小室淑恵さんのセミナー採録(第1弾) なぜ、女性の労働環境を整備する必要があるのか?
7月27日(月)、小室淑恵さんのセミナーに参加してきました。
小室さんは、ワーク・タイムバランスの第一人者。私もセミナーなどで、仕事とプライベートをどのように両立させるべきか、ということをテーマとしていますので、どうしても一度お話を聞きたい・・・という衝動にとらわれたのでセミナーに参加しました。
また、小室さんはビジネス書の世界では、その美貌が話題になっていますが、一度、直接お顔を拝見したい、という気持ちがなかったわけではありません(笑)。
小室淑恵さんの貴重なセミナー。
「セミナーの要約」&「樺沢の気付き」について紹介して、情報をシェアしたいと思います。
■その1 なぜ、女性の労働力が必要なのか?
【セミナー要約】
日本の高齢者人口の増加は、団塊の世代が退職するこれからの数年でうなぎ登りに増加する(全労働者人口の5%が退職する)。労働者で年金制度を支えていかなければいけないが、今の調子で少子化が進めば、年金制度は崩壊する。
しかし、仮に出生率が増えたとしても、彼らが納税者になるのは20年先。出産を機に女性が退職してしまうことは、労働力(年金支払者、納税者)を失うことになりたいへんもったいない話である。現状では女性が出産後に職場復帰したいと思っても、その環境が整備されていないので、本来の意志に反してやめざるを得ないという。
出産後の女性が働く環境を整えることが、納税者、年金支払者を増やす最も速効性のある政策である。
個人のレベルで言えば、出産後に職場復帰したいという人はたくさんいるのに、会社がそうした受け皿を持っていないというだけで、日本は潜在的な労働力を失っている。
【樺沢の気付き】
私は、子供を産むかどうかは夫婦の問題。女性が出産後に職場復帰するのは個人の問題であると、今まで考えていしまたが、個人の問題としてほったらかしにしておくと、日本という国家が滅ぶ・・・滅ばないにしても、年金、医療費、税金で給料の半分以上がもっていかれるようになってしまうという恐れすらあることを再認識させられました。
女性の労働環境を整えることは、日本の将来の命運を分ける極めて重要な問題である。
これは間違いないようです。
■その2 女性が働きに出ると少子化対策にもなる
【セミナー要約】
日本では昔から、出生率を増やすためには専業主婦を増やせばよい、と考えられていたが、それは完全に間違えであった。日本は、先進主要国で最も専業主婦率が高いにもかかわらず、出生率を最も低い。
先進各国は、専業主婦率が低いほど、つまり兼業率が高いほど、出生率も高いのである。
仕事に出る女性が多いほど出生率が高まるというデータは意外であるが、その理由は、兼業家庭は所得が多いから、安心して子育てができるからである。日本の男性の平均収入で養育できる子供の数はたったの1.3人である。40年前は、3人が養育できた。
近年、教育費が著しく高騰しているので、経済的にたくさんの子供を養育することが困難になっている。
つまり、兼業しない限り、2人の子供を産んで育てるということは、経済的に極めて困難というわけ。兼業してはじめて子供2人以上の養育費を稼ぐ事が出来る。
つまり、女性が働きに出ると出生率はアップするということから、日本の少子化対策の根本解決のためには、女性の労働環境(育児休暇とその後復帰補助や夫の育児休暇の取得環境などを整備する必要がある、という。
【樺沢の気付き】
女性が働きに出ると出生率がアップする。このデータは、かなり衝撃的で、目からウロコでした。
常識で考えるとどうみても、その反対になりそうな気します。
結局のところ個人の意志だと思いますが、「(女性が)働きたくても働き続けられない」という環境は、是正すべき必要があることはわかれました。
(続く)
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「ビジネス書」のトリセツ ~ ビジネス書読み必携のヘビー級マニュアル
「ビジネス書」のトリセツ (徳間書店、水野俊哉著)
読書法の本は、たくさん出ているが、この"「ビジネス書」のトリセツ"は、年に1000冊のビジネス書を読む水野氏の読書法を紹介するのみならず、ビジネス書業界を横断的に紹介する本になっています。
「ビジネス書」か好きな人であれば「なるほど」と言いたくなる、数多くの情報が盛り込まれ、さらにフォトリーディングの効果に疑義を唱えるなど、既存のビジネス書常識にも一石を投じるモノになっています。
読書後のアウトプットの重要性というのは、いろいろな本でいろいろな方が指摘していますが、私自身、自分の読書感想、書評を掲載するブログを持っていなかったので、この本を読んで「やっぱりアウトプットは大切だ」ということを再認識して、あわててこの新ブログを立ち上げた次第です。
そんなわけで、水野氏の圧倒的な経験を受けて、自分も何か行動を開始したくなる。
そんなエネルギーをもらえる本でもあります。
「ビジネス書」を効率的に読むために。
そして、ただ読むだけでなく、自己投資につながる、自分を成長させる「ビジネス書」の選び方、読み方を学べる貴重な本だと思いました。
【樺沢の気付き】
この本を読んで一番タメになるのは、おそらくビジルス書を書いている人。
あるいは、これからビジネス書を書こうとしている人だと思います。
つまり、最近のベストセラーになるビジネスの傾向と対策が実に細かく網羅されていて、「売れるビジネス書を書くための知識」として極上のノウハウがたくさん載っているのです。
例えば
●ベストセラーになる本は、「はじめに」が非常によく書けている。
つまり、「はじめに」か良くない本というのは絶対に売れない。
本全体の内容がにじむような「はじめに」を、周到に準備して書かなくてはいけない。
自分の場合は、「はじめに」の重要生は認識していたもののの、そこまで戦略的にはやっていなかったと反省しました。
●ゴールセッティングを明確にして本を書け!
単に「売れる本を書きたい」という漠然としたことではなく、本を出すことによって、とんなメリットを受けたいのかを、きちんと明確にして出版しないとダメだ・・・ということ。
自分はこの「ゴールセッティング」の絞りこみが甘かったなと反省しました。
他にも、「どうやったら書評が載るのか」とか、他の本には決して載っていないおもしろい話が満載。
普通のビジネス書の2~3冊のボリューム感があります。
「ビジネス書」が好きほど、ためになり、そしておもしろく読める1冊と言えるでしょう。
最近のトピック
「サブウェイ123 激突」 白熱の心理戦
今日は昼から映画の試写会をハシゴ。
「サブウェイ123 激突」と「男と女の不都合な真実」を見ました。
さらに夜は「MW」を見たので、1日に3本映画を見たことになります。
昼間から映画とは、良い身分だと思うかも知れませんが、
「サブウェイ123」の同じ回の試写室には、
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の山田真哉氏と
弁護士で「サンデージャポン」の八代英輝氏も来ていました。
「サブウェイ123」は、「サブウェイ・パニック」(1974年)の
リメイク作品と聞いていましたが、共通するのはNYの地下鉄をジャックするという部分だけで、ディテールに関しては全く異なります。
かなり現代風にアレン氏されているので、別な映画と思って見た方が良いでしょう。
地下鉄職員ガーバー(デンゼル・ワシントン)と犯人グループのボス、ライダー(ジョン・トラボルタ)。
この二人の無線を通じた交渉シーン。
これが映画の半分近くをしめるのですか、このやりとりが手に汗握るものがあります。
相手から情報を引き出し、少しでも優位に立とうとする心理戦。
かなりの見応えです。
ガーバーに意外な弱みが発覚するシーンは、なかなか驚かされます。
しかし、「司令室」と「地下鉄車内」のみで物語の大部分が展開するために、映像がやや単調。地下鉄の軌道内で撮影した映像は迫力はありますが、似たような映像が続くのがちょっと・・・。
デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタの演技対決は、ワシントンの勝利でしょう。
樺沢の評価 ★★★☆
(★★★★★が満点。☆は、★の半分)
映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」~ キャラが成長して心温まるドラマになった!?
映画が終わり、場内が明るくなる。
周囲を見回すと、多くの客から笑みがもれていた。
そして「おもしろかったね」「おもしろいなあ」という声が左右から聞こえてきた。
これだけ観客のリアクションがわかりやすく、好評な映画というのもなかなかない。
私の感想だが、「想像をはるかに超えるおもしろさ」があった。
こんなにおもしろいのなら、もっと早く見るべきだった。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は、ディテールは多少テレビ版と異なる点はあったものの、大筋においてはテレビ版と同じと言っていいものであった。
しかし、劇場版第2作にあたるこの「破」は、基本的に来襲する使徒を撃退するという基本パターンは変わらないものの、重要な新キャラは登場するし、
新しいシーンが多数挿入されているし、
アニメ版と同じシーンかと思えば、
セリフやキャラのリアクションが変わっていて、
180度違ったニュアンスになっている。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」はテレビ版の焼き直しに過ぎなかったが、
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は、テレビ版を元にしながらも
全く新しいストーリーが紡ぎ直されているのだ。
これは、もはやオリジナル・ストーリーといってよかろう。
そして、新シーンや新たに加えられたセリフというのが、実にポジティブなので好感をもてる。
ネガティブ思考一直線だったシンジは、他人の心を気遣い、
思いやりの心を随所に発揮している。
感情をほとんど表出しなかった綾波レイは、
感情を露わにし、自分の気持ちを述べはじめる。
強気一辺倒だったアスカは、弱音を吐き、
シンジやレイに気遣いを見せる。
シンジに冷たい態度をとりつづけていた父ゲンドウですら、
シンジを認める言葉をかけたのには、驚かされる。
彼、そして彼女たちは、原作とは全く違った一面をみせる。
テレビ版では、かなり尖っていたキャラクターが見事に「まるく」なっているのだ。
殺伐としたテレビ版と比べて、間違いなくキャラクターに「暖かみ」が加わっている。
テレビ版のキャラクター描写が見事に補完されていて、その違いを見比べるだけで、キャラクターが癒されているというか、キャラクターが成長しているように感じられる。
ここまでテレビ版と違うと、テレビ版の信者からは、バッシングを受けるのが常だが、ファンの間からも大絶賛されているのは意外だ。
この映画「破」に関するアンケートを集計しているファン・サイトがあったが、2000人以上の投票の結果、
最高 73.1%
良かった 17.6%
まあまあ 2.9%
今一歩 0.8%
だめ 5.6%
「最高」と「良かった」を合わせると、90%以上を越えるとという極めて高い評価を集めている。
リメイク作品で原作との差が大きいにもかかわらず、これほど高い評価を得ている・・・というのは驚くべきだが、その理由は明確で、原作での「わかりづらさ」やある種の「不全感」が、この新劇場では完全に補完されているからだろう。
ということで、テレビ版を見ている人にとっては、かなり楽しめる作品に仕上がっている。
では、エヴァを全く見ていない・・・という人は、どうすればいいのか?
とりあえず、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を見ておけば、ストーリー的には連続した物語として見られるので、
「序」を見てから「破」を見ればいいと思うが、おそらくテレビ版を猛烈に見たくなる衝動にかられる人が続出するだろう。
「今さらエヴァゲリオン?」
という人も多いと思うが、エヴァのファンは確かにキャラクター萌えのオタクが少なくないかもしれないが、作品としては非常に硬派でテーマも深い。
何より、思春期の心理、父子関係の葛藤、子どもから大人への成長過程が、心理学的にも実に緻密に描かれている作品であり、大人が見ると全く別次元で楽しめる作品になっている。
実際、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見た後、圧倒的なおもしろさと当時に、何か哲学書でも一冊読み終わったかのような重厚な後味も同時に体験する。
エヴァを見ることを通して「自己探求」。
自分探しをせざるを得ない・・・そんなところが、エヴァゲリオンの最大の魅力だと私は思う。
樺沢の評価 ★★★★★
(★★★★★が満点。☆は、★の半分)
この映画評は、日本第2位の映画メルマガ「映画の精神医学」に掲載した記事をリライトして掲載しています。
カラカッタ(中目黒) 激うま仔羊のカレー
仔羊のカレー 1050円
「カラカッタ」という店名は少しふざけた感じだが、正統派のインドカレーである。
お勧めは、なんといっても「仔羊のカレー」である。
何種類か食べたが、この「仔羊のカレー」が群を抜いている。
特に辛さの設定はないが、デフォルトで(最初から)かなり気合いの入った辛さのカレーが出て来る。
「仔羊のカレー」以外は、それほど辛くない。
辛さというよりも圧倒的なスパイス感が楽しい。
口の中で爆発する圧倒的なスパイス感。
そりは単調な辛さではなく、圧倒的な複雑味と広がりを持っているし、
スパイスが爆発した後に、タマネギ・ペーストの甘みやうまみをしっかりと感じとることができる。
ヒリヒリとした嫌味のある辛さは微塵もなく、実に心地よいスパイス感を楽しむことができる。
単にカイエンペッパーを入れただけではない、絶妙のスパイス配合のバランスが、この広がりのあるスパイスの爆発感を有無のだ。
そして、圧倒的にライスとの相性がよい。
猛烈にライスがはかどるから、「大盛」にしておい方が良い。
時に猛烈に食べたくなるやみつきカレーだ。
カラカッタ(中目黒)
東京都目黒区上目黒3-1-2
ハウスセンター中目黒ビル1F
日食の映画 演出がうまい!! 手に汗にぎるB級ホラー
あなたは、日食を見ることができましたか?
天気の悪い地区も多かったようですが、
私は雲の切れ目から、かろうじて見ることが出来たので
ラッキーでした。
日食を見られなかった人は、
せめて「日食の映画」を見てはいかがでしょうか? (笑)
「日食の映画」で思い出されるのが、まずはコチラの作品。
日食 → 奇跡 → 救世主 という連想。
あるいは、日食 → 禍 という連想。
「日食」が、時代をゆるがす大事件へと発展する・・・という壮大なスペクタクルは見応えがありますが、いかんせん、残酷描写が多すぎます。
家族で見るのには、お勧めしません。
私がお薦めしたいおもしろ日食映画は、こちらです。
「日食」という設定を見事にストーリーに取り入れた、B級SF映画。
皆既日食の暗闇の中で襲い来る謎の生物の正体は?
皆既日食が終了するまでの、わずかな時間の激しい攻防戦。
はたして彼らは、生き残れるのか?
B級ではありますが、演出のうまさが光る、手に汗握るSF・ホラー・アクションです。
樺沢の評価 ★★★★☆
カレー評論家としてテレビ出演しました
2009年7月20日19時放映。
日本テレビ「サプライズ」のカレー特集に樺沢が登場しました。
日本を代表すろ6人のカレー評論家(カレー通)選ばれたのは、実に光栄です。
一番最初の登場ということもあり、思ったよりVTRも長く、かなり目立っていたと思います。
多分、4分くら私が登場するVTRが流れたと思います。
結構、もっともらしいことを言っているコメント部分が使われ、私も終始笑顔で少しはイメージアップしたかも・・・。
この4分のためにまる1日をかけて札幌ロケを敢行。
やっぱり、テレビって贅沢なメディアてすね。
次はカレー評論家ではなく、精神科医として登場したいものてす(笑)。
ちなみに、私がテレビで紹介したイチオシのお店はコチラ。
東京に支店あり。また全国からも、お取り寄せ可能です。