいのです。今こそ我が国の失業システムを、人々を就労させる再雇用システムに変える時です。(拍手)
こうした改革は人々が今日空きのある雇用に就くのを支援します。しかし明日の雇用を準備するためには、我が国のスキルや教育へのコミットメントをもっと早く始めなくてはなりません。
我が国の毎年の教育費の1%未満で、私たちはほぼすべての州に、教育学習の基準を引き上げるよう説得しました――これがおこったのは一世代で初めてのことです。
しかし依然として問題はあります。そして私たちはその解決法を知っています。
他の国が教育に倍賭けしている時に、緊縮予算が州に数千人の教師を解雇させました。私たちは良い教師が1クラスの生涯収入を25万ドル以上増やせることを知っています。素晴らしい教師は生活状況を超えた夢を見る子供に、貧困からの脱出を提供できます。この議場にいるすべての人が、人生の進路を変えた教師を挙げることができます。ほとんどの教師はささやかな給料でたゆみなく働き、時には学校の備品のために自分のポケットに手をつっこみます――本当に変化をおこすために。
教師は大事です。ですから教師をバッシングしたり現状を守るのではなく、学校に取引を提案しましょう。彼らに資金を与えて良い教師を働き続けさせ、最高の教師たちに報酬を与えさせます。(拍手)そして代わりに学校に柔軟性を与えます。すなわち創造性や情熱をもって教育する、試験のための教育をやめる、本当に子供が学習する助けにならない教師を取り替えることなどです。これはする価値のある取引です。(拍手)
私たちはまた学生が教育から立ち去らなければ、より多くが卒業証書を受け取る段階まで歩むことを知っています。学生が退学を許可されなければうまくいきます。そこで私は今夜、すべての州が――すべての州が――すべての学生が、卒業するかまたは18才になるまで高校在学を必要とすることを提案します。(拍手)
子供が卒業するときに、最も悩ましい問題が大学の費用になることがあります。アメリカ国民にクレジットカードの債務よりも学費の債務の方が多いときに、今議会が学生ローンの金利を7月に倍にするのは阻止する必要があります。(拍手)
私たちが始めた、数百万の中間層家庭に数千ドルを節約させる学費の税額控除を延長してほしい、そして今後五年間に作業研究の仕事の数を倍増させて、さらに多くの若者に稼ぎながら大学を卒業する機会を与えてほしい。(拍手)
もちろん学費援助の拡大で十分ではありません。天井知らずの学費を補助し続けることは本当にできません。私たちは資金を使い果たしてしまいます。州もまた、予算内で高等教育の優先度を上げて、自分たちの役割を果たす必要があります。そして単科大学や総合大学も費用を下げることに取り組んで、自分たちの役割を果たさなくてはなりません。
私は最近、まさにそれを行った単科大学総長の組織と話しをしました。いくつかの学校はコースを再設計して、学生がより早く終了するのを助けています。いくつかはより優れたテクノロジーを使っています。つまりそれは可能なのです。そこで単科大学と総合大学に告知しましょう。学費の上昇を止められなければ、納税者から得られる資金が下がります。(拍手)高等教育を贅沢品にはできません――アメリカのすべての家庭が金銭的に余裕を持てることは経済的な必須事項です。
またこの国の数十万人の、才能ある勤勉な学生が別の問題に向き合っていることを思い出しましょう。彼らがまだアメリカ国民ではないという事実です。幼少期にここに連れてこられた多くは、徹頭徹尾アメリカ国民です、しかし本国送還を恐れて毎日暮らしています。もっと最近来てビジネスや科学や工学を学んでいる人もいますが、私たちは彼らが学位をとるとすぐに母国に送って、よそで新たな製品を発明し、新たな雇用を創出させるようにしています。
それは意味が通りません。
私は私たちが不法移民問題に取り組むべきだと、相変わらず強く信じています。だからこそ我が政府はかつてなく多い兵を国境に配備したのです。だからこそ不法な国境越えが、私の就任時よりも少ないのです。行動に反対するものは言い訳を切らしています。包括的移民改革法に直ちに取り組むべきです。(拍手)
しかし選挙年の政治が議会に包括計画案の実施をさせないというなら、少なくとも我が国の研究所に職員を置きたい、新たなビジネスを始めたい、この国を守りたいという、信頼できる若者を追い出すのを阻止することに合意しましょう。彼らに市民権を得る機会を与える法案を私に送って下さい。私は直ちに署名します。(拍手)
持続するように築かれた経済はこの国のすべての人の素質や才能を活性化させるものですね。それは女性が同一労働同一賃金を受けるべきだということになります。(拍手)それは私たちが働く意思のあるすべての人を、そして次のスティーブ・ジョブズになりたいと切望する、リスクを負う人や起業家すべてを支援するべきだということになります。
結局イノベーションはアメリカで常に流行ってきたものです。新たな雇用のほとんどが創業時に、中小企業で創出されました。そこで彼らの成功を支援する法案を可決しましょう。熱意ある起業家が拡大するための資金調達を妨げる規制を壊してもらいたい。(拍手)賃金を引き上げ、良質の雇用を創出する中小企業への減税を拡大してもらいたい。両党ともこうした考えに合意しています。そういうわけでこれらを法案にいれて、今年の私の机の上に置いてほしい。(拍手)
イノベーションにはまた基礎研究が必要です。現在、連邦政府が財政支援をしている研究所と大学で起こった発見は、ガン細胞を殺して健康な細胞をそのままにしておく新たな処方を導けるでしょう。どんな弾丸でも止められる警察官や兵士のための新軽量防弾チョッキ。こうした投資を国家予算から削ってはなりません。他の国を未来のための競争で勝たせてはなりません。半導体やインターネットを導いたのと同じ種類の研究やイノベーションを支援してほしい、新たなアメリカの雇用と新たなアメリカの産業のために。
そしてアメリカ産のエネルギーほどイノベーションの可能性が大きいところはありません。私たちはこの3年間、石油ガス探鉱のために新たに数百万エーカーを開放してきました、そして今夜、私は我が政府に命じて、石油ガス資源の見込みがある沿岸の75%以上を開放します。(拍手)現在――現在――アメリカの石油生産量はこの8年間で最高です。そうです――8年です。それだけでなく――昨年私たちは過去16年間のいつよりも外国産石油に依存しませんでした。(拍手)
しかし世界の石油埋蔵量のたった2%では、石油は不十分です。この国にはアメリカにある利用可能なエネルギー資源のすべてを開発する全面的な、"all-of-the-above(できるものすべて)"の戦略が必要です。(拍手)よりクリーンで、より安く、新たな雇用に満ちた戦略です。
私たちにはアメリカを約百年維持できる天然ガスの供給があります。(拍手)そして我が政府はすべての可能な措置を講じて、このエネルギーを安全に開発します。専門家はこれが今後10年の終わりまでに60万人以上の雇用を支援すると確信しています。そして私は公用地でガスを掘削するすべての企業に、使用化学物質の公開を要請します。(拍手)なぜならアメリカは国民の健康と安全を危険に晒さずに、この資源を開発するからです。
天然ガスの開発が雇用を創出し、よりクリーンにより安く大型車両や工場に動力を供給するということは、私たちに環境か経済かを選ぶ必要がないことを示しています。(拍手)ところでこの30年間、頁岩から天然ガスをすべて抽出するテクノロジーの開発を支援したのは公共研究費でした――このことは政府の支援が、ビジネスが新たなエネルギーのアイデアを引き出すのを支えるのに非常に重要だということを教えてくれます。(拍手)
さて、天然ガスに当てはまることがクリーンエネルギーにもまさに当てはまります。この3年間の我々の民間部門との提携が、アメリカをすでに世界有数のハイテクバッテリーの製造業者にしました。連邦政府の投資のおかげで再生可能エネルギーの使用はほぼ倍になり、そのおかげで幾千人のアメリカ国民が雇用を得ています。
ブライアン・リッタービーは家具製造の仕事を解雇されたときに、55才では誰も自分に第二の機会を与えないだろうと心配していたといいました。しかし彼はEnergetx社で仕事を見つけました、ミシガン州にある風力タービン製造業者です。景気後退の前にはその工場は豪華ヨットだけを作っていました。現在、そこは「未来の産業で働いていることに誇りを感じる」と言った、ブライアンのような労働者を雇用しています。
我々の頁岩での経験や天然ガスでの経験は、こうした公共投資の報いが必ずしもすぐ出るとは限らないことを我々に示します。上手くいかないテクノロジーもあり、倒産した企業もあります。しかし私はクリーンエネルギーの可能性から逃げません。ブライアンのような労働者たちから逃げません。(拍手)私は風力発電や太陽光発電やバッテリー産業を中国やドイツに譲りません、なぜなら私たちがここで同じコミットメントをするのを断るからです。
私たちは一世紀の間、石油会社に助成金を出してきました。充分長いです。(拍手)今こそさらに利益が出ることがほとんどなかった産業への納税者の無料支給を終わらせ、より有望視されることがまったくなかったクリーンエネルギー産業に賭けるときです。クリーンエネルギーの税額控除案を可決して下さい。こうした雇用を創出してほしい。(拍手)
私たちはまた新たな奨励金でエネルギーのイノベーションを鼓舞できます。この議場での相違は、気候変動と戦う包括的計画案を直ちに可決するのには深すぎるかもしれません。しかし少なくとも議会がイノベーションの市場を作る、クリーンエネルギーの基準を設けるべきではないという理由はありません。これまで皆さんは行動しませんでした。そこで今夜私が行動します。私は我が政府に命じて、300万世帯に電力を供給するのに十分な公用地でのクリーンエネルギーの開発を許可します。そして誇り高く発表します、国防省が我々と協力して、世界最大のエネルギー消費者が、クリーンエネルギー史上最大のコミットメントの一つを行います――海軍が25万世帯に一年間電力を供給するのに十分な量を購入します。(拍手)
もちろんお金を節約するのに最も簡単な方法はエネルギー消費を減らすことです。そこでここに提案があります。製造業者が工場のエネルギー消費を削減するのを支援し、企業に彼らの建物を改修させるための奨励金を与えてほしい。彼らのエネルギー請求書は次の十年間で千億ドル下がるでしょう、そしてアメリカの汚染が減少して、製造業が増加し、建設労働者の雇用が増えます、彼らはそれを必要としています。こうした雇用を創出させる法案を私に送って下さい。(拍手)
この新たなエネルギーの未来の構築はまさにアメリカのインフラの再生という、より広範な課題の一つとなるべきです。つまりアメリカの多くに再生が必要なのです。道路や橋は老朽化し、送電鋼は多過ぎるエネルギーを消費し、不十分な高速ブロードバンド網は田舎の中小企業経営者が、彼女の製品を世界中に販売するのを妨げています。
世界恐慌中に、アメリカはフーバーダムやゴールデンゲートブリッジを構築しました。第二次世界大戦後には各州を高速道路網でつなぎました。民主党と共和党政権は、それらを築いた労働者から今日もそれらを使っているビジネスまで、すべての人に恩恵を与える素晴らしい計画に投資したのです。
次の数週間以内に、私はあまりに多くの建設計画を遅延させた役所仕事を一掃する大統領令に署名します。しかしこうした計画には資金が必要です。もはや戦争に支出しない資金をとって半分を国の債務の返済に使い、そして残りをまさにここ国内の何らかの国造りに使ってほしい。(拍手)
特に住宅バブルがはじけて建設業が最大の打撃の一つを受けてから、建設するのに良いときはまったくありませんでした。もちろん建設労働者だけが傷ついたのではありません。自分の住宅価値が下がるのを見てきた数百万人の罪なきアメリカ国民もそうです。そして政府が問題を直せない間、分別ある住宅所有者は住宅市場が底を打つまで、いくらか救済金が出るのを座して待つべきではありません。
ですからだからこそ私は歴史的低金利で借り換えをすることにより、すべての分別ある住宅所有者に住宅ローンを年3千ドル節約する機会を与える計画を議会に送るのです。(拍手)もう役所はいりません。もう銀行の言い逃れもいりません。最大の金融機関へのわずかな手数料が損失を増やさないように確実にさせ、そして納税者によって救済された銀行に信用喪失を取り戻す機会を与えるのです。(拍手)
決して忘れないようにしましょう。毎日一生懸命働き、ルールに従ってプレーする数百万人のアメリカ国民には、同じようにする政府と金融システムがふさわしいのです。今こそ同じルールが頂点から底まで適用されるときです。救済はなく、施しはなく、責任回避もありません。持続するように築かれたアメリカはすべての人の責任を主張するのです。
私たちは皆、住宅ローンを買う余裕がない人に販売していた貸し主と、買う余裕がないことを知っていた買い主への代価を払いました。だからこそ私たちには無責任な行動を防ぐ賢い規制が必要です。(拍手)金融詐欺や有毒物廃棄や欠陥医療装置を防ぐ規制です――これらは自由市場を破壊しません。自由市場をより良く機能させます。
いくつかの規制が時代遅れで、不必要で、費用もかかり過ぎることに疑問はありません。実際に、私の大統領任期の最初の3年間で承認した規制は共和党の前任者よりも少ないです。(拍手)私はすべての連邦機関に無意味な規制を廃止するよう命じました。私たちはすでに500以上の改正を発表しました、それらのほんのわずかだけで企業と国民に次の5年間で100億ドル以上を節約させます。私たちは40年前からある、ある規制を廃止しました、ミルクをこぼさないという証明のために一部の酪農家に年1万ドル支払わせることが出来ていたものです――なぜならミルクがどういうわけか油として分類されていたからです。このような規制があるのなら、こぼれたミルクを見て泣くことにも価値があったのではないでしょうか。(笑い&拍手)
今なら、酪農家は連邦機関を心配させることなく、ミルクをこぼさないようにできると確信しています、(拍手)完全に。しかし私は石油会社が、二年前の湾岸で見た類の石油流出を抑えられるように確実にすることからは引き下がりません。(拍手)子供たちを水銀の毒から守ったり、食べ物が安全で水がきれいであるように確実にすることからは引き下がりません。医療保険会社が皆さんの保険証券を解約したり、皆さんの保障を拒否したり、女性を男性と区別して請求するような野放しの力を持った日々には戻りません。(拍手)
そしてウォールストリートが自分たちの一連のルールに従ってプレーすることが許された日々には戻りません。私たちが可決した新たな規制はすべての金融システムの中核の目的であるべきものを回復させます。すなわち最高のアイデアを持つ起業家に資金を調達させ、家を買ったり、ビジネスを始めたり、子供を大学へ送ったりすることを望む、信頼できる家庭にローンを調達させることです。
したがって大銀行や金融機関には、もう顧客の預金で危険な賭けをすることは許されません。倒産した場合の請求書の支払い方法を正確に記入する”遺言状”を書く必要があります――なぜなら他の人が決して二度と救済をしないからです。(拍手)もし住宅ローンの貸し手やペイデイローンの貸し手やクレジットカード会社なら、ややこしい記入用紙や欺きやすい慣習で、人々に買う余裕のない商品を契約させる日々は――そうした日々は終わりました。現在ついに、アメリカ消費者にはリチャード・コドレーという監視人がいます。それらを見張ります。(拍手)
私たちはまた大規模詐欺を取り締まり、人々の投資を守る、高度に訓練された調査員による"Financial Crimes Unit"を設立します。常習者になることへの実質懲罰がないために、主要な対詐欺法を違反する金融業者がいます。これは消費者にとって有害であり、そして正しいことをしている圧倒的大半の銀行や金融サービス業の専門家たちにとって有害です。ですから詐欺の回数で懲罰を与える法案を可決してもらいたい。
そして今夜、私は司法長官に連邦検事の特殊部隊を作るよう依頼し、州検事総長に住宅危機を招いた危険な住宅ローンの悪質な貸出や詰め合わせへの調査を拡大させるよう指導します。(拍手)この新たな部隊は法を犯したものに責任を負わせ、住宅所有者への援助を速やかにさせ、大変多くのアメリカ国民を傷つける無謀な時代を過去にするのを助けます。
さて、公正なプレーと共有された責任というアメリカの価値観への復帰は国民と経済を守るのを助けるでしょう。しかしそれはまた私たちが債務を返済し、この国の未来に投資することに目を向けるよう導くべきです。
現在、我々の最も即時の優先事項は、まだ回復が危ういときに1億6000万人の働いているアメリカ国民への増税を阻止することです。(拍手)人々に今年の給料の支払い毎に40ドルを失う余裕はありません。そうするにはたくさんの方法があります。ですから今ここで合意しましょう。紐つきではありません。気にしないでください。遅延なく給与税減税法案を可決してほしい。これをしてしまいましょう。(拍手)
財政赤字に関して、私たちはすでに2兆ドル以上を削減して節約することに合意しました。しかしさらに削減する必要があり、それは選択することを意味します。現在、アメリカ国民の最富裕層2%の一時的減税になるはずだったものに、さらに約1兆ドル支出する用意をしています。現在、税制の抜け穴と脱税手段のために、すべての百万長者の4分の1が、中間層世帯の数百万人よりも低い税率で税金を払っています。現在ウォーレン・バフェット(投資家、世界3位の資産家)は彼の秘書よりも低い税率で税金を払っています。
私たちはアメリカ国民最富裕層のためのこうした減税を続けたいでしょうか?それともほかに何でも――教育や医療研究や、軍事強化や退役軍人のケアのようなものへの投資を続けたいでしょうか?なぜなら我が国の債務返済を真剣に考えれば両方はできないからです。
アメリカ国民は何が正しい選択なのかを知っています。私もです。この夏下院議長にいったように、私にはメディケア(高齢者向け医療制度)や、メディケイド(低所得者向けの公的医療制度)の長期的な費用を抑え、社会安全保障を強化する、さらに多くの改正をする用意ができています、そうしたプログラムが依然として高齢者の安全を保障する限りにおいてです。
しかし代わりに税制を変えて、私や、とても多くの議員のような人たちが公正な負担の税金を払うようにする必要があります。(拍手)
税制改革はバフェットルールに従うべきです。年に100万ドル以上稼ぐなら、税金を30%未満で払うべきではありません。ですから私の共和党の友人トム・コブンは正しい。ワシントンは百万長者への助成をやめるべきです。本当に、年100万ドル稼ぐのなら特別租税補助金や控除を受けるべきではありません。一方98%のアメリカ家庭のように年25万ドル未満なら、税金は上がるべきではありません。(拍手)皆さんは上昇する物価と停滞する賃金に苦しんでいる人です。皆さんこそ救済が必要なものなのです。
さて、これを好きなだけ階級福祉と呼ぶことができます。けれど百万長者に少なくとも秘書と同じ税金を払ってくれと頼むのですよ?ほとんどのアメリカ国民はそれを一般常識とよぶでしょう。
この国では金銭上の成功を妬みません。賞賛します。アメリカ国民が私のようなものの公正な負担の税金の支払いについて話すときには、それは金持ちを妬んでいるからではありません。それは私が必要ではない減税を受けて、かつ国家財政に余裕がないときにはそれが赤字に加わるか、それとも他の誰かがその差の埋め合わせをしなければならないことを――たとえば固定収入の高齢者だったり、学校を卒業しようとする学生だったり、帳尻を合わせようとする家庭だったり――ということを知っているからです。それは正しくありません。アメリカ国民は正しくないことをわかっています。この世代の成功は、過去の世代がお互いと国の未来に責任を感じていたからこそ可能なのだということを知っており、そして私たちが同じ共有責任の感覚を感じているときにのみ我々の生き方が続いていくということを知っています。それこそ私たちが赤字を削減する方法です。それこそが持続するように築かれたアメリカなのです。(拍手)
さて、今夜テレビで観ている人が税制や債務や、エネルギーや医療保険について異なる見解をもっていることは承知しています。また彼らがどの政党に所属しているかに関係なく、ほとんどのアメリカ国民は今頃きっと同じことを考えているでしょう。今年、来年あるいは再来年でさえ、ワシントンでは何もされないだろう、なぜならワシントンが壊れているからだと。
皆さんは彼らを少しシニカルに感じると非難できるでしょうか?
昨年の我が国の経済への信頼への最大の打撃は我々の力が及ばない出来事からきたのではありません。合衆国が請求書を払うか否かというワシントンの議論から来たのです。誰がこの大失敗から恩恵を得たでしょう?
今夜はメインストリート(普通の街)とウォールストリート間の信頼喪失について話してきました。しかしこの街(ワシントン)と、国の他の場所との間の分裂は少なくとも同じくらい悪いです――そして毎年ますます悪化しているように見えます。
その一部は政治における金銭の腐食的な影響と関係があるのに違いありません。そこでともに、それを直すためいくらかの措置を講じましょう。議員のインサイダー取引を禁止する法案を送って下さい。私は明日署名します。(拍手)すべての選出職員の、彼らが影響を持つ産業の株保有を制限しましょう。議会のための運動寄付金を束ねるものが議会でロビー活動が出来ないように確実にしましょう、逆も同じです――この考えは両党の支持を得ています、少なくともワシントンの外では。
壊れたものの一部は最近の議会の業務遂行方法と関係があるに違いありません。単純な多数派ではもはや何でも――日常業務でさえ――上院で法案を可決するのに十分ではありません。(拍手)どちらの政党もこうした戦術に関して潔白だとはいえませんでした。今両党ともこれを終わらせるべきです。(拍手)まず手始めに、上院にすべての司法と公共サービスの指名候補者が90日以内に簡単な信任投票を受ける、簡単な規則を可決するよう依頼します。(拍手)
行政機関もまた変わる必要があります。あまりに頻繁に、非効率的で時代遅れで、遠く離れています。(拍手)だからこそ私は今議会に連邦政府の官僚を統合する権力を与えるよう依頼したのです、政府がアメリカ国民の要求に対してより無駄がなく、より早く、よりよく応えるためにです。(拍手)
最後に、私たちはまた、この街の熱をさまさなければこのどれも起こせません。二党が果てしない相互破壊政治運動に膠着しなければならず、政治とは一般常識に近い良識を築くのではなく、厳格なイデオロギーにしがみつくものだ、という考えを終わらせる必要があります。
私は民主党員です。しかし共和党のアブラハム・リンカーンが信じていたことを信じています。「政府は国民が自分たちでよりよくできないことだけをすべきで、それ以上ではない。」(拍手)だからこそ私の教育改革は学校と州とにさらなる競争とさらなる制御を提案しているのです。だからこそ私たちは機能していない規制を廃止しているのです。だからこそ我々の医療保険法は政府のプログラムではなく改正された民間市場に依存しているのです。
一方、政府の支出に最も文句を言う共和党の友人たちでさえ、連邦政府が財政支援をした道路や、クリーンエネルギー計画や、人々が帰宅するための連邦政府機関は支持しました。
つまり私たち皆、より賢くて、より効果的な政府を求めるべきなのです。私たちは今年、我々の最大の哲学的な相違を乗り越えることはできないかもしれませんが、現実的な進展はおこせます。議会と一緒であろうとなかろうと、私は経済成長を支援する措置を講じ続けます。しかし皆さんの支援があればもっと多くすることができます。なぜなら私たちがともに行動すれば、アメリカ合衆国に実現できないことはないからです。(拍手)それは私たちがこの数年間の外国での行動から学んできた教訓です。
イラク戦争の終結は、私たちが我が国の敵に決定的な打撃を放つことを可能にしました。パキスタンからイエメンまで残存アルカイダ工作員は混乱しています、アメリカ合衆国の手の届くところから逃げられないことがわかったからです。(拍手)
この力の情勢に基いて、アフガニスタンの戦争を段階的に縮小し始めました。我が国の部隊1万人が帰国しました。さらに2万3000人がこの夏の終わりまでに撤退します。このアフガニスタン主導への権限移譲は継続し、私たちはアフガニスタンと持続的な協力関係を築き、決して再びアメリカへの攻撃の温床にならないようにします。(拍手)
軍事撤退の流れのように、変革の波が中東と北アフリカに、チュニスからカイロまで、サナからトリポリまで打ち寄せました。一年前カダフィは世界最長の独裁政権の一人でした――アメリカ人の血で手が汚れた殺人者でした。今日彼はいません。そしてシリアにおいて、私はアサド政権が変革の勢力を反転できないこと、そして人間の尊厳を否定できないことをすぐに悟ることに疑いを持ちません。(拍手)
この驚くべき変化がどのように終わるのかは依然として不確定です。しかし私たちは結果に巨大な関係があります。彼らの運命を決めるのは最終的には地域の国民たち次第ですが、私たちは我が国にとてもよく奉仕してきた価値感を提唱します。暴力や脅迫に反対します。すべての人類の権利と尊厳を――男性と女性の、キリスト教徒の、イスラム教徒とユダヤ教徒の権利と尊厳を支持します。強く安定した民主主義と公開市場を導く政策を支持します、なぜなら専制政治は自由にかなわないからです。
そして私たちは我々国民や、我々の友人や、我々の国益を脅かすものに対してアメリカの安全を守ります。イランを見てほしい。我が国の外交政策の力により、かつてイランの核計画の対処法について分断していた世界が今一つになっています。イラン政権はかつてなく孤立しています。指導者はやっかいな制裁に直面しており、責任逃れをしている限りこの圧力は弱まりません。
迷わないようにしましょう。アメリカはイランの核兵器所有の阻止を決意しており、私にその目標を実現する交渉から降りる選択肢はありません。(拍手)
しかしこの問題の平和的解決はまだ可能ですし、はるかに良いものであり、イランが進路を変えて義務を守るなら、国際社会への再加入も可能です。
アメリカのリーダーシップの再生は世界中で感じられます。我が国のヨーロッパとアジアの最も古い同盟はかつてなく強化されています。我が国の米州との結びつきはより深化されています。我が国のイスラエルの安全保障への鋼のコミットメントは――そう鋼です――我々二国間史上最も緊密な軍事協力となりました。(拍手)
私たちはアメリカが太平洋の力だということを明確にしてきました、そしてミャンマーでの新たな始まりが新たな希望を灯しました。核物質を安全にするために築いた連携から、飢餓や疫病への対抗を指導した活動まで。我々の敵に対処する攻撃から、道徳模範の揺るぎない力まで、アメリカは戻ってきています。
皆さんにそうではないというもの、アメリカが弱体化したとか影響力が衰えたとかいうものは、自分が何を言っているのかわかっていないのです。(拍手)
それは私たちとしきりに協力したがっている、世界中の指導者たちの言葉ではありません。東京からベルリン、ケープタウンからリオまでの人々の感じかたではありません、そこではアメリカの意見がここ数年でより重要になってきています。そうです、世界は変化しています。できません、私たちはすべての出来事を制御することはできません。しかしアメリカは依然として世界の出来事において不可欠な国家です――そして私が大統領である限り、そのようにするつもりです。(拍手)
だからこそ私は軍の指導者と協力して、世界最高の軍隊の維持を保証する新たな防衛戦略を提案し、一方で予算から約0.5兆ドルを削減したのです。我が国の敵の一歩先にいるために、私は拡大するサイバー脅威の危険から国を安全にする法案をすでに議会に送りました。(拍手)
何にもまして、我々の自由はそれを守る制服を着た男女のおかげで持続します。(拍手)彼らが帰国するときには、私たちは彼らが私たちに奉仕してくれたように奉仕しなくてはなりません。それは彼らが獲得したケアや恩恵を与えることなどです――それが私が大統領であるすべての年に、退役軍人省への支出を毎年増加させてきた理由です。(拍手)そしてそれは国家再生の仕事に退役軍人が参加するということになります。
今議会の両党の支持を得て、私たちは退役軍人を雇用する企業に新たな税額控除を与えています。ミシェル(大統領夫人)とジル・バイデン(副大統領夫人)がアメリカの企業と協力して、退役軍人とその家族のための13万5000人の雇用の約束を確保しました。そして今夜、私は我が国の地域社会が退役軍人を警察官や消防隊員として雇用するのを支援する"Veterans Jobs Corps"を提案します、アメリカが国を守る人と同じほど強くなるように。(拍手)
それは私を私が始めたところへと連れ戻します。奉仕するためにここに送られてきた私たちは我が国の部隊の奉仕から一つ、二つのことを学べます。制服を身につければ白人か黒人か、アジア人かラテン・アメリカ人かネイティブアメリカンか、保守派かリベラル派か、裕福か貧しいか、同性愛者か非同性愛者か、ということは重要ではありません。戦場に進撃しているときには隣にいる人に気をつけます、さもなくば任務が失敗します。戦いのさ中にいるときには、一つの部隊として昇り降りします、一つの国家に奉仕し、後ろに誰も残さずに。
私の最も誇り高い持ち物の一つはビン・ラディンを仕留める任務でSEALチームが持っていた旗です。それには彼らのそれぞれの名前が書かれています。ある人は民主党員でしょう。ある人は共和党員でしょう。しかしそれは重要なことではありません。危機管理室であの日、私がボブ・ゲイツと――ジョージ・ブッシュの国防長官だった男と――そしてヒラリー・クリントンと――大統領選挙で対立候補だった女性の――隣に座っていたときに重要でなかったように。
あの日重要だったすべては任務なのです。誰も政治のことを考えていませんでした。誰も自分のことを考えていませんでした。急襲に参加した若者の一人が後で私に、自分は任務への信頼にふさわしくないといいました。彼はあの部隊のすべて一人一人の隊員が自分たちの仕事をしたからこそ成功したのだといいました――制御を失なってスピンするヘリで着陸したパイロット、他の人を屋敷に入らせなかった通訳、女性と子供を戦闘から離した部隊、階段上に突撃したSEALs。それ以上に、あの任務は部隊のすべての隊員が互いに信頼したからこそ成功したのです――なぜなら誰かが後ろにいて背後を見ていると知っていなければ、暗い危険の中に階段を上って突撃できないからです。
そしてアメリカについてです。私はあの旗を見る度に、我々の運命があの50の星とあの13の縞のように一緒に織りこまれていることを思い出します。誰もこの国を自分で築いたのではありません。この国は私たちがともに築いたから素晴らしいのです。この国は私たちがチームとして取り組んだから素晴らしいのです。この国は私たちが互いの背後を守るから素晴らしいのです。そして私たちがこの試練のときにその真実をしっかりと保つなら、大きすぎる困難はありません。厳しすぎる任務もありません。私たちが共通の目的に参加する限り、我々の共通の決意を持ち続ける限り、我々の旅路は前進し、そして我々の未来は希望に満ちて、そして我々の合衆国はいつまでも強くあるでしょう。
ありがとう、皆さんに神の祝福がありますように、そしてアメリカ合衆国に神の祝福がありますように。(拍手)
参考記事:
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2012/01/24/remarks-president-state-union-address