【極上の相場格言】― カネがなくても知恵がある!― -3ページ目

…相場格言…「保ち合い放れにつくべし」(相場格言)

…相場格言…

「保ち合い放れにつくべし」(相場格言)


保ち合い放れとは低迷していた相場の均衡が崩れること。この格言はそこに溜った期待に追随するべきだということです。放れはいきなり起こるものではなく、目先が利く人によるピクピクした予兆があるものでこれが「初押しは買い」。

さて、放れにつくと相場は急展開するもの。つかまっていれば引きずりこまれるし、かといって手を離せば早すぎる利食いとなり利益が出ない。高所恐怖症の投資家にとって辛い商いですが、取組、手口、出来高などしっかり読みとり凌がなければなりません。
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◆「小さな動きも独自の意味をもつ」(ウォール街の格言)

◆「機会の前髪をつかめ」(ウォール街の格言)

◆「閑散に売り(買い)なし」(相場格言)

◆「相場保ち合いのとき、慰みに商い仕掛けることあり。はなはだよろしからず」(本間宗久)

◆「漁師は潮を見る」(慣用句)


…相場格言…「雨降りにタクシーは来ない」(ウォール街の格言)

…相場格言…

「雨降りにタクシーは来ない」(ウォール街の格言)


天気予報は晴れるといっていたのに突然の雨。折り畳みカサを一本持っていればすむことですが、それは後講釈というもの。突然の雨降りは客待ちタクシーにとって恵みの雨となります。相場の需給関係も似たようなもので、天候しだいで売り手と買い手の立場はコロコロ変わります。「備えあれば迷いなし」相場は豹変することを覚えておきましょう。
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◆「雨降りのために蓄えよ」(ことわざ(英))

◆「晴天のときも雨天に備えよ」(ことわざ(英)

◆「最悪のときに備えよ」(ことわざ(英))

◆「いつまでもあると思うな親と金、ないと思うな運と災難」(ことわざ)

◆「備えあれば迷いなし」(相場格言)


…相場格言…「押し目待ちに押し目なし、戻り待ちに戻りなし」(相場格言)

…相場格言…

「押し目待ちに押し目なし、戻り待ちに戻りなし」(相場格言)


いずれもタイミングを逸したときの格言。上昇相場では押し目をまつ投資家もおおいと思います。しかし、つぎの押し目で買いたいと思っても相場は思い通りの押し目はなかなか出現しないもの。それどころか意地と人気で一本調子に急騰することさえあり、これは戻り待ちもおなじで、いちど下がった株はなかなか戻ってくれません。

関連する格言として「割高に売りなく、割安に買いなし」があり、こちらは株価にはそれなりの理由があるという意味。立場が異なると格言も違ってくるものです。

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◆「吹き値待ちに吹き値なし」(相場格言)

◆「初押しは買い、初戻りは売り」(相場格言)

◆「買いにくい相場は高く 買いやすい相場は安い 」(相場格言)

◆「時がこなければ生煮えになり、時が過ぎれば黒焦げになる」(ことわざ)


…相場格言…「買いたい弱気、売りたい強気」(相場格言)

相場格言…

「買いたい弱気、売りたい強気」(相場格言)


市場では誰もがもう少し安くなったら買いたい、高くなったら売りたいと考えているもの。ところが売買が成立し立場が反対になると、今度は「買ったら強き、売ったら弱気」の出番となる。自分では客観的に売買をしているつもりでも、やはり主観的な基準が混在しがち。

「相場は人なり」といわれるのはこのような状態のことをいいます。

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◆「相場は人なり」(相場格言)

◆「買ったら強き、売ったら弱気」(相場格言)

◆「一番だまし易い人間は、自分自身である」(パルワー・リットン)

◆「売り物には花を飾れ」(相場格言)

◆「買うべし、買うべからず。売るべし、売るべからず」(ウォール街の格言)


…相場格言…「利食い千人力」(相場格言)

…相場格言…

「利食い千人力」(相場格言)


利食いとは市場にある利益を段階的に回収し整理してゆくこと。回収した資金がゆくゆくは千人の味方に相当する、これが「利食い千人力」の大意です。

ここでタイミングを逃すと売り方の圧力が倍化して利益を確定することが困難になり「利食い」は「損切り」に名称が変わります。すなわち利食いとは、戦場が焦土になるまえに利益を疎開させるのですが、一度に持ち出せないので大事なものから運び出すわけです。

思い通り相場が運ぶと欲も出てなかなか利食えないもの。ですが、すこしでも利食って肩の荷を軽くしておくこと。これがマネー・ビルの王道。

ウォール街には「株券は売り放つまで利益を得たりというべからず」という格言もあります。相場に百戦百勝の快挙はありません。相場をやるにはこれぐらい堅実であることが肝要です。
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◆「利食いをして破産した相場師はいない」(相場格言)

◆「株券は売り放つまで利益を得たりと思うべからず」(ウォール街の格言)

◆「思惑よく当たるとき勝に乗るべからず」(相場格言)


…相場格言…「頭と尻尾はくれてやれ」(相場格言)

…相場格言…

「頭と尻尾はくれてやれ」(相場格言)


だれもが知っている格言。なにごとも腹八分目がイチバン。狙い難い尾頭でタイミングを逃すより、仕留めやすい胴体をしっかりとって利益を確保すること。ほとんどの買い出動はすでに尾頭部分を通り越していることがほとんどです。しかし、たとえ切り身も鯛は鯛。激しく動く相場では確実なところで利食いするべき。高望みをしないで着実に稼いでくれる機会を大切に。
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◆「一文惜しみは天底逃し」(相場格言)

◆「勝負事をするのは技術ではない。しかし勝負事をやめること、これは技術だ」(ことわざ(ポーランド))


…相場格言…「しまった!は手仕舞え」(相場格言)

…相場格言…

「しまった!は手仕舞え」(相場格言)


「しまった!」と思ったら、あれこれ考えず手仕舞うこと。思惑がはずれたとき、機敏に行動しなければ傷はひろがる。仕掛けてみて、いけるか、いけないかを阿吽の呼吸で洞察するのがこの「しまった!」の直感力。相場がうまい人ほどあっさり撤収するのはこのためで、彼らは本能的に時の兆しを感じているもの。
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◆「なにを買うべきかではなく、いつ買うかを考えよ」(G・マギー)

◆「建玉に囚われことなかれ」(相場格言)

◆「高く売るより、早く売れ」(ウォール街の格言)


…相場格言…「薔薇を切るごとく売るべし」(ウォール街の格言)

…相場格言…

「薔薇を切るごとく売るべし」(ウォール街の格言)


あまりにも有名な格言。利食いどきの銘柄をもっとも美しいとされる八分咲きのバラに喩えている。誰もが欲しい、美しいと思う時が売り時なのは株もおなじ。利がのって来た銘柄も、天井はすぐそこに迫っている。ここで上手に撤収しなければ売り逃す。利食いも損切りも未練を残さずスッパリ切るのが売買のコツ。

花にまつわる格言といえば「売り物には花を飾れ」があります。天井圏の見切りを惑わせるのが、すこしでも鮮度をよく見せようとする売り方のポジショントーク。この誘惑に負けるとせっかく利食いしているのに再出動して高値をつかむ。無意識に見切りができるようになれば一人前の投資家。やめること、これはひとつの技術です。

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◆「売り買いは腹八分」(相場格言)

◆「相場の三徳は綿密・勇敢・迅速」(リチャード・D・ワイコフ)

◆「相場の極意は手仕舞いにあり」(相場格言)

◆「相場師は鳶の行動に習うべし」(相場格言)


…相場格言…「罫線で金儲けできない。…とはいわない」(バートン・マルキール)

…相場格言…

「罫線で金儲けできない。…とはいわない」(バートン・マルキール)


罫線屋さんを蛇蠍のように嫌う人もおおく、昔からウォール街には「罫線は少しも悪くない、悪いのは罫線屋だ」という格言があります。さぞや罫線屋でひどい目にあった方が残された格言かと思うのですが、『ウォール街のランダムウォーク』で知られるマルキール先生もそのひとりで、罫線よりチンパンジーにダーツ投げをさせて銘柄を決めたほうがマシだといいます。

罫線に罪はないのですが、怪しげな罫線を売りつける業者もおおく、奇をてらった売買ツールを売りつけては荒稼ぎをします。こうしたものを盲信すれば損をすることは確実。元を正せばしょせん一枚の折れ線グラフ。それほどの芸を期待してはいけません。 …………………………………………………………………………………

◆「罫線は少しも悪くない。悪いのは罫線屋だ」(ウォール街の格言)

◆「罫線は予感、直感、もしくは指を湿らせて風向きを知るようなものだ」(H・A・クロー)

◆「罫線を読むことはすこしも科学的なことではない」(ベンジャミン・グレアム)

…相場格言…「罫線屋、足を引き引き足を出し」(相場川柳)

…相場格言…

「罫線屋、足を引き引き足を出し」(相場川柳)


この川柳には「定連が、足を引き引き足を出し」という別バージョンもあり、こちらは自分が書いた罫線を持ち寄って強弱談義をしている投資家を皮肉ったもの。

むかし兜町が黄金街とよばれていた時代には、こうした投資家の溜まり場や占い師のように相場予測で見料をとる罫線師がたくさんいたものです。こうした黄金街の罫線師のように自分で書くならまだしも、他人の憲法で売買をしても儲かりません。そもそも買い足、売り足が出現したといっても相場は偶発的な要因が曲げてゆくもの。斯道ではこれを理外の理が働くといいます。
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◆「罫線に明るくなって、家は闇」(相場川柳)

◆「罫線の先生はいつも引かれ玉」(相場川柳)

◆「罫線をかじったばかりに下手になり」(相場川柳))

◆「罫線はあとからみるとよく当る」(相場格言)