ヴェノム/レット・ゼア・ビー・カーネイジ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Venom: Let There Be Carnage
監督:アンディ・サーキス
キャスト:トム・ハーディ/ミシェル・ウィリアムズ/ウディ・ハレルソン
配給:ソニー・ピクチャーズ リリーシング
公開:2021年12月
時間:97分




混沌とする世界を反映するかのように大ヒットしたアンチ・ヒーロー・アクション作品『ヴェノム』から3年ぶりとなった続編『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』をようやく紹介。カーネイジとは「大虐殺」の意味を持つ最凶の敵の名前だ。前作のポストクレジットシーンで,サン・クエンティン州立刑務所に厳重収監されている連続殺人鬼クレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)が,
I’ll get out of here and I’ll there’s gonna be carnage.
「俺がここを出たら大殺戮(カーネイジ)になるぞ」

と言っていた予告を見事に踏襲。副題の『Let There Be Carnage』は「大殺戮よ、起これ」の意味となる。監督には新たに,俳優としても監督としてもCGIやモーションキャプチャーの経験があるアンディ・サーキスが抜擢された。

“悪人以外を食べない”という条件でエディ・ブロック(トム・ハーディ)の体に寄生した地球外生命体“シンビオート”のヴェノム(声:トム・ハーディ/吹替:中村獅童)は,エディとの共同生活に慣れつつも,食欲の制限を強いられ,ストレスフルな毎日を過ごしていた。そんな中,ジャーナリストとして未解決事件の真相を追うエディは刑務所で,ある死刑囚と再会する。

その男の名はクレタス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)。これまで幾度となく猟奇殺人を繰り返して収監されたシリアルキラーで,死刑執行が迫っていた。「私の秘密を教えようか」と不気味に微笑み,エディに異様な興味を示すクレタス。その時,突如エディの腕に噛みついたクレタスは,エディの血液が人間とは異なることに気づく。やがて訪れた死刑執行の時,エディの血液を取り込んだクレタスは,ついに凶悪な“カーネイジ(声:ウディ・ハレルソン/吹替:片岡愛之助)”へと覚醒。刑務所の受刑者や警官を無差別に虐殺し,世界を闇に塗り替えていくのだったが…。

エディvsクレタス,ヴェノムvsカーネイジの,息の詰まるほどの対峙と闘い,“抜き”のアクセントとして挟まれるエディとヴェノムの“バディ感”のバランスが秀逸。

前作公開時に,ソニーが映画化権を所有するマーベルのキャラクターを取り込んだユニバースとして始動した“ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(SUMC/Sony’s Universe of Marvel Characters)”は,この作品公開に合わせ“ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU/Sony's Spider-Man Universe)”と改名。先月公開された『モービウス』に続き,来年には『クレイヴン・ザ・ハンター』『マダム・ウェブ』,再来年に『エル・ムエルト』,また『ヴェノム3』も製作中と発表されている。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

ヴェノム』(2018年)