モービウス | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Morbius
監督:ダニエル・エスピノーサ
キャスト:ジャレッド・レト/マット・スミス/アドリア・アルホナ
配給:ソニー・ピクチャーズ リリーシング
公開:2022年4月
時間:108分




ソニーが映画化権を持つ,スパイダーマンに関連するマーベル・コミックの様々な作品を原作にした新しいシェアード・ユニバース“ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)”から,『ヴェノム』『ヴェノム/レット・ゼア・ビー・カーネイジ』に続く第3弾として公開された『モービウス』を今夜は紹介。コロナ禍で当初予定より2年遅れの公開となったが,個人的にスケジュールが合わず,劇場鑑賞を逃していた。監督は『ライフ』(2017年・コロンビア)のダニエル・エスピノーサ。

幼い頃から治療法のない血液の難病を患い,ギリシャの医師エミール・ニコラス(ジャレッド・ハリス)の医療施設にいたマイケル・モービウス(ジャレッド・レト)。やがて,ノーベル賞候補になるほど天才的な頭脳を持つ医師となったが,同じ病を患い兄弟のように育った親友マイロ(マット・スミス)のためにも早く治療法を見つけたいと,コスタリカ奥地の洞窟に潜む吸血コウモリを捕獲,コウモリから吸血する器官を摘出し,それをヒトの細胞に組み込むことでキメラ細胞を産み出し血清の生成に成功する。

マイロの支援で実験のために用意されたタンカー内で,同僚のマルティーヌ(アドリア・アルホナ)に頼み自らの体に血清をに打たせるマイケル。しかし彼は吸血鬼のようなクリーチャーに変貌し,異変に気づいた傭兵達を皆殺しにしてしまう。超人的な筋力とスピード,飛行力に加え,周囲の状況を感知するレーダー能力まで手にしたが,その代償として抑えきれない“血への渇望”に苦しむマイケル。人工血液を飲みながら,〈人間〉としての意識を保とうとする彼の前に,生きるために血清を投与してほしいと懇願するマイロが現れるのだったが…。

マーベル・コミックでの原題は『モービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイア(Morbius, the Living Vampire)』。モービウスの名は1956年の映画『禁断の惑星』(MGM)の主人公モービアス博士にちなんでいるという。

医師としての良心と血に飢えた怪物としての本能の狭間で揺れるマイケルの葛藤と,激しいバトル・アクションが上手くまとめられた作品だが,『ヴェノム』と較べると,気を抜けるキャラやシーンがなく,見る側もすっと緊張状態に晒される。それを充実感ととるか,疲労に感じるかが評価の分かれ目になる1本。

ちなみに,SSUの次作は秋に公開予定の『クレイヴン・ザ・ハンター(原題)』。ポストクレジットシーンとの繋がりや,スパイダーマンやマルチバースとの関係も気になるところだ。


映画クタ評:★★★★


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『モービウス』
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