コンプレックスに苦しむ心理がリアルに描写されている~「吃音センセイ」
小説「吃音センセイ -桜舞う校庭で」(佐藤文昭著、講談社) を読んで、コンプレックスに苦しむ心理、イジメから心を閉ざしていく心理が精緻なディテールで、極めてリアルに描写されているのに驚きました。
「どうみても小説のレベルを越えている」と思いながら読み進めていくと、あとがきで、実話を元にした小説であることが明かされました。実際のコンプレックスに苦しんだ体験をもとにしないと、ここまで深い心理描写は無理だろうと思ったので、たいへん腑に落ちました。
コンプレックスを持たない人、あるいはイジメの側に回る人というのは、「弱者の心理」「弱者の苦しさ」を、おそらく理解出来ないし、想像すらできないのかもしれません。そういう意味でも、「弱者の心理」をリアルに知ることができる本として意義深い一冊だと思います。
人を癒すのは人である ~ 「吃音センセイ」を読んで
人を癒すのは人である。私が最近よく使う言葉です。癒し、癒される方法はいろいろありますが、最終的に人と人とのつながり、コミュニケーションからの「癒し」が大切だと思います。
最近読んだ小説「吃音センセイ -桜舞う校庭で」(佐藤文昭著、講談社) は、正にそういう本でした。吃音に悩む少女・京子。強烈なコンプレックスとイジメに苦しみながら、同級生の少年や美術部の顧問との出会い関わりを通して、「自己否定」から「自己承認」へと変化していきます。
そのキッカケとなる言葉が、顧問の教師が言う「(吃音は)病気やない。個性や」という言葉。コンプレックスは、欠点ではなく、個性である・・・と。究極の「人間承認」とも言える、この言葉はグサリと刺さりました。
吃音に限らず、何か強いコンプレックスを持っている人は、この本からそれを乗り越える「ヒント」と「勇気」をもらえるでしょう。
「東方紅」(二子玉川ライズショッピングセンター) 料理はおいしいのに、サービスが散々
二子玉川ライズショッピングセンターの「東方紅」に行ってみた。平日ではあったが、店内はガラガラだ。
9品、3,000円のコースをいただく。
料理はなかなかおいしかった。点心のシュウマイの餡が、非常に柔らかで、ふわっとした食感が良い。
エビチリも、エビがかたくなくて、フワッとやわらかく、レタスが入っているのおもしろかった。。
青菜の炒め物もなかなか。シャキッとした食感がしっかりと残っていて、塩加減もしょっぱすぎず、実に適切。
一番おいしかったのは、あんかけ焼きそばだ。あんかけのスープが、実に味わい深い。料理のベースとなる上湯(基本スープ)を、しっかりととっているのだろう。皿の底に残った「あん」のスープを、スプーンで残さずに飲んでしまうほどだ。
料理一品一品はグレードが高く、一皿ごとのボリュームも十分にあるので、9品を食べるとチョー満腹になった。
味と量と値段もいい。しかし、いかんせん、サービスが最悪である。
まず、最初の一品、前菜の盛り合わせが運ばれてくるまでに、注文してから15分もかかった。遅いなと思ったらその後は、まだ食べ終わってもいないのに次々と皿を持ってくる。さすがらに、早すぎるので、「少し遅いペースで出してください」と言うと、普通のペースに戻ったが、最後の3品を、また立て続けに持ってきた。あんかけやきそばと、海鮮スープがまだ半分以上残っているのに、デザートの杏仁豆腐を持ってくるって、ありえないだろう。杏仁豆腐、できあがっていたなら、横にでも置いておいて、後でもってくればいいだけの話だ。要するに、客の食べる速度、料理を出すタイミングなど、全く考えちゃいないのだ。
混雑しているのなら、ここまで細かいことは言わないが、店は50人以上も入るキャパで、その時は3組しか客がいなかった。このすき具合で、料理がきちんと出せない、というのはあり得ない話し。土日などの混雑時は、一体どうなるのだろう?
また、紹興酒をホットで頼んたら、どう見ても一度沸騰させチョー熱々の紹興酒を持ってきた。アルコールが全てとんでいて、むせるほど。そう思ったら、最後に出てきたサービスのお茶は、ぬるぬるなのだ。
さらに、会計をしようと、店員を呼んでも全く出てこない。大声で5回絶叫しても来ないので、厨房の方まで呼びに行ったら、店員が三人で熱心におしゃべりしているではないか。げんなりした。ひどい話だ。
おそらくは、営業中も、おしゃべりしながら、テキトーにやっているから、料理のタイミングや紹興酒の温度も、滅茶苦茶なのだろう。
まあこれが、格安の中華居酒屋なら、そうめくじらも立てないが、この店、一品料理で頼むと、炒め物、チャーハンなどが、一皿1200~1400円もする、高級中華の店なのだ。にも、かかわらずこサービスの低さには、どういうことだろう。このサービスレベルなら、一皿600円が妥当な値付け。
もしあなたが飲食関係の仕事をしているのなら、最低のサービスとは、どういうものかを体験するために、一度訪れて見ることをおすすめする。

9品、3,000円のコースをいただく。
料理はなかなかおいしかった。点心のシュウマイの餡が、非常に柔らかで、ふわっとした食感が良い。
エビチリも、エビがかたくなくて、フワッとやわらかく、レタスが入っているのおもしろかった。。
青菜の炒め物もなかなか。シャキッとした食感がしっかりと残っていて、塩加減もしょっぱすぎず、実に適切。
一番おいしかったのは、あんかけ焼きそばだ。あんかけのスープが、実に味わい深い。料理のベースとなる上湯(基本スープ)を、しっかりととっているのだろう。皿の底に残った「あん」のスープを、スプーンで残さずに飲んでしまうほどだ。
料理一品一品はグレードが高く、一皿ごとのボリュームも十分にあるので、9品を食べるとチョー満腹になった。
味と量と値段もいい。しかし、いかんせん、サービスが最悪である。
まず、最初の一品、前菜の盛り合わせが運ばれてくるまでに、注文してから15分もかかった。遅いなと思ったらその後は、まだ食べ終わってもいないのに次々と皿を持ってくる。さすがらに、早すぎるので、「少し遅いペースで出してください」と言うと、普通のペースに戻ったが、最後の3品を、また立て続けに持ってきた。あんかけやきそばと、海鮮スープがまだ半分以上残っているのに、デザートの杏仁豆腐を持ってくるって、ありえないだろう。杏仁豆腐、できあがっていたなら、横にでも置いておいて、後でもってくればいいだけの話だ。要するに、客の食べる速度、料理を出すタイミングなど、全く考えちゃいないのだ。
混雑しているのなら、ここまで細かいことは言わないが、店は50人以上も入るキャパで、その時は3組しか客がいなかった。このすき具合で、料理がきちんと出せない、というのはあり得ない話し。土日などの混雑時は、一体どうなるのだろう?
また、紹興酒をホットで頼んたら、どう見ても一度沸騰させチョー熱々の紹興酒を持ってきた。アルコールが全てとんでいて、むせるほど。そう思ったら、最後に出てきたサービスのお茶は、ぬるぬるなのだ。
さらに、会計をしようと、店員を呼んでも全く出てこない。大声で5回絶叫しても来ないので、厨房の方まで呼びに行ったら、店員が三人で熱心におしゃべりしているではないか。げんなりした。ひどい話だ。
おそらくは、営業中も、おしゃべりしながら、テキトーにやっているから、料理のタイミングや紹興酒の温度も、滅茶苦茶なのだろう。
まあこれが、格安の中華居酒屋なら、そうめくじらも立てないが、この店、一品料理で頼むと、炒め物、チャーハンなどが、一皿1200~1400円もする、高級中華の店なのだ。にも、かかわらずこサービスの低さには、どういうことだろう。このサービスレベルなら、一皿600円が妥当な値付け。
もしあなたが飲食関係の仕事をしているのなら、最低のサービスとは、どういうものかを体験するために、一度訪れて見ることをおすすめする。

『エンジェル ウォーズ』 ~なんでもありの空想アクション!?
映画は監督の個性が現れる。
とキッパリ言い切りたいところだが、誰が撮っても同じような没個性的に映画が少なくない。リメイクや有名小説、漫画などの原作の映画化と手堅い成功を狙う路線の作品が多いせいだろうか・・・。
そんな中、ザック・スナイダー監督は、個性的という意味で、注目している。『300<スリーハンドレッド>』『ウォッチメン』といった、記憶に残る作品を監督しているからだ。それぞれ、グラフィック・ノベル、アメリカン・コミックの原作作品でありながら、激しいヴァイオレンスとアクション、エンタメではギリギリの残酷さなど、あまたあるアクション映画の中で、キラリと輝く何かがある。しかしながら、『300<スリーハンドレッド>』では、あまりにも飛び散る血しぶ量の多さから、「おもしろいから見たほうがいい」と公言しづらい危なさがあった。
そして、彼の3本目の監督作『エンジェル ウォーズ』。この作品は、ザック・スナイダー監督自身が、原案、脚本を手がけているから、彼が本当に作りたかった映画、と言えるだろう。
愛する者を全て奪われたベイビードール(エミリー・ブラウニング)は、精神科の施設に入れられる。その暗い現実から逃避するための空想の世界(?)で、自由を求めて戦うことになる・・・。とあらすじを説明しても、なんだかよくわからない。
ヒネリの効いたストーリーは、最後まで展開が読めない。空想世界なものだから、ファンタジー、戦争映画、SF映画といろいろな世界で、全く異なる戦いを繰り広げられるのが、なかなかおもしろい。スナイダー監督が撮りたい映像を全部詰め込んだ宝箱的な作品になっていて、この「やりたい放題」感が非常に痛快だ。とはいっても、映画全体を通すと、決して「痛快」「爽快」とはいかないところが、スナイダー監督のカラーなのかもしれない。
日本のアニメやゲームの影響なども少なからぬ、受けているようだ。
興味深いのは、ベイビードールは敵を殺しまくるが、その敵というのは、ゾンビであったり、ロボットであり、
オーガやドラゴンだったりと、人間ではない・・・というところ。
『300<スリーハンドレッド>』について、映画自体はおもしろいのに「血しぶきがひどすぎる」と
私は批評したと思うが、おそらくそうした残酷描写に関しての批判やバッシングが結構あったのではないだろうか。
今回は、「血しぶき」は封印されているので、その点は安心して見られる。ただ、直接的な残酷描写はないものの、間接的な残酷さ、心理的に残酷さはかなり見られていて、そのギリギリの「危なさ」「どぎつさ」が
スナイダー作品の魅力なのかもしれない。
単純明快、痛快ではないが、今までのアクション映画のパターンにははまらないひねりの効いたアクション映画として、かなり楽しめた。
樺沢の評価 ★★★☆
(★★★★★が満点。☆は、★の半分)
追伸 精神病院の描写が少々行き過ぎている気はするが、まあフィクションということで・・・。







